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Psychotisca-サイコティスカ-
日時: 2010/01/02 00:33
名前: 冬宮準 (ID: OI3XxW7f)

§Greetings§
こんにちはー。クリックありがとうございます><
この小説を書かせていただきます、冬宮準と申します。えーと…この小説はかなり病気で灰色な感じのモノとなります。登場するキャラ共はほとんど精神病質者(サイコパス)だし…。読んで気持ちが暗くなるかもしれないし、逆にスッキリしちゃうかもしれないです。何はともあれ、ヨロシクお願いします^^

§Characters§

メア Mea
【年齢】13歳
【性別】女
【性格】ほんわりした性格で、「不思議ちゃん」の代名詞的少女。
【武器】銃
【見た目】ベージュのセミロングに緑色の瞳。
【サイコティスカ】「苛酷審美症」。死体や血など残酷なものを美しい、綺麗だと思ってしまうサイコティスカ。
【ルナ】死体を操り、未練を残し他界した者の魂を召喚できる「コープス」。

レイヤ Leiya
【年齢】17歳
【性別】男
【性格】真面目で頭がよく、バカ正直。家事が得意。メアと同居しており、メアの兄のような存在。
【武器】銃
【見た目】黒髪に紺色の瞳。
【サイコティスカ】本当にサイコティスカなのかは不明だが、正常の人間なら絶対に避けられないサイコパスの異能力「ルナ」を必ず避け無効にできるため、一応サイコティスカということになっている「完全無効症」。
【ルナ】本当にルナなのかどうかは不明だが、どんなルナでも絶対に無効にできる「ディゼブル」。

ティティ Titi
【年齢】14歳(?)
【性別】女
【性格】サイコティスカの為本当の性格は不明。しかし病気による性格は常に無表情で無口。目が死んでいる。
【武器】無数のナイフ
【見た目】金髪のロングヘアに栗色の瞳。
【サイコティスカ】「感情乏少症」。哀愁以外の感情を抱けなくなり、悲しみがオーバーすると体に影響を及ぼす。
【ルナ】人に一番思い出させたくない情景を見せ、精神崩壊させる「デレンジ」。

ノエル Noel >>46 >>47

-Original characters-
ミズル Mizuru裕也様 >>5
ユトラス Eutorus六様 >>6
クリード・T・バイオネス Clead T Bionessアルフ様
>>10
マリヤ Mariya∬ちょこ娘⌒*.。゜様 >>13
ザード・ゼラスティア Zard ZrasdiaSHAKUSYA様 >>21
シェリー・ヒィルレム Shelly Hylremアルフ様 >>22
ユキ・ジューム Yuki Geumeみちる君様 >>23
フェリル Feryl知赴様 >>25

§Vocabulary§

【サイコティスカ】Psychotisca
とある日を境に流行り始めた、かなり重い精神病。様々な異常すぎる症状がある。精神的なショックにより発症する。かかると閉鎖都市カージュに幽閉される。

【サイコパス】Psychopath
サイコティスカにかかった者たちのこと。閉鎖都市カージュに幽閉されている。

【ルナ】Luna
正常な人間がサイコパスになると50%の確立で得る異能の力。風変わりで症状と関係するものが多い。

【カージュ】Cage
サイコパスを隔離するための閉鎖都市。常に薄暗く静かだが、夕方だけ空がとても綺麗に見える。

§Contents§
Piece:0 >>1
Piece:1 >>11
Piece:2 >>14
Piece:3 >>20
Piece:4 >>31 >>38 >>41
Piece:5 >>53

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Re: Psychotisca-サイコティスカ- ( No.38 )
日時: 2009/12/30 18:40
名前: 冬宮準 (ID: SLr1s4QH)

Piece:4 Dirigerの続き↓

***********************************************

「ここか。俺の出番は…」

と、大人しくユトラスの活躍ぶりを見張っていたクリードは言った。そして、手の中にあるシャーペンを数回ノックする。中からは針のような芯が顔を覗かせた。それは誇らしげにピカピカ光っていた。クリードがシャーペンを空高くに放り投げる。シャーペンはロケットの様に飛んでいき、空中で向きを変えると、下に降りていった。クリードは待っていました、というように手を構え、目の前に落ちて来たシャーペンをパシンッ、とメアの方向に叩いた。まるでクリードとシャーペンの主従関係のような、見事は筆記用具さばき。シャーペンはメア目掛けて猛スピードで
突っ走っていく。そして…

グサッ。

シャーペンが、ただのコンビニで入手できてしまいそうなシャーペンが、刺さった、メアの右肩に。メアは驚きに言葉をなくしている。「痛み」よりも「驚き」のほうが遥かに勝っていた。クリードは満足したように笑むと、ミズルに言った。

「さぁ、思う存分楽しんで来い」

ミズルはふふん、と笑うと、高いヒールを鳴らしてメアのほうへと歩いていった。メアは後から襲ってきた痛みに耐えながらも、懸命にシャーペンを抜こうとしていた。しかしそれはかなり深く刺さっているのだろう、なかなか抜くことが出来ない。とうとう彼女はしゃがみこんだ。その情景を、ティティは相変わらずの無表情で見つめていた。ミズルはメアの前で立ち止まり、しゃがみこんだ。顔をメアの顔の近くに寄せつつ、肩のシャーペンを握った。

ズブッ。

ミズルがシャーペンを勢いよく引き抜く。メアは小さなうめき声をあげた。そんなメアにも関わらず、ミズルは小さな少女の肩を紅く染める血を、ぺろり、と静かに舐めた。

「………吸血鬼…?」

ティティが小さく呟いた。

(またまた保留。)

Re: Psychotisca-サイコティスカ- ( No.39 )
日時: 2009/12/30 18:47
名前: 知赴 (ID: ewri1wGo)

ぬぉぉ〜い♪

サンキュウでしたm(__)m

こっちの小説もよろしく!!

Re: Psychotisca-サイコティスカ- ( No.40 )
日時: 2009/12/30 21:10
名前: アルフ ◆wSaCDPDEl2 (ID: ykAwvZHP)

うっほ〜い!(キャラ違う)
更新されてる〜!

Re: Psychotisca-サイコティスカ- ( No.41 )
日時: 2009/12/30 22:37
名前: 冬宮準 (ID: SZdn/z4g)

Piece:4 Diringer の続きの続き(いい加減終わらせろ)↓
************************************************

「…………違う。サイコティスカが、ミズルを操ってるだけ。」

ユトラスが大剣を地面に刺すと同時に言った。

「メア」

さすがのティティも、ただ突っ張ってはいられなかった。彼女はメアの方へ近づいていく。が。

ビュッ!!

紅の刃が、ティティのほうへ向けられた。ミズルが血を操るルナ…「ブラッドアート」で剣を作ったのだ。一瞬の動作だった。しかしティティはサイコティスカにより驚きもせず、ただ無表情のまま立ち止まった。血により作られた剣がスゥッ、と静かに音も無く消えていく。それを確認すると、ミズルは少し大きめに口を開けた。それはあと少しでメアの肩の傷に触れる。硬そうな白い歯であんな傷を噛まれれば、物凄い激痛が走るに決まっている。メアは強く目を瞑った。ミズルの歯がメアの傷に触れようとした、まさにその瞬間。

「やめなさい」

大人しくとも説得力のある声が響いた。女性の声だ。驚いたミズルとメアは顔を上げた。路地から人が近づいてくる。黒い帽子を被り、白いワンピースを着、背中も曲がっていないのに黒い老人が持つような杖を持った、可愛らしい人形のような女性。彼女の後ろには、白い仮面をつけた、黒い影がフワフワと浮いていた。

「ノ…ノエル隊長」

クリードも驚いたのか、その女性の名を呼んだ。ミズルは「やめなさい」の一言を無視し、完全にサイコティスカの行くままにしていた。もう一度、ヴァンパイアの様に口をあける。しかし、ビュッ、と風を切って、ノエルの黒い杖がメアの傷とミズルの間に振り下ろされる。その杖の先は少しずつミズルの方を向き、もう少しで鼻に当たるというところまで来ていた。ミズルは慌てて立ち上がる。それに杖の先も突いていく。

「やめなさいと行ったはずです」

ノエルの声は確かにそういった。しかし、ノエルの口は動いていない。その「声」は、彼女の後ろにいた、黒い影から聞こえてきた。相変わらずその長い身体をフワフワ浮かばせている。

「我らディリジェはサイコティスカに出来るだけ操られないように、強い意志を持たなくてはなりません。私もこの『悪魔愛好症』から逃れようと万能薬、『ノストラム』を貴方達と探しています。私はこの地域の者を従わせるようにと命じたんです。殺せとは行ってないはず…。ディリジェの規則を守ってください。さもなくば…」

口を動かしていないノエルは杖の持ち手の部分にある、十字架のマークのボタンを押した。すると、杖の先から小さくとも大きな輝きを放つ刃を出した。

「この私が貴方を排除します」

あと1ミリでも前に進めば、ミズルの全く美しく白い顔は、刃によって傷つけられてしまう。

「す…すみません…」

ミズルは仕方なく素直に謝った。これがノエルのルナでもなんでもない、「特技」だった。言葉や金だけで人を操り支配する。ノエルは深く肯くと、刃をしまって、なんとか立ち上がったメアの方を向いた。黒い影のそれと同じような動きをする。

「メアさんとティティさん。今回は真に失礼致しました。貴方達『ティスタ』の情報はよく知っています」

ノエルは軽く礼をすると、部下3人に「来い」、という合図を手でし、路地のほうへ振り返った。ディリジェの4人は闇の中へ消えていく。それと同時に、ノエルは呟いた。ノエルというより、ノエルの「意志」なのだが。

「その内貴方達と私達は、争うことになるでしょう」

そんな言葉を残してディリジェの者達は暗闇に消えた。メアは安堵のため息を漏らし、ズキズキと痛む傷にもかかわらず、ティティに優しく微笑んだ。

Re: Psychotisca-サイコティスカ- ( No.42 )
日時: 2009/12/30 22:42
名前: アルフ ◆wSaCDPDEl2 (ID: ykAwvZHP)

ミズル、貧血にならないか心配ですね


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