ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- マギャク野せかい。
- 日時: 2009/12/11 23:26
- 名前: 夕月乙 ◆Ce7LZ0.dk. (ID: qwEBDKA9)
変な題名でスイマセン。
「真逆の世界」と読みますよ。
コメディも混じってますが、おきになさらないでくれるとありがたいです。
Page:1
- Re: マギャク野せかい。 ( No.1 )
- 日時: 2009/12/11 23:28
- 名前: 夕月乙 ◆Ce7LZ0.dk. (ID: qwEBDKA9)
プロローグ
ある日、突然自分が真逆になったら?
世界も真逆になったら。
何もかも真逆になったら?
性格も、性別も、何もかも……
みんな、みんな当たり前のように生活をして、
だけど、自分だけが「正しい」世界を覚えている……
戻りたいですよね。
- Re: マギャク野せかい。 ( No.2 )
- 日時: 2009/12/11 23:34
- 名前: 夕月乙 ◆Ce7LZ0.dk. (ID: qwEBDKA9)
登場人物
高倉 鈴季 タカクラ スズキ 男→女
三宮 蓮蓮 ミミヤ ハスレン女→男
冬木 春子 フユギ ハルコ 男→女
その他大勢。
- Re: マギャク野せかい。 ( No.3 )
- 日時: 2009/12/11 23:58
- 名前: 夕月乙 ◆Ce7LZ0.dk. (ID: qwEBDKA9)
第一話
「リン君!リン君!急いでよー!
学校遅刻しちゃうよー!」
窓の外から幼馴染の焦った声が何度も聞こえてくる。
あ、ちなみにリンは俺のアダ名。鈴季(すずき)の鈴をリン。
俺は鞄に教科書を適当に詰めて、家を飛び出した。
「悪い、レン……急ごう!」
「うん!いそご……あぁ、ハルちゃん忘れてたぁ!」
俺の幼馴染……蓮蓮(はすれん)は頭を抱えた。
コイツのあだ名はレン。まぁ、説明しなくても分かるだろう。
レンは肩までの短い髪の毛で、背が低い。
目玉がリスの尻尾みたいに「くりんっ!」としてかわいい。
親がらみで仲が良い。
それだけ。多分。
ちなみに俺の目は「ギロリッ……」としている。
正直、名前が苗字の俺が言えた事ではないが、こいつの名前は変だと思う。
「ハルを忘れるって……どうすんの?
あいつ起こすのに10分以上掛かるぞ……」
「二人で起こせば5分だよきっと!」
俺とレンは学校とは逆方向に走った。
ハルは春子。男だ。
苗字は冬なのに名前は春。しかも春子。男なのに。
アイツは小学生の時にこの町にやって来た。
家もそこまで遠くなかったから、仲が良くなった。
春は無口でどちらかと言うと暗かったが、彼の話す話はとても面白い。あと辛口。
噂では彼の親は新聞記者と、落語家という噂だ。
耳までのツヤツヤした綺麗な黒髪に黒ぶち眼鏡。
前髪が長く、いつも前髪が目に刺さっている。
生まれ付き色素が足りなくて薄茶色の髪を持った俺は、黒髪が羨ましかった。
俺、レン、ハル……
変な名前三姉弟と言われているが、毎日が楽しい。
勉強もそれなりにできるし、家族も仲が良いし……
おっちょこちょいのレンが姉なのはおかしいと思うが、俺はそれで満足している。
ずっと変わらないと思っていた。
だが……
- Re: マギャク野せかい。 ( No.4 )
- 日時: 2009/12/12 00:07
- 名前: 夕月乙 ◆Ce7LZ0.dk. (ID: qwEBDKA9)
放課後……
今日は散々な一日だった。
ハルは起きないし、レンはおっちょこちょいだし……
英語の教科書忘れるし……早弁しちゃうし……
教科書を鞄に詰め込んでレンの席へ行った。
「レン、かえるぞー」
「あ……ごめんね私、ふじちゃん達とカラオケ行く事になったから一緒に帰れないや」
レンは申し訳ないような顔をした。
「あーそー」
別に特別な事でもなかったので、俺は右から左へ受け流しハルの所へ行った。
「ハルー帰るぞー」
「……髪の毛切りに行くから……無理」
結局、俺は一人で帰る事になった。
しかも歩き。
朝はレンの自転車で来た。
だから帰りもそれを使おうとしたら、ハルに取られていた。
Page:1
この掲示板は過去ログ化されています。