ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Re: 仮面一座 ( No.1 )
- 日時: 2009/12/05 10:54
- 名前: 爪楊枝 (ID: ImGaYTGg)
■プロローグ■
よってらっしゃい見てらっしゃい
仮面一座がやってきた
お手玉ピエロに竹馬少女
怪力男に不思議な手品
よってらっしゃい見てらっしゃい
目を疑うこと間違いなし———
- Re: 仮面一座 ( No.2 )
- 日時: 2009/12/12 10:47
- 名前: 爪楊枝 (ID: ImGaYTGg)
ザワザワザワザワ。
ここにいる、たくさんの観客の声を字で表すと、こんな感じ。
僕はこの音が、キライだ。何言ってるのか分かんないこの音がキライ。
でも、だからといってここから逃げ出す訳にも行かないんだよね。
今は夜。僕がいるのは、とある村の小さな広場。
この広場では、あの仮面一座の公演の真っ最中だ。
「仮面一座」って言うのは、旅芸人が50人くらい集まってできた旅芸人の集団で、その一人一人が仮面を付けてるんだよ。
で、その見せ物は、どこの見せ物小屋よりも、どこの旅芸人よりも凄いって噂さ。
だから、今回の公演にも、たくさんの人が詰め掛けて来てる。
でも、僕はこの見せ物を見に来たわけじゃないよ。
え?じゃあ何しに来たのかって?———
僕はね、「芸をやりに」来たんだよ。
僕は、「見る方」じゃなくて「やる方」なんだ。
つまり、僕は仮面一座の一員ってコト。
あ・・・・・・、驚いた?
ほら、僕の出番が来たみたいだよ。
広場の中心にいる、白い仮面をかぶった男が、僕の名前とその他十数人の名前を呼んだ。
僕は一歩前に進み出ると、腰をおって一礼する。でも、僕以外の人たちは、早くも行動を開始していた。
まず、広場の中心に集まって、その半分くらいの人数で肩を組む。次に、それより少ない人数で、その上に乗ってまた肩を組む。で、また上に1段。で、もう1段。さらに一段・・・・・・って感じでやって区と、人間ピラミッドの完成。
おおっ、と観客は歓声を上げた。全部で11段くらいだから結構な高さだ。
で。ここからが僕の仕事。
今からあの上に上って色々やんなきゃいけないんだよ。
めんどくさくてつまんない仕事だと僕は思う。
ま、つまんない仕事はさっさとやっちゃいましょうかっ。
ピラミッドを登る道は、最初っから決ってる。
こういうの、毎日練習させられてるから苦もなく出来るんだよね。らくしょーってこと。
「・・・・・・よっと」
はい、てっぺんに到着〜。で、ここからが僕の本領発揮だよ。
僕はその場で、一気に逆立ちをした。
どよめく観衆。かすかに揺れる、ピラミッド。
次は後ろに宙返り。
ビラミッドは、さっきより大きく揺れたけど崩れはしない。
それから、僕は次々に技を披露していった。
1つの技を見せるたびに、観衆は笑い、叫び、歓声をあげる。
あ〜〜ますます五月蝿くなって来た。・・・・・・ちょっと黙ろうよ。
と、そのとき。広場がふと静まり返った。同時に、僕の足元が———いや、ピラミッドが大きく揺れる。
僕はとっさにバランスを保とうとしたけど、無意味だった。そのまま、ピラミッドは傾いて、傾いて、傾いて。
そこまでなってようやく気付いた。
———ピラミッドが崩れ始めた!
近くでピラミッドを見ていた観客は、悲鳴を上げて逃げ惑う。
かなりヤバイよっこの状況!
いや、ダメだダメだ。
ここでパニックになったらそっちの方がかなりヤバイ。
てなわけで、瞬間的脳内会議すたーと。(?)
(幸い、僕がいるのはピラミッドの一番上だから、誰かの下敷きになる確率は低い。問題は、どこに落ちるか、だよ。衝撃を吸収してくれる柔らかいものが理想的だけど、今都合よくそんなものがあるわけないし。何か代わりのものを探さないと。)
結果→落ちる場所が問題。脳内会議終了。
と、その時、簡単な造りの屋台が僕の視界に飛び込んできた。その屋根は布を張っただけの簡単なもの。
嗚呼もう時間がない!僕は足元の、もはや意味をなしていない台を思いっきりけって飛び出した。
- Re: 仮面一座 ( No.3 )
- 日時: 2009/12/12 10:46
- 名前: 爪楊枝 (ID: ImGaYTGg)
☆
なんだ?コンバンはやけに村がサワガシイ。ヒロバにヒトがアツマッテルみたいだけど。
まぁ、そのホウがボクにとってはツゴウがいい。ヒトメにツカナイホウが、やりやすいから。
あいつは、リアにヒドイコトしたんだ。リア、イタソウだった。
だからボクがシカエシをする。バイにしてカエシテやる。だから、だからリア———
まってて———
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