ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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ばっどえんど。
日時: 2010/01/09 13:50
名前: 六 ◆BbBCzwKYiA (ID: IJ2q7Vk/)

「………さよなら」

〆御挨拶
こんにちはこんばんはおはようございますはじめまして。どうも六と申すモノです。
はい。ダーク(ファンタジー?)です。多分グロ入るかもしれません。
つっても本格的にグロテスクなものは入りません。入れません。絶対。
題名の通り、基本的にハッピーエンドではないかと。
………何はともあれ、六は色々挑戦してみるヘタレです。そんなのでも良ければどうぞ完結まで付き合ってやって下さい。

〆目次

0.  >>2
1. >>7
2. >>9
3. >>13
4. >>15
5. >>17

一番上のセリフは言わせてみたいものだったりします。
暖かい目で見てやって下さい。

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2.  ( No.9 )
日時: 2010/01/05 12:52
名前: 六 ◆BbBCzwKYiA (ID: IJ2q7Vk/)

誰かが言った。
「お前は作りモノだ」
「作りモノはここにいてはいけない」
何かが壊れる、音がした。



暗い森では、何も見えない。木々が光を遮るから。
その代わりに幻が見える。一番思い出したくない過去のことが。
でも、僕の目の前には闇が広がるだけ。……僕は何も知らない。「自分」の記憶を持っているのは『あいつ』だけ。きっと、あの人達を殺したのは僕だろう。「作られた」僕には何も分からないけど。
「…見えないな」
何も、見えない。どうしたって、何をしたって、僕には何も分からないから。
ほら、今だって自分の足音も聞こえない。塔に吹きつける風の音は聞こえたのに。
何かが消えた。何も見えない、分からないけど、それでも消えた事は分かった。
「お前だろ?…消したのは」
そう呟いて後ろに背負っているそれを見る。予想通り、それは弱く光を放っていた。
「本物」の記憶で誰かが言っていた。
「それは全てを消すものだ」
つまりはそういうことだろう?早くしろよ。僕は消えても構わないから。でも、多分それは無理なのだろう。僕を消せば本物が永遠に起きられなくなるから。本物が起きなければ、大人達はきっと狂ってしまうから。
僕は何も出来ないから。何にも知らないから。
だから「作り主」たちは僕を捨てたんだろう。でも「一番近い」のも僕だから、作り主達は僕を殺せなかった。
「…え?」
光が見えた。
何も見えないはずなのに。何も分からないはずなのに、それだけは分かった。遠ざかっていく光に手を伸ばす。
待って、待って、待ってよ!もう1人は嫌なんだよ…
いくら手を伸ばしても届かない。
光が、見えなくなっていく———
プツン。
そこで、意識が途切れた。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
疲れる…!これ疲れる…!(何 

Re: ばっどえんど。 ( No.10 )
日時: 2010/01/03 21:43
名前: 六 ◆BbBCzwKYiA (ID: IJ2q7Vk/)

>>バンビ様
初めまして!
おおお面白いですか…?ありがとうございます。
はい!頑張ります^^

Re: ばっどえんど。 ( No.11 )
日時: 2010/01/04 13:16
名前: 秋澪 ◆.eVjkzeYwM (ID: 7CyvmYBv)

☆詩を書こう☆のところで小説読みてぇっつったから来た
やっぱりこういう小説好きだ
オレもシリアス・ダークで書いてたけど4つ中3つ消えた
これからこの小説読んでいくわ よろしく

Re: ばっどえんど。 ( No.12 )
日時: 2010/01/05 12:50
名前: 六 ◆BbBCzwKYiA (ID: IJ2q7Vk/)

>>秋澪様

コメントありがとうございます。
雑談板から来てくれましたか………
はい、よろしくお願いします^^(

3. ( No.13 )
日時: 2010/01/05 13:14
名前: 六 ◆BbBCzwKYiA (ID: IJ2q7Vk/)

瞼を開けて最初に見えたのは、どこかで見たことのある小さな部屋の天井だった。………ああ、ここは僕が作られた場所か。
誰かが言う。
「………来い」
その声につられて体を起こし、誰とも分からない恐らく男であろう人間についていく。
着いたのは、白い病室。見せられたのは、そこの寝台で静かに眠る自分と同じ顔をした少女だった。
「この人がお前のオリジナルだ。しっかり記憶しておけ」
まだ少し虚ろな頭で無意識にそれに返事を返すと、誰かは部屋から出て行った。
『お前は偽物。あの人が本物』
「………きみが、「ほんもの」ぼくは「にせもの」」
まだ理解が完全に及んでいない何処かで聞いた言葉をぼんやりとした記憶を頼りに繰り返す。言い終わってから、自分が目の前で眠る少女の偽物である事を改めて思い知らされた。
……この少女を殺せば、ほんものになれる?
そんな考えをすぐに振り払う。分かっている筈だ。あの大人達が「にせもの」である自分が「ほんもの」を殺せば「ほんもの」になれるどころか憎まれれるようになることは。
少しするとまた誰かが来て、元の小さな部屋に連れ戻される。
連れ戻されて硬い大きな寝台に寝転がった瞬間、意識が途切れた。

……

見えたのは暗い闇。
……そうか、今のは僕が最も思い出したくなかった記憶か。自分が偽物だと、再認識した時の。
暫く歩いて、外の光が見えてくる頃には、何時の間にか服や手の汚れは消えていた。

〜〜〜〜〜〜〜〜
なんやかんやで三話目
頑張りますよ。頑張りますとも(何


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