ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 独りぼっち、ばいばい
- 日時: 2009/12/12 21:19
- 名前: 乃亜 (ID: fvpOomqm)
初めまして、乃亜と申します。
小説は初めて書くので、色々とお見苦しい点もあると思いますが、
暖かい目で見てやって下さい><
感想とかいただけると、とっても嬉しいです^^
*グロい表現とかあるので、苦手な方は気をつけて!
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あるところに、ライオンがいました。
ライオンは気弱なので、友達がいませんでした。
いつも気弱なライオンは独りでした。
しかしある時、気弱なライオンは気付きました。
「友達を"作れば"良いんだ。」
気弱なライオンはちいさく笑い、自分の足を噛み千切りました。
気弱なライオンの足元には沢山の赤いライオン。
新しい友達です。
友達は赤くてとても臭かったのですが、
気弱なライオンは気にしませんでした。
これでもう独りではないのです。
気弱なライオンは友達を抱きしめ、
真っ赤になりながら、笑い、言いました。
"独りぼっち、ばいばい"
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- 第一話 −いち− ( No.1 )
- 日時: 2009/12/12 21:21
- 名前: 乃亜 (ID: fvpOomqm)
1回目
「殺せば良いいじゃん?」
先輩は冗談めかしく言った。
2回目
「だったら殺せよ」
先輩は真剣な顔で言った。
3回目
「殺す…とかは?」
先輩は遠慮がちに言った。
4回目
「殺せよ!」
先輩は大きな声で言った。
嗚呼、神様!
どうして私ばかりが苦しまなければいけないのでしょうか?
- 第一話 −に− ( No.2 )
- 日時: 2009/12/12 21:30
- 名前: 乃亜 (ID: fvpOomqm)
空は雲ひとつない晴天。
スカイブルーというのがピッタリだ。
そんなステキな日。
今はHR前。
教室では、生徒が皆思い思いに過ごしている。
私は頬杖をつきながら、綺麗な空を見ていた。
「ゆずる、おはよ!」
突然、真上から男の声。
…誰かって?そんなの見なくてもわかる。
「おはようございます。巡先輩。」
上を見上げれば鳥屋野 巡(とやの めぐる)先輩のにっこり笑った整ったお顔。
「ここ、2年の教室ですよ?
自分の教室に帰ったほうが良いんじゃないんですか?」
私は無表情のままいつもの台詞を言う。
うちの学校では、他の学年の教室には入ってはいけないという規則があるのだ。
その規則も気になったし、私は一人になりたかった。
「遊びに来たんだよ。
またゆずるちゃんが一人なんじゃないかと思ってねー。」
…私がいつも一人なのは、毎日巡先輩が
わざわざ教室まで遊びに来てるからなんだけど。
3年男子は何かと問題の多い学年だから、皆関わりたくないのだろう。
「そうですか。」
そう言うと私は再び視線を空へと向けた。
そんな私を気にすることなく、巡先輩は私の横にきて、窓から身をのりだす。
「何見てるの?」
「空です。」
私は素っ気なく答えた。
窓の外にはどこまでも青空が広がっていた。
その刹那。
- 第一話 −に− ( No.3 )
- 日時: 2010/01/01 04:27
- 名前: 乃亜 (ID: .wmieXlO)
「おい、ゆずる」
先輩の声色、言葉使いがガラリと変わった。
「ふふ」
私は思わず声をもらして笑った。
「何笑ってんだよ小娘。」
そう言って先輩は私の髪の毛をつかみ、思いっきり引っ張った。
ものすごい力だ。
鈍い音がして、私は近くの机に思いっきり叩きつけられる。
一瞬にして、教室中の音が消えた。
周りにいた生徒は何があったかわからず、ただ唖然としていた。
「いっ…!?せ、先輩ひどいよ」
私はガンガン痛む背中と頭を押さえながらへらりと笑う。
すると、先輩はとっても不機嫌そうな顔をして、こっちへ向かってきた。
「黙れ。」
バシンッと大きな音がした。と、同時に頬に鋭い痛みが走った。
私は恐る恐る目を開ける。
すると髪の毛を引っ張られた。
「やっ…!!?」
涙目になりながらも先輩を見上げる。
「空はなァ、綺麗だぞ。」
耳元でそう囁かれ、手をはなされた。
乱暴な時とは打って変わって優しい声色だった。
「鳥屋野(とやの)!!?何をしているんだお前!!」
教師が何人か教室にはいってきて、巡先輩を押さえつけた。
先輩は私の方を見てニヤリと笑うと、先生達に引っ張られて教室をでていった。
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