ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 殺し屋・殺愛、此処に見参————。
- 日時: 2009/12/22 16:32
- 名前: 雛 ◆GniOoWrG2M (ID: 6.Riuk1k)
また消えましたーorz
でも、前スレ見付かったのでコピペしていきます♪
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はじめましてー…の方もいれば、知っている方もいらっしゃるかと…。
雛でございますっ。雷という名前も使ってます♪
(この小説は、少しグロが入るかもです)
見てくれた方、コメント下さると嬉しいです!!
(コメしてくれた方の小説は絶対見に行きますよっ)
コメントを下さった方々▽
お話▽
登場人物
プロローグ
一話:仕事
二話:鈴橋 愛
三話:仲間
殺し屋の力
小説鑑定屋・。・。・。・。・柚木様の鑑定結果
+*$*+☆+*++*☆ごゆっくり、お楽しみ下さいませ☆*++*+☆+*$*+
- Re: 殺し屋・殺愛、此処に見参————。 ( No.12 )
- 日時: 2009/12/26 11:54
- 名前: 雷 ◆GniOoWrG2M (ID: 6.Riuk1k)
「なんか、逝姫、暗くない?」
「そんな事ないよぉ。気のせい、気のせいっ」
逝姫は、笑いながらそう答えた。
ちなみに、私と逝姫が今いる場所は、私の家。
「ちゃーっす!」
「ひぃぃぃぃぃぃっ」
逝姫が暗かった理由はこれか……。
「切死……。逝姫、怖がってるし、いい加減窓から入って来るのやめない?」
「そんな連れない事言わないのぉーっ」
はっきり言って、切死のこのノリは嫌いだ。
ただ、切死は一応私より二つ年上な訳で、本気で怒ったりはしないけど……。
「も、もうっ。 切死は、私をからかってるよぉっ」
逝姫が、涙目で言った。
逝姫は、人は普通に殺せるくせに、こういうの、駄目なんだよな……。
ホント、変わってる。
私も人の事は言えないけど。
- Re: 殺し屋・殺愛、此処に見参————。 ( No.13 )
- 日時: 2009/12/26 11:54
- 名前: 雷 ◆GniOoWrG2M (ID: 6.Riuk1k)
「で。俺等を此処に呼んだ理由は?」
急に真剣な目をして、切死は私に、訊いた。
「うん……。今度のターゲットが、大物でさ。皆の力を借りたいんだけど……」
「大物?」
逝姫は、首を傾げながら言った。
「そう。今、人気のタレントさんよ」
「タレント……? うーん、誰??」
「伊月織零」
「伊月、織零ぉ? やっぱり分からないよぉっ」
私は、逝姫の方を見ながら言った。
「逝姫、前好みだって言ってたじゃない。皐織葉よ」
「えぇぇぇぇっ!? 織葉君っ!?」
「そーいや、今、テレビでよく見かけるな」
逝姫は驚いた様な声を上げた。
そして、切死は、冷静に呟く。
私は、二人の表情を確認し、作戦を言った。
「とりあえず、どうにか事務所に入り込むよ。私が陽動をかけるから、逝姫はその間に侵入して。切死は、依頼人の方宜しく」
「久々の仕事だし、頑張らなくちゃっ」
逝姫は私の方を見て、頷いた。
「俺、ターゲットの方行きたかったぜぇ」
少し、嫌そうな表情をしながらも、切死は私に、OKのサインを出した。
これが、私の仲間達。
ちょっと騒がしいけれど、とても優しくて……。
一緒にいて、幸せになれる。
そう、楽しかったあの頃のように——————。
三話:仲間 [終]
- Re: 殺し屋・殺愛、此処に見参————。 ( No.14 )
- 日時: 2009/12/26 11:54
- 名前: 雷 ◆GniOoWrG2M (ID: 6.Riuk1k)
四話:殺し屋の力
「それじゃあ、作戦はこの前言った通りで宜しく」
今回のターゲット、皐織葉こと、伊月織零は事務所の控え室にいる。
控え室に入るには、まず入口を突破する必要がある。
「……まぁ、とにかく。切死は、依頼主の方、先行ってて」
「あいよ」
私がそう言うと、切死は屋根の上を飛び越えながら依頼主の元へ向かった。
「あのさぁ。入口を強行突破しなくても、殺愛の変装で、上手く誤魔化せるんじゃない?」
「この事務所は警備が厳しいの。持ち物までチェックされるから……」
「そっか。なら、仕方ない」
「いつも言ってるけど、なるべく人を殺さないようにね」
「うんっ」
逝姫は、私に笑顔を向けて頷いた。
……それでは、行きますか。
「行くよ、逝姫」
「了解」
私は、立っていた屋上から事務所の入口前に飛び降りた。
- Re: 殺し屋・殺愛、此処に見参————。 ( No.15 )
- 日時: 2009/12/28 15:38
- 名前: 雛 ◆GniOoWrG2M (ID: kfmvS1ow)
「誰だっ!」
思った通り。
入口前に立っていた警備員は、不思議な格好をした私を取り押さえようようとした。
「逝姫っ」
「分かってるって!」
私が逝姫を呼ぶと、逝姫は軽々と警備員を飛び越え、事務所の中入って行った。
「侵入者だっ!! 捕まえろっ」
私を相手にしていた警備員は、大声でトランシーバーに呼びかけた。
「そんな事、言ってる暇ないんじゃないかなーっ?」
運が良い事に、警備員は一人。
これなら、楽勝っ。
私は、トランシーバーを足で蹴り飛ばした。
「クソッ! 今すぐ、捕まえてやるからなっ!!」
……何、このオッサン。
「ちょっと……あんた五月蝿い。しばらくは、此処で寝ててくれます?」
私は、持っていた鞄から注射器を取り出す。
この毒は、いつもより弱毒性だから気絶程度で済む物だ。
——チクッ——。
よし。何とか、中に入れそうだわ。
逝姫一人にやらせる訳にはいかないし。
私は、逝姫の元へと向かった。
しばらく、走っていると、逝姫を見付けた。
「逝姫。ターゲットは見付かった?」
「殺愛、随分早かったね。今から、奇襲をかけようとしてたのに」
「……って事は。織零は、この部屋にいるのね?」
「……」
逝姫は、黙って頷いた。
私と逝姫は、顔を見合わせ突入した。
突入と言っても、音を出来る限り立たせない様に。
「もう、仕事かよ? さっき、終わらせたばっかりじゃねーか」
うわ。口悪……。
テレビとかだと、清純っぽいのに。
「私達は、テレビスタッフでも何でもない部外者よ」
「はぁっ!? 部外者が何で此処にいんだよ」
「ふふっ。それはね、私達は……」
逝姫が、微笑みながら言う。
「殺し屋だからっ」
「「殺し屋・殺愛、逝姫、此処に見参————」」
私と逝姫は同時にそう言った。
「殺し屋……っ!?」
これから、私達の演劇が始まる……っ。
—side:Seisi
はぁ……。俺も、ターゲットの方に行きたかったのになぁ。
殺愛は酷いぜ。
- Re: 殺し屋・殺愛、此処に見参————。 ( No.16 )
- 日時: 2009/12/28 15:39
- 名前: 雛 ◆GniOoWrG2M (ID: kfmvS1ow)
俺は、そう呟きながら依頼主が待っているという橋に行った。
それらしい、人物を見付けると、その人物に話し掛けた。
「お前が、依頼主か?」
「待ちくたびれたわっ!! 私が依頼人よっ」
……チッ。
女かよ。
殺りにくいなぁ。
「とりあえず、あんたには代償……お代を払って貰うんでぇ」
「お代? あぁ、金ならあるわよ」
女は、高級そうな手提げの鞄から、分厚い財布を取り出した。
「別に、金じゃなくても良いぜ。例えば、悲しい物」
「何よ。悲しい物って」
「気になるなら、それにしてみりゃー良いだろ?」
俺は、ニヤリと笑う。
「……じゃ、じゃあ、それで良いわっ」
「りょーかいっ」
女の周りを俺は一回りして、結界を張る為の言葉を唱えた。
「臨、兵、闘、者、皆、陣、烈、在、前……っ! 呪術、結界聖界!!」
この結界の中なら、何をしても、見えないし、聞こえねぇ。
さっそく、殺りますか。
「じゃあ、お代、頂戴しまーすっ」
俺は、背負っていたギターケースを結界の地面に置き、ケースの蓋を開けた。
「……ギターでも、弾く気? 私、そんなの興味ないわよ」
女の言葉を無視して、俺は、ギターケースの中身を見つめる。
今日は、これと……これにすっか。
ケースから、俺が出したのは……鉈と鎌。
女はそれを見ると、震えた声で言った。
「なっ……!! それで、何するの!?」
言ってねぇけど、結界が張られてる事は張った本人以外気付かない。
つまり、この女は、自分が結界の中にいる事に気付いていねぇ。
「おめぇを……殺るっ」
俺はニコッと笑むと、鉈をぺロリと舐めた。
そして、そのまま女に向かって突っ走った。
「きゃあぁぁぁぁぁっ!!」
女は、凄い形相で叫ぶ。
結界の中だし、いくら叫んでも意味無いけどな。
鉈と鎌を器用に使い、俺は、女を刺したり、切ったり……。
それが、5分程度は続いただろうか。
女は、完全に息を絶っていた。
まるで、ホラーアニメにでも出てきそうな程、たくさんの傷を付けて。
「はぁーっ。もう、終わりかよ。ホントつまんねぇ」
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