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+式神+
日時: 2009/12/10 22:21
名前: 紺 ◆z9sqRD5Ofc (ID: eCrj8qey)

はじめましてこんと申します
文才0%ですが、そんなのでも良ければぜひご覧ください




   *+*+*メインキャスト*+*+*

>羽山 カナタ Kanata Hayama
  この物語の主人公
  少し抜けていてお調子者な性格
  陽の陰陽師

>>斧 Yoki
  カナタと契約を交わした死神
  普段は犬の姿をしているが
  本来は「犬神」と言われる神



>神代 レナ Rena Kamisiro
  朱雀神社の巫女
  とっつきにくい性格
  陰の陰陽師

>>狭霧 Sagiri
  レナと契約を交わした死神
  普段は黒猫の姿だが
  本来は「朱雀」と呼ばれる四神の一匹



>愛澤 凛 Rin Aizawa
  自称レナの恋人
  変態チック?な女の子
  陽の陰陽師

>>高麗 Koma
  凛と契約を交わした死神
  普段は鼬の姿をしているが
  本来も鼬の姿で「鎌鼬」と言われる神

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Re: +式神+ ( No.1 )
日時: 2009/12/12 15:12
名前: 紺 ◆z9sqRD5Ofc (ID: eCrj8qey)

第一章)鍵




「はぁ〜最近暇だな〜」
 ある晴れた日。
 ふとカナタが言った。



 思えばこれがこの戦いの始まりだった。



「暇ってあんた…もうすぐテストよ?」
 カナタの隣を歩いていた長い黒髪の色白な少女、レナが言った。
「うっ…そんなの知らん」
「知らんって…」
 カナタが視線を泳がすのをみてレナはため息をついた。
 その瞬間。


「私もだよぉーー!!」
 声がしたと思ったら、すでに長い茶髪の小柄の少女がレナに抱きついていた。
 彼女の名前は凛、ちょっと変態的な所があるのが困っている。
「ちょっ…いちいち抱きつくのやめてくれる?」
 レナが冷静につっこむが凛は抱きついたまま余裕で答える。
「いいじゃん、いいじゃん、減るもんじゃあるまいし」
「減るとか減らないとか言う問題じゃなくて……」
 レナはため息をついた。
「にしても暇だよな〜」
 カナタが大きな欠伸をする。
「暇暇ぁ〜」
 凛も続いて大きな欠伸。
 そんな二人を無視してレナは高校へ向かう。

「あ〜っ! 待ってよレナ〜ぁ!!」
「って! 俺をおいてくな〜っ!!!」
 二人はレナを追う。





   コウシテ扉ハ開イタ





Re: +式神+ ( No.2 )
日時: 2009/12/28 23:37
名前: 紺 ◆z9sqRD5Ofc (ID: eCrj8qey)

第二章)開かれた扉




「そんなに暇なら神社の掃除手伝ってよ」
 放課後。
 まだ「暇だ、暇だ」と騒いでいる二人にレナが言った。
「えーっ」
「それとこれとは話が別だ」
 凛とカナタは嫌だと首を横にふった。
「暇なんでしょ? だったら来なさい、家帰ったらすぐ私んちよ? それじゃ後でね!」
 しかしレナは言いたい事だけ言うと二人に断るチャンスを与えず、走っていってしまった。
 こうして二人はレナの家の神社へ行く事になった。





__朱雀神社。

「こんにちはーっ」
「来たぞーっ!」
 凛とカナタが神社へやってきた。
 それを一匹の黒猫が出迎える。
「あ、クロ! 久しぶり」
 カナタが黒猫に手を伸ばす。
 しかし黒猫はその手を避けてそそくさと走っていってしまった。
「ほら、早く掃除手伝ってよ」
 今度は巫女姿のレナがやってきた。
 手には箒を三本持っている。
「きゃーっ! その服のレナちゃんも可愛い!!」
 凛はレナに飛びつこうとするが
 すかさずレナはそれを避けた。
「はいはい、無駄口叩かないで、掃除よ掃除、手伝いに来てくれたんでしょ?」
 レナが二人に箒を渡した。
「それが人に物を頼む態度かよ」
 カナタが怪訝そうな顔をする。
「まぁまぁ、とりあえず掃除しようよ」
 凛は以外とまじめに掃除に取り組んでいる。
 そして三人は神社の掃除を始めた。
 箒で階段を掃いたり柱を雑巾で拭いたり。



 そんなこんなしているうちにいつの間にか
 カナタは神社の奥に入り込んでしまっていたのだ。



「…ここどこだろう……」


 カナタは見慣れない場所に少し戸惑いつつも
 好奇心に後押しされ先へ進んだ。

 しばらく進むと小さな倉が見えた。

「なんだ? あれ」



 カナタは好奇心に押され、倉の扉を開けた。


 そしてカナタは人生を変える扉をも開ける事になったのだ。






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