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- 万 能 薬
- 日時: 2009/12/26 14:49
- 名前: 1739ダメージ (ID: 9yxsejk0)
どうも、1739ダメージという者です。
暗めの話を書きたくなったので書きます。
完結できるようにがんばります。
【登場人物】
松岡 竜樹 (マツオカ タツキ)
尾空(おそら)町に住む中学二年生。
運動はイマイチ、勉強はそこそこ。
岩田 美紅 (イワタ ミク)
竜樹と同じ中学に通う女の子。
男女問わず人気がある。
これからどんどん増えていきます
【目次】
・第一話 >>1
・第二話 >>5
・第三話 >>8
【プロローグ】
そのニュースに全世界が注目した。
人類は今まで身近に潜む「それ」と闘ってきた。
人類の科学がどれほど進歩しようとも、「それ」の猛威を完全に止めることはできなかった。
しかし、戦いは遂に終わった。
「それ」・・つまり病を完全に治すことのできる
万能薬が完成したのだ。
「遂に長年の研究の末、万能薬が完成しましたね!
博士、おめでとうございます!」
「ありがとうございます。私の人生を賭けた研究もようやく終わりました」
「全ての病気を治せるということですが、副作用などは・・・」
「副作用など、人体に影響を及ぼすことは絶対にありえません。何度も私自身で試してきましたから。」
「流石です。博士のノーベル賞受賞は確実とも言われていますね。」
「ありがとうございます・・」
これが悪夢の始まりだった・・
- Re: 万 能 薬 ( No.1 )
- 日時: 2009/12/23 10:44
- 名前: 1739ダメージ (ID: 8LMztvEq)
【第一話】
「さて、今日も学校に行かないとな」
そう呟いたのは俺、松岡竜樹。尾空町に住むごく普通の中学生だ。
「母さん、行ってきまーす」
「待ちなさい。学校で風邪が流行ってるんでしょ?
万能薬を持って行きなさい」
「ダイジョーブだって」
「いいから持って行きなさい!」
ドガッ!ガシャーン!
「・・何も花瓶蹴る必要はないだろ・・」
「早く行きなさい」
「・・なんだってんだよ」
「タツキ君、おはよう」
「あ、美紅か、おはよう」
俺と同い年の岩田美紅、中学に入ってから知り合ったが通学路が同じなのでよく話すようになった。
「聞いてくれる?家の親ったらまた万能薬持ってけって暴れだしたのよ」
「美紅ん家もか・・」
万能薬が開発され、3年が経った。
3年間の間に万能薬は全世界に普及し、風邪薬の代わりにまで使うようになった。
「昔は忘れ物したって暴れて物壊したりなんかしなかったのに・・」
「家もそうだな。今日も花瓶蹴り壊してたよ」
「なんだかおかしいよね」
「そうだな・・。お、学校に着いたぞ。さあ早く行こう」
もう異変には気付いていたのに、どうしてこんなことになってしまったのだろうか。
既に手遅れだったのだ。
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