ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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〜マイ姫〜
日時: 2009/12/07 17:04
名前: 亜夜 (ID: rNQHbR8H)

 こんにちは 初めまして!!(><)
 この小説の作者です!!(名前違うのは置いといて・・・)

 この小説は主に『妖怪狩り』&『(少し)恋物語』みたいな感じです。

 面白かったり、楽しんでもらえたら嬉しいです!!

 では、楽しんで下さ〜〜い〜!!

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Re: 〜マイ姫〜 ( No.1 )
日時: 2009/12/07 17:42
名前: 亜夜 (ID: rNQHbR8H)

 第一話『これから起こる事』


 「亜夜ちゃ〜〜〜〜ん!!!ボールであそぼ〜〜!!」
 遠くで私の名前を呼ぶ声がする。 振り返るとみっちゃんと愛ちゃんが居た。

 「やるやる〜〜〜!!」
 私は走った。・・・・・・

 ・・・が、

 近くの石につまずいて・・・

 ズダーーン!!
 「いった〜〜〜い!!誰こんな所に石置いたの!!(私が悪いんだけど・・・)」

 「大丈夫?今日で3回目だけど・・・?」
 「平気だよ! いつもの事じゃん♪」

 心配したみっちゃんに私は軽々しく返事した。
 自分の性格で1番嫌なところはオッチョコチョイなところかな・・・?
 こんな私の名前は「天川 亜夜」小学5年生です。


 勉強はイマイチかな・・・?
 「この間のテスト返すぞ〜!!最高点は高野 愛の96点!!」
 (すご〜い!!愛ちゃん塾とか通信講座とか何もやってないのに・・・!?)
 「次、天川 亜夜!!」
 「は〜い!!」
 点数を見ると・・・

 (・・・78点・・・クラス平均が72点だから・・・いい方かな・・?)


 でもでも運動は断然得意!!
 
 「今日は50mのタイムを録るぞ!!・・・次は天川 亜夜!!」
 「は〜い!!」
 「よ〜い・・・ドン!!!」

 私は風を抜くように走った。
 「天川のタイムは・・・7秒58!!」
 「「はっや〜い!!亜夜ちゃん!」」
 みっちゃんと愛ちゃんが声をそろえて言った。


 家族構成は周りとは少し違うかな?!
 「ただいま〜〜!!」
 「お帰りなさい」
 「お母さん!!ただいま」
 実は母と私だけ。父は昔出て行ったとか・・・?

 お母さんは着物に近いような服を着ているのに私はすぐ気づいた。
 「お母さん・・・その格好ってことは『儀式』があるの・・・?」
 「うん!これから少しだけ・・・静かにしててね!!」

 お母さんはすごい魔力の持ち主でおはらいしたり占いしたりとか・・・すごいことばっかりできるの!!
 それに比べて私は超がつくほど魔力がない・・・(泣)



 その頃、どこかで私を見ていた人(?)は・・・
 「こうやっていられるのも今のうち
 さぁ、どうやって苦しめようか・・・

 『天川 亜夜』・・・またの名を

 『神の愛娘』 彼女の魔力を手に入れれば・・・フッフッフッ・・・」


 私は知らなかった・・・自分にこんなにも魔力があったなんて・・・
 その魔力をめぐる戦いがこれから始まるのも・・・
 これから明らかになることも・・・

 全ては歯車のように・・・必然的に進んでいた・・・

Re: 〜マイ姫〜 ( No.2 )
日時: 2009/12/08 18:43
名前: 亜夜 (ID: rNQHbR8H)

 第二話『占いと未来』



 (お母さんは今儀式の最中だからな〜・・・ヒマだな〜・・・)
 あんなこんないろいろ考えていた。みっちゃんは新体操、愛ちゃんはピアノだから一緒に遊べない。

 いろいろ考えて30分後・・・

 「よし!まずはお菓子でも食べよ!!さっきお母さんがクッキー焼いたって言ってたし♪」

 階段を下りてリビングに入ると甘い香りがした。紅茶も入れてあった。不思議なことに冷めてない。これもお母さんの力。

 「いっただきま〜す!う〜ん・・・おいし〜☆☆」
 (でも・・・やっぱり他にも家族が居ればもっとにぎやかでいいのにな・・・)
 少ししんみりな気持ちになりながらもクッキーを食べていった。


 その頃お母さんの占いは・・・

 「今日で目覚めてしまうのね・・・『あの子の魔力』が・・・
 できることならもっと長い間封印できればよかったのに・・・」
 丸い鏡を持ちながら言った。きっとその鏡には未来が映されているのかもしれない・・・

 「・・・ということは・・・『あちらの力』も目覚めたのね・・・

 ・・・・・・『幾』・・・

 あなたのよい心を見失わないで・・・」
 祈るように手と手を顔の前で合わせてお祈りした。


 「もう少しでクッキーないや・・・」
 少しため息をついて紅茶を飲んだ。
 (もう少し食べたかったな〜・・・そうだ残りのクッキーお母さんにあげよ・・・!!!)

 その時に頭に激痛が走った・・・

 「・・・・・っ!!!・・・な・・に?!この・・・いたみ・・・!!?」
 今まで感じたことのない痛み・・・まるで鉄か何かで殴られてるような・・・
 私はその場に倒れこんだ。

 丁度その時にお母さんが部屋から出て来た。
 「!!亜夜っ!大丈夫?!どうしたの?」
 「お・・・かあさ・・わかんない・・・急に・・あたま・・いたく・・・なって・・・」
 お母さんはそれを聞くと私の頭に手を置いて・・・
 「この世の聖霊よ 我が娘を助けると ここに誓えよ! 急急如律令!!」
 そう言うと手の周りが光り、私は静かに眠った・・・

 「占いのとおりになったわね・・・・・『幾』・・・あなたのよい心を見失わないで・・・」 

Re: 〜マイ姫〜 ( No.3 )
日時: 2009/12/09 18:13
名前: 亜夜 (ID: rNQHbR8H)

 第三話『夢と私の魔力』



 『ここ・・・どこ・・・?』
 今居るのは夢の世界。お母さんの力によって眠って、この世界に来た。

 『キレイなところだなぁ・・・みんなにも見せてあげたい・・・』
 一面に広がる花畑に居るのは私だけ。

 ふと上を見ると後ろ姿の女の子が立っていた。
 それを見つけて私はその子のところに走った。

 けれど、近づくにつれて自分と同じ髪の長さ、自分と同じ身長なのが分かった。
 (どういうこと・・・?)

 その子のところに着いて聞いた。
 『ねぇ!あなたは何で私と同じなの?!それにココはどこ・・・?』

 『まだ気づかないの・・・?


  もう1人の私に・・・

  私とあなたは一緒なの』

 それを言って振り返ると、私と同じ顔をしていて、違うのは眼の色が翡翠の緑色だけ。

 『それって・・・どういう意味・・・?!』

 私が言うと、その子は脚からだんだん薄くなっていった。



 「まって・・・・!!」
 それを言って手を伸ばしたら、そこは自分の部屋だった。
 「あれ・・・?もしかして・・・寝てた・・・?」
 私はベットから下りた。
 (でも・・・さっきのあの子・・・なんだったんだろう・・・?『もう1人の私』って・・・?)

 「あっ・・・!起きてたの」
 「お母さん!!」
 お母さんは、私服に着替えてあって、おかゆと水を持ってきていた。時計を見ると7時だった。
 「大丈夫?頭痛くない?」
 「うん!平気!・・・あっ!!あのね・・・さっき夢で『もう1人の私』に会ったんだけどね・・・
 その子、眼が翡翠色だったんだ・・・それで・・・その子って・・・何?」
 たとえ母親でも言いづらかった。

 お母さんはしばらくして、
 「その子のことが知りたいの・・・?」
 「う・・・・・うん!!」

 「・・・・・もう・・・行ってしまうのね・・・」
 その言葉の意味は分からないが、未来ではしっかりと分かる。


 「よく聞いてね!2度は言わないから!!」
 「はい!」



 『昔、あなたが生まれてすぐの頃、あなたには魔力があることに気づいたわ。

 あなたが初めて眼を開いたら、翡翠色だったの。魔力が大きすぎて、眼にでてしまったの。

 その魔力をめぐって妖怪が次々と現れた。なかには妖界のどこかの国の姫まで来たわ。

 けれど、次々と妖怪を退治する私にも限界がきて、あなたの魔力を封印したの。

 だけど、あなたの魔力は私の数百倍。封印が解けてきたの。

 毎日封印を強くしても駄目だった。だから頭が痛くなったり、夢にあの子が出てきたのよ。』



 「これが亜夜の過去よ」
 「ということは私には魔力がある・・・それもお母さんよりはるかに大きい・・・」

 お母さんは少し心配そうな顔をした。
 「でも・・・亜夜の封印が弱くなったのにはもう1つ理由があるの・・・」
 「どんな理由?」

 『妖界でのあなたの噂はそう簡単には消えなかった。

 そして、またあなたの魔力を欲しがる妖怪が出てきた。ただの妖怪ではないわ。

 その力で封印を少しずつ弱めていった。』

 「亜夜はこれからその妖怪に会うのかもしれない」
 「どうすればいいの?私魔力も戻ってないのに・・・」

 お母さんは布に包まれたものを持ち、布をめくると細長いガラスの棒があった。
 「これを割るのよ!亜夜が」
 「私が・・・?」
 「これは封印された者が割らないと魔力が戻らないの」
 「どうやって割るの?」
 「呪文を言うの!『我にある魔力 今ここによみがえり 我のなかに入れ』と」
 私はガラスの上に手を置き、呪文を唱える。
 「我にある魔力 今ここによみがえり 我のなかに入れ」

 パリーン・・・

 ガラスが割れて、上に出た翡翠色の光が私の胸に入った。
 私は眠くなりベットに倒れた。


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