ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 購買部(裏)
- 日時: 2009/12/03 21:28
- 名前: 光秀 (ID: e1D/tu7D)
はじめまして、光秀です。
名前考えるのめんどくさいんで、適当に社会の教科書から抜き出しましたw
あんまり本格的に小説書いたことないんで、クオリティは低いと思います。期待せずに見ましょう^^
辛口コメントはいいですが、荒らしはしないでくださいねw あと、作者はPCはあまり知識がないので顔文字がホボ打てません、作品以外のときのコメントが堅くても気にしないでくださいw
〜序章〜
私立樫木高校、全国偏差値51、在校生徒数540人。『平凡』そんなイメージがぴったりな学校があった。あることを除いては・・・
そこはたま〜に現れる、場所は毎回違う、人生に疲れたもの、自分を変えたいもの、何か物足りないと思うもの、そんな生徒の前に突然現れる。
『不思議なことが欲しい人は入ってらっしゃい、必ず何かが変わるから・・・』
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- Re: 購買部(裏) ( No.1 )
- 日時: 2009/12/04 00:44
- 名前: 光秀 (ID: e1D/tu7D)
〜第一章〜
俺は樫木高校3年千田勝彦(せんだ かつひこ)、大学の受験勉強真っ只中だ。入学時トップレベルの成績だった俺は、両親、学校からの後押しもあり、東大への進学を目指して勉強づけの学校生活を送ってきた。
だが、最近の成績はイマイチ。模試をうけてもB〜C判定をいったりきたり、正直今のままでは受かる見込みはない。そんな苛立ちやあせりのせいか、最近何をやってもうまくいかない、親とは毎日のように喧嘩、模試の判定が悪いせいで彼女とは「いったん距離を置こう。」って言われて一ヶ月も会ってない。こんなんじゃ鬱病になっちまうよ・・・。
そんなとき、そこはいきなり現れた。
俺はいつもどおり閉校時間ぎりぎりまで図書室で勉強し、下駄箱へ向かう途中だった。
「あ〜今日も頭フラッフラになるまで詰め込んだぁ〜。はぁ、帰ったら家庭教師待ち構えてるし、明日は8時から塾かぁ〜。」
憂鬱な気持ちで曲がり角を曲がる、いつもより何故か明るい事に気付いた。珍しくまだ明るい部屋があったのだ、
「ん?めずらしいな、まだ生徒がいるのか?てかあんなトコに部屋なんてあったか?」
気になった俺は何の部屋か確認するために近づいていった。
「購買部ぅ〜?購買部なら学食の近くにあるじゃねぇか・・・ん?なんて書いてるんだ?」
扉のガラスの部分に何か書かれている紙が張られている。室内からの光のせいで読みづらい。
「ん〜なになに、不思議なことが欲しい人は入ってらっしゃい、何かが必ず変わるから?何じゃそら?!」
こんな変なトコがあるとは、3年間過ごしてて全然分からんかった。少しの間そこに立っていると、中から声がする。
「どうしたんだい?入らないのかい?」
うお!やっぱりまだ人いたのか、しかも声からして生徒だし・・・こんな変テコなのにかまってられるか!!俺は勉強で忙しいんだ!!
な〜んて言ってみたいけど、俺元々ガリ勉じゃないし、こ〜いうおもしろそうなのほっとけないんだよね〜♪ガチャ
「失礼しま〜す。」
「ようこそ、裏購買部へ」
「裏ぁ〜?あっホントだ、ちっちゃく裏って書いてる。」
さっき購買部と読んだ表札には、たしかに裏と書かれている。この俺が見落とすとは・・・。それにしてもこいつらって・・・
室内には男女一人ずつの生徒がいた。男子生徒の方は170センチくらい、こっちをじっと見てる、冷ややかでもないけど優しい表情でもない。ちっ、美少年だなおい。でも何故か銀髪だ、そんなの校則に思いっきり引っかかるはずなんだが、おかしいな。生まれつきで特例ってやつか?
女子生徒のほうは150センチくらい、髪はロングで整ってる。こっちのほうも結構な美少女・・・。少し笑いながら俺を見てる、
「で、入ってきたからには何か欲しいんでしょ?」
女子生徒が沈黙を破る、透き通るような綺麗な声だ、もう少し見物したかったのに・・・
「ああ、なんかが手に入るんだっけ?なにそれ?」
「手に入るものは客によって違うよ、君にはどんな悩みがあるんだい?」
男子生徒が軽い調子で言う。
「悩み?そりゃお前、勉強に決まってんだろ。東大生きてぇけど点数足りねぇし、マジでてんぱってんだよ今。」
俺少ししゃべりすぎ?見ず知らずの奴にいきなり言うのはアレだったかな、でもいきなりしゃべったのは少しだけ期待が混じってる証拠かな。
「へぇ〜東大受けるんだぁ〜頭良いんだね。」
「でも勉強で悩んでるんだって、頭悪いんだよ。」
「なっ!お前失礼だな、しかもお前俺が知らん奴って事は少なくとも下級生だろうが、言葉に気をつけろぃ。」
「すいませんすいません。でも今あなたは僕達を頼ってる、今は僕達の方が立場上ですよ?」
む、何か俺が嫌いなタイプだ・・・
「へいへい、じゃあ早くなんか出してくれよ、俺できるだけ早く帰らんといかんのだ。」
「分かりました。そうですね・・・勉強に困ってるあなたは・・・。」
「コレなんかいいんじゃない?」
「・・・そうだね、ぴったりじゃないか。先輩、コレなんかどうです?」
男子生徒はそういいながら、一冊のノートを出してきた。
- Re: 購買部(裏) ( No.2 )
- 日時: 2009/12/04 23:58
- 名前: 光秀 (ID: e1D/tu7D)
〜第一章、第二部〜
男子生徒は一冊のノートを持っている。見たところ何の変哲もないただのノートだ。・・・ナメてんのか?
「おいおい、あきらかにただのノートだろ、人をだますならもう少し工夫しろよ。」
俺が文句を言うと、女子生徒が不満そうな顔でいう
「む〜、失敬な、コレはどんなことでも知ることが出来る魔法のノートなんだぞ〜!」
・・・・・・・・・は?
「ぷっ、はははははは!!まっ魔法のノ〜トwwいまどきそんなの誰が信じるんだよwww」
こいつら本物のアホだ、小学生でももっとましな嘘つくわ。まっ、要するに地道に勉強するのが一番って事だよな。早く帰ろ〜。
早々と俺が帰ろうとすると、銀髪のアホが俺を止めた。
「いいのかい?もしかしたら最後のチャンスなのかも知れないよ?」
「魔法なんてこの世にあるわけないだ、ぅおう!!近い!!」
銀髪のアホはどうやったのか、俺のすぐ後ろにいた。足音すらしなかったぞ?!しかも何か雰囲気変わってない?
「ためしもせずに決め付けるのはどうかと思うよ?どうせ今までと同じ事をしていても同じ結果にしかならないんだから。」
「わかったわかった、じゃあどうやって使うんだ?このどうみてもただのノートは。」
「ふふ、やっと決断してくれたね、じゃあ説明してあげるよ。」
断ったら何されるかわかんないしな、気に入らん奴だが確かに同じことをしてたら同じ結果にしかならん。
「このノートはね、自分の持ってる情報を支払うと知りたい情報が書き込まれるんだ。」
「・・・説明これだけ?」
「そうだよ、細かいことはノートの最後のページに書いてるから、それをみたらいいよ。」
ずいぶん適当だな。さっきの本物っぽい雰囲気は気のせいだったのか?
「疑ってる顔だね、仕方ない、一回だけ特別に代価なしで情報を教えてあげるよ。何か知りたいことを言ってごらん?」
う〜ん、冗談で言ってるようには見えないんだがなぁ〜。どーも信じられん、てか信じる奴はバカだろ。とりあえず初回サービス?でなんも代価とられんようだし適当な質問でいいかな。
「じゃあ、俺が死ぬときの情報を教えてくれ。」
俺がこの言葉を言った瞬間、二人は顔を見合わせた。
「へぇ〜、最初の質問でそんなことを聞くなんて、おもしろいね君。死ぬときの情報なんて価値が高いし、その質問は正解かもね。」
「はやく、教えてくれよ。時間ないんだ。」
さ〜てどんな答えが返ってくる?てかこいつらが考えんのか?
銀髪はノートを俺に渡してきた。
「おいどーしたんだよ、答えられないのか?」
「うちに帰ってからそのノートを開いてごらん、きっと欲しい情報が書いてあるよ。」
銀髪は今度はさわやかに笑いながら答えた。
「ただ一つだけ注意しておくよ、命にかかわる情報は大切だよ?」
それから俺は普通に帰って、家庭教師との勉強のあとで、いま自分の部屋にいるわけだが・・・
「なんだったんだ?あいつら。」
あれからもちろんいろいろ聞こうとしたんだが、一瞬暗くなったかと思ったら、二人はいなくなっていた。何かやばいきがしてすぐに逃げちゃったけど、もう少し冷静になればよかったかな?
「とりあえずノートみてみるか。」
渡されたノートをとってみる。うん、たしかに渡されたノートだ、幻覚とかじゃないのは確かだ。中身を確認してみる。開いたページには何か書かれていたが、どういうわけか消えかかってる、いや消滅して言ってる。どんどん消えていく文字の一部分をかろうじて読む。
「高いところ?なんだそれ?」
ノートに書かれていた文字は完全に消えた、高いところってなんだ?
- Re: 購買部(裏) ( No.3 )
- 日時: 2009/12/05 23:12
- 名前: 光秀 (ID: e1D/tu7D)
〜第一章、第三部〜
・・・高い所、どんな質問をしたんだ?なぜ文字が消えたんだ?代価は何を払った?おかしいな、確かにあの変な購買部室?でノートを貰って、何かを質問したのは覚えてるんだが内容がおもいだせない。
・・・気になるが、そんなことに時間とってる余裕ないんだよな、さっさとノートの説明書きみて使ってガッカリして寝よう(笑)実はガッカリすることで勉強するしかない、って自分を追い詰めるために貰った部分もある。ノートの最後のページにはこう書かれていた。
取り扱い説明欄
・このノートにはあなたの知りたい情報が書かれます。
・情報にはそれぞれ価格があります、知りたい情報に見合う自分の情報を払わなければいけません。
・自分の情報とは、思い出や知識のことです重要な情報ほど価値が高く、それは知りたい情報も同じです。
・一度代価として払った情報(知識)は、たとえあとから同じ知識を身につけたとしてももう一度代価として払うことは出来ません。
・代価として何を払ったかは、知りたい情報を得た後に自動的に記憶から消えることになっています。何かにそれをメモしていたとしてもその文字は消滅します。
・ただし、払った知識をまた得たときは、それが一度代価として払ったものであるということが自動的に分かるようになっています。
とまあ、分かりやすいような分かりにくいような説明書きだが、結局知りたい情報は書かなくていいの?書かなくていいならどうすればいいんだ?
俺が鋭くツッコミを声に出そうとしたとき、突然誰かの声がした。
「ノートの使い方は分かりましたか?」
「うわっ、誰だお前!!」
背後には紫色のスーツを着て、同色の帽子(シルクハットって言うんだっけ?)をかぶった男、ようするに一昔前の外国の紳士みたいな格好の奴がいた。薄気味悪い笑みを浮かべている。
「私はこのノートを持つものにしか見えない、妖精ですございます。ノートにある表記だけでは少々分かりづらいでしょうから、私がこうやって補足に来るわけです。」
ふ〜ん、妖精っつうよりはアクマだろ。
「まあ、突然俺の部屋に現れたあたり、別に妖精だってことを疑いはしねぇよ。とりあえず聞きたいことあるから答えてくれる?」
妖精は少し驚いたような顔をしたが、またもとの薄気味悪い笑みを取り戻し答えた。
「すいません、少々驚きました、過去に何人かこのノートを手にした人がいますが、こんなに早く私の存在を認めた方はいませんでしたものですから。どうぞ質問してください、答えられる範囲でお答えいたします。」
答えられない質問はノートを使えって事か・・・
「まず、知りたい情報はどうすればいいんだ?ノートに書けばいいのか?」
「それには二種類ありますね。一つはあなたが今おっしゃったようにノートに直接書く方法、もう一つは私におっしゃってくださればいいのです。まあ、どちらを選んでも特に違いはありませんよ、好きなほうを選んでください。」
「知りたい情報と自分の情報の価格はどうやって分かるんだ?価格を下げることは絶対に出来ないのか?」
「情報の価格は私が使用者の前に現れると使用者の頭の中に自然と出てくるようになっていますよ。ちなみに自分の情報を先に消しておいて、貯金しておくことも可能ですよ。価格を下げることは若干ならできますよ。ノートに書かれる予定の知りたかった情報を直接私に言わせていただければ、情報が残らないという代価を支払ったことになり、若干ですが価格をさげることが出来ますよ。」
補足係なだけあって即答だな、
「ふ〜ん、とりあえず今はそれだけでいいや、ずっと俺から離れないんだろ?」
「そうですね、あなたがノートを放棄するか。あなたが死ねば私は離れますよ。」
「死んだら・・・か。」
- Re: 購買部(裏) ( No.4 )
- 日時: 2009/12/06 11:36
- 名前: 光秀 (ID: e1D/tu7D)
〜第一章、第四部〜
「せっかくだから何か一つ試してみようかな、代価はなにを払おうかな。」
「ふふふ、あまり価値の高くない情報ならばしばらく代価は払わないで結構ですよ。」
???俺が理解できない、というような顔をすると妖精は若干笑みの度合いを大きくして言った。
「すでに代価の貯金があるのですよ。」
「え?俺が何か払ったのか?」
「・・・私もいろいろと規則で縛られているものですから、それはお答えすることが出来ません。ただ、どんな場合に最初から貯金がなされていることがあるかを教えることは可能です。一つは私のサービス、コレは私の気分次第で決まります。まったくないこともあれば、膨大な額の貯金をさせていただくこともあります。二つ目は前の使用者の貯金が残っていた場合です。前の使用者が貯金を残したまま放棄、あるいは死亡した場合、その貯金はそのまま次の使用者に受け継がれます。」
なるほど、だったら、後者の場合を考えるのが妥当だな。いきなり俺にサービスする理由がない。
「じゃあその規則って奴を教えてくれることは出来るのか?」
「全ては出来ませんが、部分的に教えることは出来ます。一つは嘘をついてはいけないこと。コレは補足係として当然ですね。もう一つは、もし使用者に代価を払ってもらい、その代価に見合った行動を命令されたとき、絶対に逆らってはいけないということです。」
「何?!つまり間接的にお前を操れるってことか。」
「簡単に言うとそうなります。しかし元々私は使用者以外にはかかわりをもってはいけない存在ですので、出来ることは限られていますよ。」
なるほどね。つまりかかわりを持たせなければ動かせるってことだ。たとえばテスト中に他の奴の回答を覗いて俺に教えるとかね。嘘をついてはいけないってのもポイントだな。ノートを使ってあいつ言葉の真偽を問えばすぐに嘘か本当か分かるんだから、嘘をつけないっていう嘘をつく意味がない、つまりあの言葉は本当だ。
「そういえば何かお試しになるご様子でしたが。ちなみに貯金している価格は現在100000ポイントです。」
妖精の話を聞きながら、俺はすでに試す情報を選んでいた、確かに頭の中に浮かんでくる。情報の価格を見る限り100000ポイントはかなりの価格であることが分かった、前の使用者はだいぶ損したな。
「とりあえず、明日俺が一番最初に見るニュースを教えてもらおうかな、ポイントは節約したいからお前が口頭でしてくれ。」
「了解いたしました。では代価として350ポイントいただきます。明日あなたは火災のニュースを一番初めに目にします。その火災でけが人は無く、火災の原因はタバコの吸殻の不始末です。このくらいでよろしいでしょうか?プラスで代価を払っていただければもっと情報量を多くすることも出来ますが・・・。」
「いや、それだけで充分だよ。さて寝るか。あれ?もう3時じゃないか、そんなに夜更かししてたのか。早く寝よ〜。」
翌日、最初に見たニュースは火災のニュースだった。
翌日
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