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命の木の実
日時: 2009/12/07 13:23
名前: DAISUKE (ID: p.mkGea5)

はじめまして。初心者なのでよろしくお願いします。

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第一章 ( No.1 )
日時: 2009/12/07 13:36
名前: DAISUKE (ID: p.mkGea5)

暗い海

陽の光が微かに届くその海で

俺の体はゆっくりと沈んで行く

この海に底はあるのだろうか

果てしなく永遠に沈んでいく気がする

俺は一体…

第一章 ( No.2 )
日時: 2009/12/07 13:54
名前: DAISUKE (ID: p.mkGea5)

「お前は死んだんだ。」

どこからともなく声が聞こえる

「ここは冥界の海。死と生の狭間にある。」

「誰なんだお前は…」

「俺の名は朱果。ここの番人だ。お前は事故で死んだんだ」

「そうだ…俺は修学旅行で乗った飛行機で死んだんだ。」

「全く、可哀相な奴だぜ。おもしろくも無い学校で修学旅行に行って死ぬんだからな。」

「それで、俺は天国に行くのか?地獄に行くのか?」

「もう少し生きていたかったとか思わないのか?」

「これで死ぬのならそれはそれで良いと思ってる。」

「成程、でもな、お前はまだ死ねないんだよ。死ぬには早過ぎる。」

第一章 ( No.3 )
日時: 2009/12/07 14:08
名前: DAISUKE (ID: p.mkGea5)

「どういうことだ?」

「俺の寿命は100年に一度現れる人間が作り出す果実を食す事で増えていく。」

「果実?」

「そうだ、あの木を見ろ。」


朱果が指差した方向には、一本の大木が立っていた

「あの木はお前の憎しみや、怒りにより木の実を作り、果実を実らせる。」

「憎しみや、怒り…。」

「だが、お前は100年に一人の逸材だというのに木の実すら出来ていない。」

「それで俺を生かし、自分の生命源を取ろうって事か。」

「そういうことだ。お前は今から別の肉体で人生を送ってもらう。」

「別の肉体…?」

「俺が用意した肉体だ。この肉体では痛みは感じないし、死ぬことも無い。まぁまたいずれ会えるさ。」

そう言い残し朱果は暗闇に消えて行った


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