ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 満月での願い事
- 日時: 2009/12/06 14:54
- 名前: 李矢 ◆D3MA0deLsg (ID: xYJBB/ey)
*◆ご挨拶
初めまして、李矢と言います。
小説も書いてみようかなあ、と思い、書いてみました。多少、誤字などがあると思いますが、遠慮せずに言ってくださると嬉しいです^^
では、満月〜をお楽しみください。
*◆ルール
・荒らしやチェンメなどはお断りしています。
・雑談もお断りしています。
・感想、アドバイスなど待ってます
*◆目次
プロローグ**>>1
一話 満月と人間
1**>>2 2**>>3 3**>>4
Page:1
- Re: 満月での願い事 ( No.1 )
- 日時: 2009/12/05 00:25
- 名前: 李矢 ◆D3MA0deLsg (ID: xYJBB/ey)
プロローグ
今宵は満月。月が光って、輝いている。太陽にも負けないほど光っているが、周りの色が濃い藍色のためか、どことなく、寂しく、悲しく、そして切なく見える。
「女神様! 願いを叶えてください!!」
この国には、あるおまじないの様な物があった。満月の夜に、願いを言うと、願いが叶うと言うまじない。
願いが叶うことは、無かった。ただ、ただ、一つの可能性を信じ、願う。願っても、何ら変化は無い。ただ、一つの命が奪われていく。
銃声は夜でも鳴り、止むことなど無かった。目の前にあるのは、絶望、絶望、絶望。
復讐だけが生まれた。憎しみは憎しみを産む。悲しみの連鎖はこのまま続いていく、そんなことが、当たり前になってしまった。
人間は、何も無い。だからこそ、神に願う。
レーシャと言う一族があった。神様に最も近い人間。特徴などは無い。
ただ、人間を殺すだけに生まれた兵器。
- Re: 満月での願い事 ( No.2 )
- 日時: 2009/12/05 00:53
- 名前: 李矢 ◆D3MA0deLsg (ID: xYJBB/ey)
一話 満月と人間
「蒼、疲れた」
「体力付けないとぉ、紅。少し休むよ」
少女等は空を飛んでいたが、高い建物で座って休んだ。満月が浮かび上がっている夜の景色はとても美しいものである。
黒のハイネック、そしてショートパンツに黒いブーツ。全てが黒い服の彼女等は、闇に溶け込んだようである。黒髪のツインテールに前髪は右分け、眼は赤い眼で、若干吊り上っている。その少女の名は、鈴野紅姫。後一人は、ポニーテールに前髪は左分け、眼は蒼い眼で、こちらも若干吊り上っている。この少女の名は、鈴野蒼姫。両方とも瓜二つである。そう、双子なのだ。
その二人は、神に願う人々を見ては、クスリ、と笑う。まるで、人間を見下すように人を見る。彼女達も、人間なのだが。
「ホント、この下等生物って哀れだよねぇ」
「そう……だね。蒼、この人達に同情する?」
「同情なんて、する価値ないよ」
蒼姫は、笑ってから無表情な紅姫の質問に答えた。蒼姫は、本当に笑っていた。
「さて、紅。そろそろ行くよ」
「うん」
蒼姫が立ち上がると、それを見て紅姫も立ち上がった。
そして、ジャンプしたと同時に、二人は空に飛び上がった。
そして、二人は北の方向に飛んでいった。
- Re: 満月での願い事 ( No.3 )
- 日時: 2009/12/05 14:00
- 名前: 李矢 ◆D3MA0deLsg (ID: xYJBB/ey)
一話 満月と人間
飛んで飛んで扉の前へ。
始まる始まる世界の終わり——。
「……紅姫、と蒼姫です」
紅姫と蒼姫は、大きい扉の前に立っていた。紅姫は扉をノックして名前を言い、蒼姫はただその大きい扉を見上げていた。
「どちら様だぁい?」
扉が、きしむような音を出しながら開き、ピョコン、と顔を出しながら、言っているのは少年である。
少年は、茶色の無造作な髪に、黒と緑のボーダーのシャツ、そして腰には上着を結んでおり、その下には黄色のズボンを着用している。眼は、澄んだ緑色だ。見た目は人間だが、オーラが違う。
「紅姫、蒼姫とさっき言った」
「ああ、ぼくらの仲間か。悪いねぇ」
紅姫がいつものように無表情で言った。それに対して少年は、笑いながら言った。「悪い」と言ったのに、反省の態度は見えない。なぜなら足でボールを操っている。いや、遊んでいると言うべきか。それにイラついたのか、蒼姫が、
「ふざけないでよぉ? じゃないとその首落とす」
と言いサディストっぷりを見せて少年を怯えさせた。半分冗談、半分本気で。
「……早く中には」
「言われなくとも入る。だから早く開けて」
紅姫は、少年の言葉を遮り言った。勿論、無表情で。蒼姫はこの時、紅、ナイス! と心の中で言った。
- Re: 満月での願い事 ( No.4 )
- 日時: 2009/12/06 14:53
- 名前: 李矢 ◆D3MA0deLsg (ID: xYJBB/ey)
一話 満月と人間
紅姫と蒼姫は少年に案内され、暗い廊下の上を歩いていた。しばらく歩くと、一つの部屋の扉の前に来た。そして、少年はその扉を開いた。
部屋は真っ暗で、蝋燭が乗っている机と人が座っている椅子しか見えない。いや、座っている人物も、蝋燭の灯りの逆光で顔が見えない。蝋燭の炎が揺らいでいる。
「お待ちしていましたよ……」
「兄様、自分から迎えに行こうとは思わないわけ?」
「面倒なことはお前に全て任せるのでね、レオル」
「悪い性格だよねぇ。それより、他は?」
「そこのお二方の迎える会をするとか。お前も準備してくれ」
兄様と呼ばれる人物は、少年に迎える会の準備をしてくるように言った。少年は、「了解したぁ」と言って渋々部屋の外に出た。
「次女に三女か……さて、私は誰でしょう」
「ユウリ・メイセイス。長男に位置している人」
「ご名答! さすがは紅蒼の姫君」
ユウリと言う人物が、茶化すように言うと、
「挑発してるんなら心臓ぶっ刺すよ?」
と、蒼姫が右手で剣を取り出しユウリの心臓が位置する場所に剣を差し出した。本気だ。
「まあまあ、落ち着きましょうよ。それに、剣で刺しただけで私が死ぬとは思いませんよ」
「……ユニークだね、意外と。弱点はあるんでしょ?」
「あるといったらありますね——」
蒼姫は、剣を鞘に収納し、質問をすると、ユウリは、曖昧な答えを出した。
「……ハッキリしない。イラつく」
紅姫はそう言った。
- Re: 満月での願い事 ( No.5 )
- 日時: 2009/12/07 17:16
- 名前: 李矢 ◆D3MA0deLsg (ID: xYJBB/ey)
一話 満月と人間
「ハッキリしない。ムカつく」
紅姫は言った。紅姫は少し怒っていて、腰に手を当てた。
「……ハハハ。結構怖いものですね、紅姫も蒼姫も。気を付けなければ」
ユウリは、冗談で笑いながら言った。
「どうでもいいんだけどね、本題に入りたいんだけど」
蒼姫が話を進めて、本題に入った。
中断
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