ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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悪夢の翅
日時: 2009/12/05 14:48
名前: b'`*)ノ桜姫⌒゜* ◆hjAE94JkIU (ID: f7lRTJvX)
参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id=332573

Hello!!桜姫と申しますω`*
新作でございます。。。

僕の他の小説もどうぞお見知り置きw(ry


      ☆+。*.桜姫より.*。+☆
*桜姫自身学生なので更新速度は超トロいです。別にかまわねぇぜ!!って方はどうぞ。
*荒らし、チェンメは禁止です。
*ハァ!?お前の小説なんて嫌いだし!!って方はBACK推奨です。戻るを連打!
*超絶駄文です!心が深海より深い方はお読みください。
*何かに似ていた場合はすいません。。。


      ☆*.+プロローグ

蝶の翅は罪で彩られた悪夢の色

鮮やかな血と憎悪と悪夢の色

人という悪の華にまみえる

狂った願いという甘い甘い蜜を吸い

空を舞うは黒き蝶

妖しく光る月光を浴びて

今宵、闇に踊りましょう……。

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Re: 悪夢の翅 ( No.10 )
日時: 2009/12/05 17:20
名前: b'`*)ノ桜姫⌒゜* ◆hjAE94JkIU (ID: f7lRTJvX)
参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id=332573

2枚目「マジョ」

黒翅市、呪音学園。

かなり嫌な名前の学園だと思われるかもしれないこの学園に私は通っている。

小中高一巻式の学園だ。

私本人は一応気に入っているのだけど。

理由は……面白いから……かな?

まぁ、どうでもいいでしょう?

好きなものに理由なんていらないじゃない?

とりあえず、階段を上り自分の教室へと向かう。

扉をガラッと開けるといつもの光景。

机に座って騒ぐ男子、キャッキャと喋り合う女子達。

そんな中、机に向いただひたすら読書をしている二人の少女がいる。

「クラウン、ルージュ、おはよう」

二人にとりあえず挨拶をする。

魔女たちは挨拶とかは大事にするものだから。

すると桃色の髪の……ルージュが顔をあげた。

「あ、リエス。おはようっ」

そう言ってルージュは微笑む。

彼女はルージュ・スカーレット。

私の友人であり仕事仲間。

別名「紅い不幸を運ぶ死神」

魔女なのに死神とかちょっと変だけど……本当の死神に失礼な気がしなくもなかったり。

そして何も言わず黙々と本を読む蒼い髪の少女。

彼女はクラウン・ノクターン。別名「夜想を紡ぐ道化」

かなり無口でなんか喋ったら槍が降るとか何とか言われちゃってる。

本当はすっごいいい子なんだけど……無口だから誤解されやすいのだと思う。

あ、私は「薔薇月蝶」って呼ばれてるの。

私が司るモノが月だし、魔法系統が月と薔薇だから。

蝶も操れるってとこからも来てるんだと思う。

さて、そろそろ授業が始まる。

今日も……哀れな人という名の操り人形さん、綺麗な花を咲かせましょう?

Re: 悪夢の翅 ( No.11 )
日時: 2009/12/05 17:58
名前: b'`*)ノ桜姫⌒゜* ◆hjAE94JkIU (ID: f7lRTJvX)
参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id=332573

3枚目「ワタシノ」

開け放たれた窓から冷たい風が吹き込み、私の髪を巻き上げる。

寒い……もうすっかり冬が来ている。

正直寒いのはあまり好きではない方だ。

早く帰って昼寝をしていたいというのが、私の本音だったりする。

多分ルージュはお茶が飲みたい!とか言うに決まってるだろうな……。

そうこうしている間に帰りのホームルームが終わり、皆個々の部活へと向かう。

私?私はどこにも入ってないわ。

無所属よ、無所属。

でも、帰っても暇だし、退屈だから……かといって気に入った部活があるわけでもない。

だから、自分で部活を作ることも可能なこの学校で、自分で部活を作った。

その名も「文芸部」

……この学校には文化部が音楽部しかない。

音楽部自体は全国にいく位優秀なんだけどね。

文芸部に所属してるのは私とルージュとクラウンだけ。

まぁこのメンバーなら色々話すこともあるし、私は満足してる。

因みに横の部屋は音楽室。

音楽部が使ってるからよく楽器や歌声が聞こえてくる。

すると、隣の音楽室から不意に声が響いた。

「恋華!音が違いますわよ!!」

この声は……音楽部の部長、鳳凰院さんの声か。

「っ……すいませんっ……」

そのあとに謝る声が聞こえた。この声は副部長の恋華さんのようだ。

気になったので私とルージュは様子を見に音楽室の前へ行ってみた。

あ、クラウンは読書してて来ないそう。


そっと覗きこむと鳳凰院さんがクラリネット片手に怒鳴っている。

鳳凰院さんはクラ担当らしい。

そしてフルートを片手に俯く恋華さん。

すると、一同はまた演奏を始めた。

この曲は……どうやらムーンライト・セレナーデね。

すると、しばらくして不協和音が聞こえ曲が止まる。

そして鳳凰院さんの怒鳴り声。

見てられないくらい可哀相なもの。これはもはや苛めに等しいわね……。

それ以前に私が聞いている限り、音をはずしているのは鳳凰院さんだ。

それなのに……。

そして鳳凰院さんの声が響く。

「いいですの?私が部長ですわ、私が絶対なのよ!!この部活は私のですわ!」

この一言を聞いた瞬間、思わず吐き気がした。

なんてヒトなの、この自意識過剰……。

正直、我儘過ぎる。

その瞬間、ピリッと空間が震えた気がした。

……これは……

私とルージュは顔を見合わせる。

どうやら、今日の標的は…………

Re: 悪夢の翅 ( No.12 )
日時: 2009/12/05 18:12
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: APpkXS4D)
参照: http://www.excite.co.jp/world/english/

自意識過剰マンとうjy((殴
……失礼しました
鳳凰院さん、貴女酷いですよ

Re: 悪夢の翅 ( No.13 )
日時: 2009/12/05 18:31
名前: b'`*)ノ桜姫⌒゜* ◆hjAE94JkIU (ID: f7lRTJvX)
参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id=332573

鳳凰院は最低キャラどすえ

普通に言える貴女の方が最低では?  by風恋

Re: 悪夢の翅 ( No.14 )
日時: 2009/12/05 18:39
名前: b'`*)ノ桜姫⌒゜* ◆hjAE94JkIU (ID: f7lRTJvX)
参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id=332573

5枚目「ドウシテ」

☆*.恋華視点

部活の終了時刻を告げる鐘が校内に静かに響き渡る。

樹姫は私に静かに言い放つ。

「恋華は居残りよ、出来るまで練習してなさい!」

……何よ!間違えてるのはアンタじゃない!

涙が出そうになるのを唇を噛み締め、必死で耐える。

皆……此処にいる全員が樹姫が間違えていることは分かっている。

だけど、誰も怖くて言えないのだ。

逆らったら人生の終わり……昔あいつに逆らって自殺まで追い込まれた子もいるって噂だ。

でも……でも!

アイツなんて……

「消えちゃえばいいんだ……」

その時、音楽室のドアが開いた。

驚いて振り返るとそこにいたのは……

「十六夜さん……?」


☆*.リエス視点

一人で音楽室に残っていた恋華さん。

もう暗いのに居残りするなんて……それも1人で。

さすがに危ないので一緒にいることにした。

ルージュとクラウンには先に帰るように伝えておいた。

今夜の準備もあることだし……。

恋華さんは驚いた眼でこちらを見つめている。

『私でよければ付き合いますよ』

一応、魔女は個々で魔楽器を持っている。

私の場合はヴァイオリンだ。

一応管楽器も吹けるんだけどね。

魔女たちは14歳になるとそれぞれ魔楽器を持つっていう決まりが魔界にはあるのだ。

恋華さんは眼を丸くして言う。

「……いいんですか?」

そう言ってフルートを握りしめる。

『構いませんよ』

そうして、二人で曲練を始める。

それにしても、恋華さんはとても練習しているようでほとんどミスがない。

努力しているのは一目瞭然だ。

一通り曲練が終わると恋華さんが言った。

「十六夜さん、楽器できたんですね……」

そしてにっこりと微笑む。

ふと、時計を見るともう7時を回っている。

これで帰ることにしようと思い、恋華さんを家の前まで送って行った。

「すいません……送ってもらっちゃって……」

恋華さんは申し訳なさそうに頭を下げる。

『大丈夫ですよ……』

そして恋華さんは家の中に入ろうとドアを開けた。

『ちょっと待って』

そう言って私は恋華さんを呼び止める。

恋華さんはその場で立ち止まるとこちらに振り返る。

その時、強い突風が吹き、木々を揺らした。

『……願いがあるならば黒蝶の導きに従って薔薇月の元に来なさい』

恋華さんは驚いて目を丸くする。

私は踵を返すと闇の中へと去っていった。


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