ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ハザマモノガタリ
- 日時: 2009/12/29 21:28
- 名前: 魔鬼 (ID: SjhcWjI.)
初メマシテ。
魔鬼デス。
マダマダ未熟者ナノデ、コメントビシビシオ願ィシマス。
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- Re: ハザマモノガタリ ( No.1 )
- 日時: 2009/12/29 22:10
- 名前: 魔鬼 (ID: SjhcWjI.)
1扉の前で
ねぇ、あなたは今、どんなことが正しいと思ってる?
ふふっこんなコトいきなり聞いて、答えてくれるかしら?
簡単に答えられることでは無いはずよ。
でも、もしあなたがすぐ答えられたら・・・
そんなあなたに、もうひとつ質問、そのあなたが正しいと思ってることって、あなた達で言う、「基本的な正しい」?それとも、「自己流の正しい」?
それとも・・・・「歳を取るたび、変わっていく正しい」?
ふふっ ここらへんは簡単に答えられるかしら?
1つ目のは、ちょっと「私達」にとって、ちょっとタチが悪いものね。
3つ目は、結構タチが悪いわ。
「あのころは世間を知らなかった」なんてかんじになって、幼いころの正義感を、平気で捨てて、裏社会の闇に、堂々と入っていって、染まっちゃうんだもの。
2つ目は・・・タチがいいのと、悪いのがあるわね。
ここの説明は、長いからパス。それに、扉を開けば分かるでしょうし。
さて、では問題、この三つのなかで、本当に正しいのはどれでしょう? ちょっと考えてみてね
さて、答えは・・・・どれも不正解!
選んだ人、残念でした。
でも、間違ってるわけでもないの。
歴史を見れば分かるでしょ?
正しいことなんて、ちょくちょく変わってるわ。
そう、本当に正しいことなんてないの。
逆に、本当に間違ってることもないわ。
まっ、こんなコト言ったって、政府のお偉いさんは、認めてくれないかもしれないけど・・・・
でもね、この「正しい」達を利用して、知らず思わず、「悪」らしいものに、手を染めてしまうものがいて、その被害にあったものは、たいてい、そんな大きく反抗できないのよね。
そこで、「ハザマ師という者達がいます。この者達は、さっき言った、正しい達にしばられず、たいした悪にも正にもかたむかず、「狂気」と「正気」をタダで配ってくの。
ま、すべての人に配るワケじゃ無いけどね。
ふふっ 私の説明じゃ分かりにくいでしょ。
でもね、これでも、私、「ハザマ師」なの。
聞くより、実際に見た方がいいわよね、
と、言うわけで、これから扉を開きます。
「なんのだよ?」
と、思ってる人達も、ぜひ。
ただ、扉の向こうをみたあなたが、どんなブラックティな気分になっても、こちらはいっさい責任を取りません。
ふふっ ようこそ、正気と狂気の満ちた世界へ・・・
- Re: ハザマモノガタリ ( No.2 )
- 日時: 2009/12/30 10:01
- 名前: 京 (ID: Yc865qQL)
こんにちは!
コメさせてくださいッ
すごいですね・・・
書いてあるコトがなんてゆーか、すごい。としか言いようがないです
真ん中らへんの『本当に正しいことなんてない、本当に間違ってることもない』っての
似たようなコト私も言ったことあるのでびっくりでした。
ハザマ師、なんかかっこいいですね!
ネーミングからして私的にすごく好きですっっ
そんなかっこいい人達が主人公(?)なお話、どんな物語なのか楽しみです!
なんか変なコト言ってたらごめんなさいです;
- Re: ハザマモノガタリ ( No.3 )
- 日時: 2009/12/30 16:29
- 名前: 魔鬼 (ID: SjhcWjI.)
1つ目「1」
「天川命美!」
「はいっ」
来ましたテスト返却!
しなくていいのに、ヤギ来ればいいのに・・・・
そしてテストの点数は・・・
・・・やばい、怒られる・・・
あたしは天川命美(あまかわめいみ)
現役バリバリの中学3年生、成績は中の下の下。
受験生としては、とってもやばい状況だろうけど、べつに知ったこっちゃない。
だって、あたし、将来マジシャンになるんだもん。
マジックって、基本的なので、宙に浮く鉛筆ね。
でも、あんなの初歩的すぎ、地球上のほとんどの人が、トリックを知ってるはず、(今少子化だし)
ーでもね、幼いころ、そのマジックを、おじいちゃんから見せてもらったとき、あたしの心と目は、すっごくキラキラしてた。あんな簡単なマジックが、すごくキラキラしてた。
そして、小5の時、大人達が、
「お化けなんていない」
って、いいだして、
子供達が、
「サンタさんなんていない」
って言い出した。
こんなコト当然、そういう時期だもん。
ーでも、あたしには、それ辛かった。
幼いころの、お化けやサンタさんに対する恐れ、敬い、そんなものが、すごく懐かしくて、キラキラしてて、まるで、おじいちゃんが昔見せてくれた、あのマジックのようだった。
あんなにキラキラしてたものが、大きくなるにつれ失われてゆく・・・
それが、私には耐えられなかった。
だから、マジシャンになろうと思ったの。
大きくなっても、みんな、あのキラキラしてた夢を見れるようにー
それに、人の驚く顔を、見るの、楽しいしね。
話がだいぶそれた。
だから、あたしに勉強や成績は関係ない。
4年以上練習してきたマジックは、もはや人の10倍!(50倍かも★)
勉強は一応してるけど、脳みそのほとんどが、新しいマジックを考えるので忙しいもの。
最近、中卒で、マジシャンの弟子入りしようかなって考えてる。
でもね。お母さんがこれを許してくれるハズがないんだな・・・
あたしのお母さんは勉強にかんしてうるさい。
そりゃあたしのためにいってるんだろうけど、むりやり市内トップ高校かよわせようとしてる。
そのため、あたしは漫画やゲームも許されない。(テレビは一日2時間okだし、友達の家には、門限があるものも、なぜか行って良いし、なによりあたしにはマジックがあるからべつにいいけど)
さらにあたしに
「政治家、弁護士になりなさい!」
っていうんだから、こんな人に、
「マジシャンになりたい!今までたくさん練習してきたんだから!なんて言えるはずない。
そんなお母さんにこのテストを見せるのか・・・
あ〜ぁ
ふふっ あの子か、それとも母親、どちらがいいかしら?
- Re: ハザマモノガタリ ( No.4 )
- 日時: 2010/02/21 13:41
- 名前: 魔鬼 (ID: SjhcWjI.)
一つ目「2」
カチャンッ
今家の門を開けた・・・
トタトタ
お母さんが下りてくる・・・
すぅー・・・
心なしか、あたしの血の気がひくおとがする。
ああ、戻れるものなら戻りたい・・・
「たっだいま〜っ!
あのさっ、今日理科で先生がね・・・」
「テストは?」
間髪を入れずにお母さんが聞いてくる。
「今日は返ってきてないよ。」
策の1★言い訳
「本当?」
「本当。」
「隠したって、仕方ないんだからね。」
いや、仕方あるぞ。
「無いものはないの。」
「そう・・・ じゃ、返ってきたら見せるのよ。」
「は−い(見せません。燃やして良いでしょうか?)」
()の中を省略で、あたしは返事をした。
だれが見せるものか。阿呆
「・・・どうしよう。」
部屋に帰ってからは、次のマジックの練習・・・
ではなくさらなる言い訳。
このまま「まだ返ってきてない」で、やり過ごせる訳がない。どうにかしなくちゃ・・・
いっそ、マジックで消してしまおうか?
パーム(なにもないとこから物を出したり、あるいはそれを消したりすること)とかで・・・・・いや、だめだ。あれはポケットとか探せばすぐ見つかる。
「それとも、クラッカーで誤魔化しちゃおうか?」
「・・・・・・駄目。その時はよくても後が大変。」
「じゃあ、あきらめておとなしくテストを出す?」
それはもっと駄目!
参考書とか、塾の講習のパンフレットが山のように来るわ!
「じゃあどうするの?」
「それを今考えているんじゃない!」
まったく、こんなときそんなこときかれるといらつくわ・・・・・・。
・・・ってあれ?
あたしだれと話してるの?
あたしは声のしてた方を振り返ってみる。
・・・誰もいない。
ごまかす方法を考えてて気にならなかったけど・・・。
何だったんだろう?
トルルルルー
「はい。礼ですが・・・」
「わしじゃ、わし」
「あっ、おじいさん」
「・・・わしはおじいちゃんではなくお・じ・ちゃ・んじゃ。
で、決めたか?」
「うーん。
できれば娘の方にしたいな・・・」
「まあ、時がまだ満ちてないから、ゆっくり決めろ。
どちらにも正気を配れるかもしれんしな。」
「そんな確率、あの親子じゃありえないよ。」
「・・・そうか。」
「まあ、時が満ちれば分かります。」
「うむ、そうじゃな・・・
では、報告まっとるぞ」
「はい。」
カチャン
携帯電話を切った。
さて、そろそろ行こうか。
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