ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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絶対可憐チルドレン 未来は・・・
日時: 2009/12/26 22:31
名前: ゆうか (ID: M4UdAK/d)

消えていたのでもう一回つくりました!!

またよろしくお願いします♪

下のアドレスから前のお話が読めます。
http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=13731

その続きから書いていきたいと思います!!

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Re: 絶対可憐チルドレン 未来は・・・ ( No.2 )
日時: 2009/12/26 22:32
名前: ゆうか (ID: M4UdAK/d)

変わってない・・ううん違う。変わってないのが皆本には当たり前なんだ。

変わってしまったのは、あたし・・

幼い頃のあたしはもう自ら捨てちゃった。


あたし、できれば皆本と同じ仲間がよかった。

皆本と同じがよかった・・ただそれだけ。

昔はずっと仲間だと思ってた。変わりたくなかった・・ずっと時間があの頃のまま止まってたらよかったのに・・

そうすればこんな未来、知らなかった。

時間が止まってほしい、今思っても無理なのは自分でもわかってる。

だけど・・あたしは・・こんな未来耐えれない。

だけどこの世の中普通人に裏で酷いことされてきたエスパーは大勢いる。

あたしはそんな普通人を許したくはない。だから、あたしが弱気になっちゃダメ・・

だけど、あたしは後悔してる。だってエスパーが恨んでるのはエスパーに酷いことしてきたエスパー。

それが皆本やBABELの人たちには、一つも当てはまらない。

それなのに、あたしたちは・・

普通人はみんな同じだと思って関係の無い普通人まで巻き込んでこの戦争をしている。

それって、裏で普通人がエスパーにしてきたことと同じようなことじゃなの?

きっとそうだ・・あたしは同じことを皆本やBABELの人やエスパーにそんなことしていない普通人まで巻き込んで、復讐をしてるんだ。

これが宿命・・生まれたときから決められていたあたしの役目なら、あまりも儚すぎる・・切なすぎる。

エスパーと普通人が手に手を取り合って暮せる社会をつくる・・あたしの理想の夢・・ううん、いつかそうなるって信じてた・・。

だけど今はそんなことも遠い夢となって消えてしまった。

まるで黄色かった月が、この紅い月になってしまったことみたいに・・

Re: 絶対可憐チルドレン 未来は・・・ ( No.3 )
日時: 2009/12/26 22:33
名前: ゆうか (ID: M4UdAK/d)

皆本・・あたしに見せてくれたあの笑顔がもう一度・・どんなに遠くからでもいい。あたしに向けての笑顔じゃなくてもいい。

だからもう一度あの笑顔が見たい。

「皆本・・」

あたしはなぜか言葉がでてしまった。

一番言いたくない、言葉にだしたくない言葉。

考えたくもなかった、だけどどうしても考えてしまう。

あたしは普通人は今は敵・・だけど皆本がもし、エスパーに殺されそうになったりピンチになったらあたしは絶対助ける・・。

全エスパーがたとえあたしを恨むことになっても。

皆本を傷つけた奴がいたら、あたしは絶対に許さない。

「ちょ・・女王、何を泣いてるの!?あんたらしくもない」

気づくと澪がいた・・あたしはすぐに、いつの間にか涙をこぼしていた。

「何でもない・・それより、ここは一応あたしの部屋なんだからノックくらいしてよ!」

「はあ?何度もしたわよ!何十回もしたわよー!ったく失礼ね!あんたが気づかなかっただけでしょ?」

あたしは、ぜんぜんそんな覚えがない。

まあ気づかなかっただけだったのかもね・・

「ねえ女王。あんたはPANDRAやエスパーを裏切ったりしないよね?ましてやBABELに戻ったりしないわよね?」

「何のこと・・?あたしが裏切るって一体・・」

「あっ何でもないのよ。ただBABELの予知システムが・・その・・」

予知システム・・京介も確かそんなこと言ってたような・・気もするけど。

「澪・・京介もそうだけど何を隠してるの?」

「えっ、そのちょっと・・やっぱり少佐も知っていたのね。」

「一体、BABELの予知システムに何が・・」

「あっ、そういえばあたし・・え〜と用事を思い出しちゃった。まあいいわ♪じゃあね」

そう言って澪は部屋から出て行った。

澪は明らかに何かを隠してる、さっきもごまかした。

京介も澪も一体何を隠しているんだろ・・?

一体BABELの予知システムに一体何があったんだろう・・・

Re: 絶対可憐チルドレン 未来は・・・ ( No.4 )
日時: 2009/12/26 22:34
名前: ゆうか (ID: M4UdAK/d)

あたしは部屋からでた・・

「ねえあの件どうなったの??」

「知らないよ。でも変化があるんだろ?」

「まさか・・でも確かめに行っても何の変化もなかったんだけど・・」

「噂じゃなんか変化のタイミングがあるらしいぜ」

「タイミング?それっていつ?」

「知ってたら苦労しないし」

「本人に気づかれちゃいけないんだろ?」

なにやら、みんなこそこそと話している。

「何を話しているの?」

「「「「「女王!?いつからそこに!?」」」」」

あたし気づかれてなかったんだ・・最近あたし影が薄くなったのかな?あ〜悲しいよ・・
こういうとき親父ギャグが言いたくなるよ・・

「何でもないわよ」

「女王は気にしないで」

「これから用事があるから、その・・さよなら」

みんな、何かを隠してる・・絶対。

あたしにそんなに知られたくないことか〜

みんな反応同じだもんね、ワンパターンだな・・。

予知システムが関係してるのかもね・・でもなぜ!?

変化といっても絶対にありえない。

だって今、悪魔の確率は99%くらいだもん。100%になったとき、あの予知が起こる・・。

幼い頃のあたしは天使を目指していたと思う。だけど今のあたしは堕天使・・天使になれなかった。

だから今は普通人にとっての悪魔になってしまった。

堕天使・・まあ要するに天使になれなかった落ちこぼれの天使だよね。

堕天使になったら悪魔にはなれるかもしれない・・だけど天使に戻れることは難しい。戻れたら奇跡としか言えない。

あたしは、もう天使を目指していた頃の自分は
どんな笑顔をしていたのか?
どんな性格だったのか?
どんな心だったのか?

もうそれすらわからなくなってしまった・・

Re: 絶対可憐チルドレン 未来は・・・ ( No.5 )
日時: 2009/12/26 22:35
名前: ゆうか (ID: M4UdAK/d)

BABELの予知システムが気になるかも・・

あんまりBABELには行くなって言われてるけど少しくらいならいいよね??

みんなの、あのあわてた顔・・ただ事じゃないような気もする。それにあの予知システムが絡んでるのか確かめたかったし。

あたしはそこへ一人で向かった・・

今、BABEL本部には誰もいないみたいだった。

BABELもこの戦いのなかで本部に誰かを残しとく余裕がないのだろう。

ましてや最近はBABELを裏切ってこっちにくるエスパーもいるみたいだしね。

追い込まれてるらしい。噂だけどね・・

「あった・・予知システム」

あたしは予知システムを見た・・

だけど結果は悪魔99.7%・天使0.3%・・

変わってなどいない。変化なんてない・・

わかってたことなのになんで確かめになんてきたんだろう。

そうだよ、自分が一番わかってた。もう天使には戻れない・・

突然、なぜか涙があふれた・・

なんかBABELが懐かしいような気がする・・。

少し前まではここにいるのが、あたしは当たり前だったのに。

もう帰ろう・・これ以上ここにいたって無駄だ。

そう思ったときだった・・

「誰だ!?動くな・・」

突然、懐かしい声があたしの耳に響いた・・

その人は銃を構えている。あたしがよく見たことある銃だ。

「皆本・・」

あたしはその人の名前を口にした。

「か、薫なのか・・・どうしてここに?」

その人はそう言ってあたしに向けていた銃をおろした。

何で!?銃をおろすの・・?どうしてかわからない。

「別に・・仲間が予知システムの噂をしてたから気になって着ただけ」

「そうか・・薫にも今は向こうで仲間がいるんだな。よかった。」

ズキン・・皆本。どうして喜べるの??

「でも薫、この予知システム実は変化があるんだ・・」

「変化・・?」

「ああ、僕も噂を聞いただけだけど・・なぜかあるタイミングで予知システムに変化があるらしい。」

「・・あたしも同じ。だから気になって来てみたの。」

でも変化なんてなかった。やっぱりただの噂だったのかも・・

「そっか。一人でか・・?薫らしいな」

「別に一人で来たってBABELの人にはてこずらないもん」

ごめんね皆本・・こんな言い方しかできなくて。

Re: 絶対可憐チルドレン 未来は・・・ ( No.6 )
日時: 2009/12/26 22:35
名前: ゆうか (ID: M4UdAK/d)

「薫・・聞いてほしいことがあるんだけどいいかな?」

「・・・・・・何?」

「僕は昔、キャリーが好きだった。キャリーが消えたときは本当に悲しかった・・」

知ってるよ皆本。キャリーと皆本は生まれる前からの絆で結ばれてたんだよ・・きっと。

あんな運命、あまりにも残酷すぎるよね・・

「だけどキャリー僕の心の中にいる、そう思うとちょっと気持ちが落ち着いたし薫たちがいたから僕がこの子達を守らなくちゃと思って前向きになれたんだ。そして僕は次にあの黒い幽霊の娘の人格の一人、フェーザーが好き・・というか気になりだしたんだ。あの子のどこかにひかれたんだ。あの子は心のどこかで悲しいと思っていたんだ、だけどそれを回りの人には言えない・・そういう感情が昔の僕と似ていた。だから僕は・・」

皆本の気持ちは痛いほどわかった・・だけどそれを、あたしに言ったって・・

「薫、僕は君を守りたいと思ってる・・
僕は君を・・」

皆本、そんなこと言ってくれてありがとう。その言葉すっごい嬉しいよ。
だけど・・あたしはもう・・

「もうやめて・・皆本、あたしは確かに幼い頃皆本のことが好きだった・・皆本は気づいてなかったけど好きだった。
だけど今のあたしはそんな気持ち一つもない・・
子供のときの気持ちのままだと思わないで。あたしはもう違う。」

皆本・・ごめん。こんな方法しか思いつかなくて。
あたしも辛い。だけど皆本の方が何十倍も辛いよね?

「薫、本当なのか・・!?」

「まだあたしの気持ちがあの頃のままだったら今頃PANDRAなんかにいないでBABELにいるよ。皆本もそう思うでしょう?」

「僕はそうは思わない・・。薫、君は本当は辛いんじゃないのか?」

「な、何を言ってるんだよ・・」

「薫、僕は十歳の時から君と一緒にいた。薫は自分よりも仲間のことを思う優しい子だ。だけど自分が悲しくても我慢すえうような子だった」

「あたしは変わった・・幼い頃のあたしは、もうどこにもいないよ・・」

「薫、僕達はもうわかりあうことはできないのか!?」

「分かり合える日・・そんな日一生こないよ。この戦争が終わるまではね・・。もうこの戦争は誰の手でも止められない。皆本も気づいてるでしょ?この戦争一日一日だんだん酷くなってきてる・・。」

「くっ・・・それは、君たちが命令しているからじゃないのか?!」

「違う・・あたしたちもここまでは命令してない。これはエスパーと普通人が個人で勝手に酷くしていってるんだよ・・。もうみんな昔のみんなじゃない。戦いに勝つ・・それしかない。」

「僕は今でも信じてる・・エスパーと普通人はきっと分かり合えるって。薫君はも・・違うのか・??」

「もうあたしは違う・・。皆本にだって、それはわかってるはず。」

「でも僕は・・あの未来を・・」

「無理なものは無理なんだよ!あたしは悪魔なんだよ。天使には二度と戻れない。」

「薫、そんなことない。君は悪魔なんかじゃない。そりゃ今は悪魔に近いかもしれない・・だけどやり直せば天使になんて戻れる。」

「皆本・・・」

ごめんね。でもあたしは・・・もう悪魔でいるしか方法がないんだ。

皆本大好きだったよ・・今も昔も変わらない。

愛してるよ・・だけど言いたい、でも言えないんだよ。

本当に恋って甘くて切ないね・・


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