ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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Vaioret+2
日時: 2009/12/24 23:35
名前: savr. (ID: 7UgwjZ6c)

題名はバイオレット・・・
つまり紫という意味ですね^^


“紫”と話はまったく関係ありません^^;


感想などいただけると私、嬉しくて泣きます。笑

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Vaioret+2 ( No.1 )
日時: 2009/12/24 23:58
名前: savr. (ID: 7UgwjZ6c)

第一話  嘘

『おはよう。今日からいとこが泊まりにくるから、準備しておいてね。』

『はーい。』

私は南雲和幸。“なぐもかずさ”って読む名前で、中一の女子。

私は一人っ子。お父さんと二人暮し。

お母さんは私が小さい頃に家を出て行ってしまった。

お母さんなんか居なくても、別に平気。

お母さんが居て良いなーとも思わない。

──ただ、お姉ちゃんがほしい!

お姉ちゃんさえ居れば毎日が楽しいのに。

そう思ってると、父さんが、

『和幸。朝ごはんはテーブルの上。お父さんは用事があるから出かけてくる』

といって家を出た。

この家はみんな自分勝手で自己中。

用事がある、なんていってるけど、本当は私の次のお母さんになる人と会う事だ。

私はお母さんの声も顔も知らない。

だから、探すとしても手がかりがないから会えないのだ。

・・・まぁ、あっちが私に会いに来るというのなら話は別だけど。

“和幸!”

そう呼ばれた気がして振り返る。

もちろん後ろには誰も居ない。

私は生まれつき幻聴が聞こえるのだ(??)

幻聴というか・・・私に憑いてきている誰かの声が聞こえる・・・?

食パンを食べながらTVを見ていると、“ピンポーン♪”とチャイムが鳴った。

『はい!・・・あ!由左チャン??もう着いたんだ!家上がってー』

私はいとこの由左ちゃんにそういうと、さっきまで食べていた朝食をせかせかとかたづけた。

『おじゃましまーす!!』

と、由左ちゃんたちの家族や兄弟が上がってきた。

『いらっしゃい!ごめんね!今父さん用事があるって言って外出てるんだ。お茶出すから座っててー』

湯呑みに茶っぱを入れて湯を沸かす。

お湯が沸く間、由左ちゃん達と喋ってよう。

私は台所を離れた。

Vaioret+2 ( No.2 )
日時: 2009/12/25 00:16
名前: savr. (ID: 7UgwjZ6c)

* * *
『和幸ちゃん、しばらく見ない間に大きくなったねぇ!!』

『ちゃんと食ってるかー??』

由左ちゃんの家族が私に話しかけてきた。

『はは。ありがとうございますー^^』

『和幸??今日お土産買ってきたから食べてー!!』

ん!!この声は・・・

『ちづるちゃん!!』

ちづるちゃんはまたしても私のいとこで、由左ちゃんのお姉ちゃんにあたる人。

ちなみに由左ちゃんが小学四年生で、ちづるちゃんが高校二年生。

『お土産ありがとう!!これ、なに?』

『それは福島限定のからしあられ!!なつかしいでしょー??前来たとき美味しそうに食べてたから買ってきたよー!!!』

『覚えててくれたんだ・・・ありがとう〜!!』

あーっ!!本当っ、お姉ちゃんって良いなぁ。

由左ちゃんが羨ましいよ。

『ただいまー。おお、由左もちづるもいらっしゃい!ゆっくりしてけねー』

お父さんは、帰ってくると、私の耳元でぼそり。

『お湯、沸かしっぱなし。』

あっ!!

忘れてたぁ・・・!!!

台所へ走って、火を止め、お湯を湯呑みに入れた。

『光一君、久し振りー!!!』

っと、居間の会話が聞こえる。

光一君、とは私のお父さんの事。

めーっちゃ若いから、由左ちゃんもちづるちゃんも、光一君呼ばわり。

お父さんは18の時結婚して、その時に私が生まれたから、いま31歳。信じられないでしょ!?

もちろん、学校一若い親を持つ私である。

『気が利くじゃん。偉いなぁ』

光一く・・・お父さんはそういって着替えた服を洗濯機に入れた。

『和幸。明日、あの人が挨拶に来るよ。』

『・・・は??』

『結婚する事になったんだよ。あの人と。』

お父さんは耳元でさらり。といった。

『本当に私の次の“お母さん”になっちゃうわけぇ・・・?』

お茶請けのかごにからしあられを入れながらがっくり。

『なぁにはなしてんだぁ??』

台所に入ってきたのは・・・

『悠平くん!!!』

由左チャンのお兄ちゃんで、ちづるちゃんと同い年の兄弟。

『なんかかっこよくなってるー!!!』

『そうかぁ??和幸は相変わらずブスだな!!』

『なんじゃそりゃー!!!』

とか話しながらも、悠平君はお茶を、私はお茶請けを持って居間に戻った。

Vaioret+2 ( No.3 )
日時: 2009/12/25 00:28
名前: savr. (ID: 7UgwjZ6c)

*          *          *
『和幸さぁ、一人っ子って寂しくないの??』

悠平君が聞いてきた。

『私??うん・・・。寂しいってゆうより、つまんないかな。』

『じゃあ和幸にちづるあげるよー』

と悠平。

『えっ??本当?!』

『うふふ。私は別にかまわないよー』

とちづる。

本当に!?ちづるチャンが家に!?

──このとき、ちづるちゃんたちは笑い半分で言ってたんだろうけど、私は本当ーに信じていた。

『じゃぁじゃぁ!!一緒に寝たり、ご飯食べたりしようね!!』

『あはは!!和幸ちゃんったら!!』

由左ちゃんのお母さんは大笑い。

私はにっこにこになりながら、からしあられをつまんだ。

『そうだ。今日、昼バーベキューするから材料買わなくちゃだね。ちづる、悠平、由左?和幸ちゃんと四人で行って来れば??』

『うん!行く☆和幸も行くよね??』

『行くっ!!何買ってくれば良いの??』

『そうだよ!!何を買ってくれば良いのー?』

ちづるちゃんがお母さんに聞いてる。

『うーんとね、ピーマンと玉ねぎととりももにくと・・・』

ちづるちゃんは一生懸命携帯でメモしていた。

『私着替えてきまーす』

『由左もーっ』

『分かった。一緒にいこっ??』

『待って待って!!あたしも一緒に着替える!!悠平!のぞきにこないでね!?』

『はいはい。さっさと着替えてこいよー』

『さー!変態悠平は置いてって着替えちゃおー!!』

ちづるちゃんが言った。

Re: Vaioret+2 ( No.4 )
日時: 2009/12/25 00:37
名前: savr. (ID: 7UgwjZ6c)

(^^)

Re: Vaioret+2 ( No.5 )
日時: 2009/12/25 10:26
名前: 京 (ID: Yc865qQL)

こんにちはーっ!!
狂乱さんとこにいた子ですっ
あのコメ読んで気になったので来ちゃいました
よかったらコメさして下さい(^o^)/
・・・って言ってる時点でコメしちゃってるか;

主人公(和幸ちゃん)の境遇(?)とか最初の方で書いてあるので
お話の世界観っていうのかな?それが分かりやすかったです!
由左ちゃんとかちずるちゃんとか、悠平君とか登場人物増えたけど
一人ずつちゃんと紹介みたいなのあって
どんな人なのかとか名前とか、記憶力ほとんどない私でも覚えられましたッ
おとーさん若いのいーな・・・
ちずるちゃんと悠平君ってもしかして双子!?
(違ったらごめんさい;)


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