ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

 白銀ノ魔導者
日時: 2009/12/05 12:52
名前:  白葉 (ID: R4l9RSpR)

 誰モ 居イナイ ヨ?
 誰モ 邪魔シナイ
 
 誰モ 僕ヲ 呪縛 シナイ

 ソンナ 世界

 望ミダッテ 何ニモナイ
 全テ ソウ 全テ  


 — 白 —



 ネェ… 素敵デショ?
ダカラ 僕ト 遊ボウ??
  
 全テヲ 捨テテ 深イ深イ 


  夢色 ヘト—

Page:1



Re:  白銀ノ魔導者 ( No.1 )
日時: 2009/12/05 13:14
名前:  白葉 (ID: R4l9RSpR)

〜第一部〜†足跡†
      アシアト


 チクタク チクタク

弾くような音が、リズムを刻む
部屋の暗がりから、一筋…光が漏れていた。
 
  チクタク チクタク

鳴り止まぬ時計の音が、音量を増し始めた。
 
   「…〜……」
 ベットの上で寝返りをうった。

  
 チクタクチクタクチクタク
  チクタクチクタクチクタク
 

  「……〜ぃ」
 毛布の隙間から手を出す。
時計の音が、大音量になってきた。
 
 チクタクチクタク!!



 「うるっさいよ!!!μσψwqλ…」
毛布を剥ぎ取り、白い髪の少年が何やら、ブツブツと唱えだした。

 しつこく鳴り響く時計をキッと睨み付けると、大きく口を開けた。


 チクタクチクタ…「停止せよ!アルトバス!!」
  
  少年の呪文(?)が、時計に直撃!
 
  チッ  チッ  チッ




    —ガシャンッ!—

 時計が、粉砕されてしまった。
 
  
     

Re:  白銀ノ魔導者 ( No.2 )
日時: 2009/12/05 13:32
名前:  白葉 (ID: R4l9RSpR)

 それと同時に目を開ける。
 鮮やかな、赤い目が丸くなった。

  「…やっちゃった……」
 焦ったような、声を漏らすと少年は頭を掻いた。
  目線の先は、時計の残骸。
 
 「止めようと、しただけなのに…」
 ふと、窓を見つめた。
 暖かい日差しが差し込んでいた。
    
   —朝?

 「う〜・・・・」
 浮かない顔をしながらも、ベットから降りた。
 床に散乱した、書物を踏みつけながら棚を開けた。
  
 「………眠ぃ…」

 目をゴシゴシこする
 

    バサッ—



 黒いコートを羽織る
  手には大きなカバン
 少年の白髪が、さらに目立つ
 
 「…俺、この生徒服いや…」
 
 ため息と、ともに愚痴をもらすと
  古ぼけた扉を開ける




  
 ギギィィ—


 

 

Re:  白銀ノ魔導者 ( No.3 )
日時: 2009/12/05 13:57
名前:  白葉 (ID: R4l9RSpR)

 扉を開けると、迷路のような場所に出た。
  階段が連なり段々に家が配置している
  
 どれもこれも、古い建物…建造物ばかりだ

   「よぉ、貧弱」
上の段から、よくいるガキ大将のような声が聞こえた
 思わず見上げると、タチの悪そうな男の子がいた


「何の用?君に話かけられる程の事した覚えはないけど?」
  「煩いッじじいみたいな髪しやがって!」
「あぁ、羨ましいの?このシラガ…みたいな色」
  —面倒臭くなってきた。
「それにね、俺にはラチェルっていう立派な名前が…」
  「五月蝿いじじィ」


   ピキッ


 — あーあ俺も、もう少し魔術上手ければ……あいつを豚以下の姿にしてやるのになぁ…
 それに、この髪も目も生まれ持った物だから仕方ないんだけど…。


Page:1



この掲示板は過去ログ化されています。