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−天才−
日時: 2009/12/18 18:46
名前: 桜 愛希 (ID: JP5iH4Hy)

プロローグ

天才−  それはなんだろうか。頭がいいこと?なんで

も知ってること?    辞書には  

てんさい 0 【天才】

* 生まれつき備わっている、きわめてすぐれた才能。また、その持ち主。

とある。

では果たしてこの世界に天才はいるのだろうか?



第1章 『離陸』

カタカタカタ・・・・ 機内中にパソコンを打つおと
が響きだす。
「陸様。もうすぐ離陸でございます。」
執事の桑茂が言った。
「ああ。」
といってパソコン少年はまたパソコンを始めた。
カタカタカタ・・・・
1人の乗客人が聞いた。
「あのー失礼ですがそちらのパソコンを触ってらっしゃる坊ちゃまはどなたなんですか?」
「あの方は、我が逢沢財閥の社長逢沢徹様のご子息様の逢沢陸様でございます。」
「で、かれは今何を?」
「我が財閥の今月の予算見直しと会計の統計をしていていただいております。」
「えっ そんなことできるんですか?」
「もちろん」
「もちろん・・?」
といった瞬間、機内アナウンスが流れた。
『本日は、アメリカ−日本行きの便にご搭乗いただき、誠にありがとうございます。まもなく離陸いたします。』
カタカタカタ・・・・
「では、行こうか。」
と言ってパソコン少年ご一行は離陸した。
「 天才   だ・・・・」

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Re: −天才− ( No.1 )
日時: 2009/12/18 18:46
名前: 桜 愛希 (ID: JP5iH4Hy)

第2章 『出会い』


「到着いたしました陸様。」
「じゃぁ  いきますか。」
逢沢財閥一行は、機内からおりたった。
「ここが、・・・日本かぁ・・・」
「では、行きましょう。」
「おぅ」
そのときだった。
ドカッ 
「あぁぁ す、すいません!よそ見してました!」
年は中学生くらいだろうか そんな少年が、陸のボディガードにぶつかってしまったのだ。
「気をつけろ!」
ボディガードの1人が言った。
「いや 違うよ彼は君に当たりたくて当たったわけじゃないんだ だろ?」
陸が聞いた。
「はい。本当に申し訳ありませんでした!」
深々と一礼した。
「でもどうして当たりたくて当たったわけじゃないってわかったんですか?」
あったってきた本人が言った。
「きみはなにかをなくしただろ?」
「どうしてそれを・・・?」
「だって何かきょろきょろしてたし、ボディガードが、きれたときもずーっときょろきょろしてたから。」
「そんなところまで・・・。」
そのとき、
「あのぉー!時田さーん忘れ物ですよぉ!!」
空港のスタッフが追いかけてきた。
「あっ俺のだ!!!」
「よかったな」
「あっ ほんとにありがとうございました!!」
また再び礼をした。
「面白いやつもいるもんなんだな。」
「陸様。そろそろお時間です。」
「あっそうか。じゃあ行くか。」

「(『時田』かぁ・・・)日本の生活なんか楽しくなりそうだなぁ。  じゃぁ行きますか!」

Re: −天才− ( No.2 )
日時: 2009/12/18 20:30
名前: 桜 愛希 (ID: JP5iH4Hy)

第3章 『学校』

「ここが家かぁ。なんか前より狭くなったなぁ。」
「はい。ここは陸様のお父さまの徹様が陸様のために御用意された家でございます。」

中に入ってみる。そこは学校の体育館くらいの大きさで、三階立て、9LDK、財閥管理システム室が3つ、応接室が2つ、陸の部屋が1つ、ボディーガードと警備員、執事のための部屋が2つ、トイレが5つのアメリカで住んでいた家とは少し狭い作りだ。
「んで、明日から中学校に通わなくちゃいけないんだっけ?」
「はい。なんでも日本の小学校と中学校は義務教育なもんなので。ご勘弁を。」
「中学校かぁ…なつかしぃなあ。」
「まぁ復習だと思ってください。」
「そうだな。…あの、もう寝ていいか?」
「申し訳ございません。お疲れでしたか?…しかし陸様、晩御飯はどうされるんですか?」
「んーまぁ今日はいらないわ。」
「しかし…。」
「いいのいいの。じゃあお休みー。」
と言って陸は眠りについた。

次の日、
「学校に到着いたしました。陸様。」
執事桑茂が言った。
「はーい。ありがとう。じゃあ行ってきます。」「行ってらっしゃいませ。」
まず職員室に行ってみる。 そしたら、20代後半くらいの女性の先生が近づいてきた。
「君が逢沢君ね。私はここ、二年C組の担任の小坂文香です。よろしく。」「あっよろしくお願いします。」

ガラガラガラ…

「今日からこの学校に転校してきた逢沢陸君です。逢沢君はこの前アメリカから帰国したばかりなのでわからないこともあると思うので、仲良くしてあげてください。」
「はーい」
クラスメートはだいたい40人くらいのまあまあにぎやかなクラスだ。
「逢沢陸です。よろしくおねが…」
いします。 …と言おうとしたところだった、その瞬間、教室にドアが開く音が鳴り響いた。
「あっおくれてすいません!」
ここのクラスメイトらしき人がはしってあらわれた。
「あの、今日はちょっと寝坊して…」
「またぁ?」
どうやら常習犯のようだ。
「あらっ転校生? …あっ!あのときの!」
遅刻少年が陸を指さして言った。
「俺? …あっ!確か時田…だっけ?」
「へー転校してきたんだ。」
「はい、時田君、座って。」
日本でボディーガードと執事以外に初めて話した人と、転校先にいて同じクラスだったという喜びを共有しあっていると、先生という人物に邪魔された。
「じゃあ、逢沢君は、んー時田君の後ろで。」
「えっ!?」
「じゃぁ仲良くね。」
二人は席についた。
「なぁ時田昨日の円周率のプリントやった?」
ひとりのクラスメートが言った。
「できるわけないだろ?」
「だな。」
「なぁ金持ち。」
時田が陸に話しかけた。「逢沢陸。」
「そう、陸、ここわかる?」
「ん? …すごい簡単じゃん!えーっとここは…」
「どうしてそんなにわかるの?」
「俺もう大学、卒業したから。」
「はぁ!?」
「だから、小学2年で小学校の勉強終えて小学5年で高校の勉強終えてそんで小学6年から中学1年までに大学4年分を終えた。」
「ふぇー!。すごいな。」

そしてなんだかんだいって1日が終わった。
「陸。今日うちに遊びに来いよ。」
「えっ?今日は迎えがくるから…」
「まぁそう言わずに、来いよ。」
「えー?」
「まあまあいいじゃんかよ。」
「あーまぁいいよ。」
「よしっ。」

放課後、陸は時田につれられて時田の家にきた。「時田探偵事務所… おまえんちって探偵なわけ?」
「おう。どうだ?かっこいいだろ?」
「はあ…」
「まぁ自慢じゃぁないんだけどさ、俺の父さんなかなかいい探偵でさ、いろんな事件扱ってるわけ。」
「それ、完全に自慢じゃん」
「あはっそうか?」
と言った時だった、ひとりの男性が勢いよく走ってきた。
「瞬!事件だ!」
「あっ父さん!すぐいく!」
「つーことなんでもういかなくちゃ。 あっ陸もいくか?」
「行かねーよ」
「まぁそんなこと言わずに来いよ。」
「行かない。」
「そーか。 今怪盗スペードってやつがアメリカで暴れまわってるんだ。で近々日本に帰国するらしいんだ。まぁどうせうちに依頼がくるだろうからそいつの逮捕劇くらいは、見にこいよ。」
「行かない。興味ない。」
「そーか。まぁ、俺もういかなくちゃいけねーから。かぎはいいから。じゃあ。」
「おう」
アメリカとはちがう日本。まぁ一応友達もできていい日々が送れる …はずだった…。


第4章 『何もかもの始まり』

何もかもの始まり。それは時田の家からかえってきて2、3時間経ったときだった。 そのとき執事桑茂が猛烈な勢いで走ってノックもせずにドアを開けた。
「陸様!大変です!管理システム室のパソコンが…ハッキングされました!」
「えっ!?」

陸は急いで管理システム室にむかった。
「これは…!」
陸が見たのは、黒、白、赤、灰色が順番に変わって流れていた画面だった。そして、いきなり画面が変わった。
「おい、陸。いるか?」画面に20代くらいのサングラスにハットを被った男性が現れ、その男性が陸に話した。
「おまえは誰だ?!」
陸が話した。
「秘密だ。今からお前の父さんの命を頂く。」
「何言ってんだよ!お前は誰なんだ!」
「しょーがないなぁ。それはなぁ…」
と言った瞬間、管理システムパソコンの画面にひとつの文字が現れた。

supe-do…

「スペード…?」
そのとき陸は、時田が言っていたことを思い出した。
『今怪盗スペードってやつがアメリカで暴れまわってるんだ。』
「お前…!」
「まぁお前の頭脳で父さん守れるなら守ってみな。っていってももう手遅れか…ハハハハ」
と言った瞬間パソコンが通常画面に戻った。
「陸様はスペードをご存じで?」
桑茂が尋ねた。
「そんな事より、今父は!?」
「ロサンゼルスで開かれるパーティーにいく途中の車内です。」
「すぐに連絡しろ!」
「申し訳ございません!連絡がつきません!」
「じゃあGPSで居場所を確認しろ!」
「我々は毎日徹様をお守りするためGPSで行き先を見さしていただいていますが、先ほどから行き先がひとつでずっと止まったままです!もしかしたら、 もう…」
「くっそぉーっ!!スペードォ!!」


次の日、陸は学校に行かなかった。

コンコン…

「陸様。昨晩徹様がお亡くなりになったのを確認しました。」
「くそっ…」
「それで、スペードは…やはりうちの厳重なセキュリティーシステムを破って入ってきましたので昔うちの財閥の人間だったのではないかと思いまして。」
「くっそっ…もうわかったから戻れよ。」
「かしこまりました。でもそのまえにこれを。昨日ここの電話にはいっていた徹様からのメッセージでございます。」
「おいとけ。 …あっ ありがとうな。」
「いえ とんでもありません。では。」
と言って置かれたのは少し小さいボイスレコーダー。その中には…

『陸、元気か?いつか陸がいてる日本にいって陸と遊びたかったよ。けどもう命の終わりがきたようだよ。お金は父さんの貯金があるからそれを使いなさい。それから陸、最後に一つだけ約束してくれ。必ず、スペードをつかまえてくれ。たのむ。俺は、うっ…!』
といって苦しそうな声がきこえたところで違う声に変わった。
『まぁそうゆうことなんで、俺を捕まえれるなら捕まえてみな。じゃあな。』
スペードだ。

そのとき陸は誓った。 必ず、スペードを捕まえ、復讐し、父の敵を打つ と…

Re: −天才− ( No.3 )
日時: 2009/12/24 21:08
名前: 桜 愛希 (ID: qNIh9ax1)
参照: http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=hat_trick_k_h

第5章 『心を開いて』

『しかし、またなんでうちのもとで働いていた奴が父を…?』
べットの中で陸は考えた。
『何か恨みでも?…いや、父がそんなこと…。』「まぁつべこべ言ってても意味ないしな、学校行くか!」

学校は6時間目。終礼中。
「えー明日から冬休みですが、しっかり宿題をして、また学校の日に元気な顔を見せてください。じゃあ終わり!」
それから、クラスは解散した。
「なぁ時田、俺も事件現場に連れていけよ。」
陸が時田に話した。
「おっ、やる気になりましたか。でもなんでいきなり?」
「実はさぁ…」
陸は心を開いて一部始終を時田に伝えた。スペードを捕まえるための力に時田がなってくれると思ったからだ。
「そんなことが…。俺、スペードを捕まえるためにできる限り協力するよ。なっ。」
「ありがとう。」
「じゃあ今から行こうか。スペードが関係してる事件かもしれないからな。」
「おう。」


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