ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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〜LAST DAY〜
日時: 2009/12/22 20:22
名前: 遊太 (ID: EWcIN/Ij)

前作は都合により、終わらせていただきます。
誠に申し訳ありませんm(__)m

しかぁし!!今回は最後まで書くぜ♪

■□■□注意&呼びかけ■□■□
1.喧嘩・荒らしは絶対にだめ!!
2.アドバイス・コメント待ってます☆
3.誤字・脱字があれば言ってください

〜(前作)見てくださったお客様方〜
瑠希様 ふう汰様 みちる様 ちいあ様 アクア様 威世様

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Re: 〜LAST DAY〜 ( No.1 )
日時: 2009/12/22 21:03
名前: 遊太 (ID: EWcIN/Ij)

第1話  【プロローグ】

もし、突然日本に大きなサイレンが響き渡って
『日本は終わります』
って、言われたらあなたはどうしますか?
逃げる?叫ぶ?泣きわめく?
あなたはどんな困難が降りかかろうとも
その時、愛する者、親友、家族を連れて逃げることができますか?

**********

2010年 3月1日

日本に、新たな春が訪れた。
青い空に白い雲の下、桜の花が空を舞う。
日本中の人々はこれが当分続くのだろうと思っていた。
永遠に、平和は続くと思っていた。
しかし、その平和な日がこの日に終わろうとしていた。

東京にある上川商店街は今日もいつも通りのにぎわいを見せていた。
魚屋、野菜屋、衣服店、どの店も活気に溢れている。
商店街に、白いTシャツにジーパンというラフな姿をした男が歩いていた。
このパッとしない男性が今回の物語の主人公。
名前は斉藤春。本人は名前が女みたいだからと気に入ってはいない。
現在は19。高校を卒業してから街をブラブラとしている。
両親はいない。母は病死。父は母が死んだ数ずつ後に煙のように姿を消した。
残ったのは春の唯一の家族、弟の夏目。
夏目は今年で小学6年生。
春は夏目のために、商店街でアルバイトを探していた。
しかし、この日も雇ってくれる店はなかった。
「くっそ。後いくらだよ・・・」
春はポケットから財布を取り出し開く。
小銭がむなしく春の耳に音を立てて現れた。
「はぁ・・・。624円か・・・・」
春はため息をつき、空を見上げた。
いつの間にか空は夕日で赤く染まっていた。
「帰ろうかな。」
春は重い足取りで自宅へと向かった。

**********

国会議事堂 第5特別会議室

細長い黒いテーブルに、5人の男性が手元の資料を見ながら俯いていた。
カーテンは閉められ、会議室の中は静寂に包まれている。
「本当にこの国を捨てる気ですか!?」
静寂を破ったのは、日本の文部科学大臣、山本杉夫だった。
山本はふっくらとした体形に、チラホラ見える白髪をオールバックで整えている。
「・・・・あぁ。」
力ない返事をしたのは、現在の日本の首相、仙道学。
総理になった当時に輝いていた目は、今は光を失い、髪型もぐしゃぐしゃになっていた。
「そんな・・・・」
「しょうがないだろう。日本にいれば、命が危ない。政府の人間、その他の重要人物を優先に日本からアメリカに移せ。」
仙道はそういうと、席を立ちあがりドアへと向かった。
歩き方も少しおかしい。

「待って!!」

日本の防衛省防衛大臣の大原茂が仙道を呼びとめる。
仙道は振り向かないまま、「なんだ?」と返事をした。
「本当に、市民を見殺しに・・・」
「君らは私の指示通り動け。後は何も言うな。」
仙道はそういうと、会議室から出て行った。


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