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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 天と大地
- 日時: 2009/12/19 22:56
- 名前: 彼方 ラキ (ID: QXDbI9Wp)
天は大地に恋をした。大地も天に恋をした。
でも二人の間にはおおきな壁が・・・・・・。
「あぁ、天あなたに話しかけたいわ・・・・・・。」
「あぁ大地よ、僕は君に思いを伝えたい・・・・・・。」
二人の些細な恋は、世界を大きく呑み込んでいくことになる。
「あぁ大地よ、では僕の思いを伝えるよ。」
それは、地球に初めて雨が降った日。・・・・・・大地は喜んだ。
「あら天さん!すてき〜!!私の思いも受け取って!!」
大気ができ、生き物が生まれた。
「あぁ大地さん、ありがとう!この募る思い、もっと伝えたい!!」
雷がおき、火が生まれ、人類が発達した。
「あらぁ、私へのプレゼントね!!私だってもっと伝えたいわ!!」
人間はそのあいだにも進歩し続けた。二人の仲はたまに冷めたけど、それでも思いは続いた。そしてついに人類は、宇宙へでた。
「ああ、こんな近くに!!あぁもっと私もそばに行きたい!!」
「天さん、私もう我慢できないわ!!」
世界から大量の二酸化炭素が出て、それを快く受け入れた天はついにオゾンそうを壊した。
「今あなたのところへありったけの思いを送ります!!!」
二人の愛は、限界を超えた。
すでにグチャグチャだった世界に、大量の隕石が降り注いだのだ。
「あああ!!!!」
「ど・どうして!!?」
地球は原形を失い、ドロドロになりまた固まった。
しかしそれはあまりにも変わり果てた大地の姿だった。
「そ・そんな・・・・・・ごめん、ごめんよ大地!!」
悲しい恋の物語は、すぐそこまで来ているような気がする。
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