ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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歪 −闇ニ沈ム世界ノ終焉−
日時: 2009/12/30 10:29
名前: 威世-Ise- (ID: 7rpLseUw)

ハイッ!! どもー。
威世と言うモンです(知ってるかな?
えーこの小説は第二作目(まぁ一作目まだ終わってないんだけど)になりますねー。

第一作目のStartCodeとは反対に現実味のあるサスペンスホラーになってやす(多分;;

更新はかーなり遅いと思うが、
気長に付き合ってくれたら感激さ。

えーと……
作者のつまんねぇ紹介はおしまいにして、
では!! 歪 −闇ニ沈ム世界ノ終焉−
            お楽しみ下さい。

歪 −闇ニ沈ム世界ノ終焉−

始まり...

第一日
第二日
第三日
第四日

お客さん

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Re: 歪 −闇ニ沈ム世界ノ終焉− ( No.1 )
日時: 2009/12/30 10:40
名前: 威世-Ise- (ID: 6BaI/18r)

始まり...

全てはそう。
あの日から始まった。

楽しかった友との日々が、
優しかった両親が、
この幸せな時間と記憶が……

壊 れ て い く 音 が 聞 こ え る

笑顔のあった場所には涙が
幸せに包まれていた場所には災いが
安らぎは苦しみに
愛しさは憎しみに
全てが掌から零れ落ち
全てが苦痛へと変わっていく。

なんで、なんで
いくら問い詰めても答えは出ない。
何処で間違ったのか
何を間違ったのか……
何も分からないまま世界は壊れていく。

少年は祈る。
彼女達の幸せだけは壊れないようにと。
その祈りさえ叶いはしない。
彼女達は壊れていく。
少年の目の前で、
無残に壊れていく。

少年の世界は終焉に近づいていく。

壊れた彼女達を止めることは彼には出来ない。
何も出来ない。


終焉を迎えた少年の世界は
壊れてしまった彼女達と共に崩れていく——

Re: 歪 −闇ニ沈ム世界ノ終焉− ( No.2 )
日時: 2009/12/31 15:37
名前: 威世-Ise- (ID: 3JZ8Axjf)

第一日 「同ジ」

夢を見ていた。
長い、長い夢を。
自分の両親や友人達をこの手で殺していく夢を。
血を浴びて視界が紅く紅く染まっていく。
叫びが耳に響く。
夢とは思えないリアルさに飛び起きた。

「暦!! 遅刻しちゃうよぅ!!」
外から女の子らしい可愛い声が聞こえる。
寝癖だらけ頭を軽く整えながら二階の窓から下を覗く。
玄関前に立っているのは黄金色のような薄い色素の髪を腰まで伸ばした小柄な少女だった。
「今すぐ行くから!! ちょっと待ってろ」
神谷 暦(カミヤ コヨミ)は少女の姿を見た途端、急いで支度を始めた。
少女は腕時計を見ながら暦の来るのを待っている。
「悪いな、乃冬。寝不足で」
暦はまだ寝癖の直らない髪を押さえながら玄関を勢い良く開けた。
目の前に立っている芹沢 乃冬(セリザワ ノフユ)は頬を膨らませていた。
「暦!! もう学校始まっちゃうよぉ? 乃冬は遅刻嫌なんだからね」
彼女は暦の腕を引っ張り歩き出した。

ここは人口わずか三百人あまりの村、鬼来村(キライムラ)。
名前のせいか何なのか、村に来る者はそういない。
一年に一人二人、悪い年には一人も来ない。
しかし今年は珍しく、一人の転校生が来た。
それが神谷 暦だった。
彼は親も親戚も誰もいないこの村に一人でやって来た。
しかも彼の様子は普通ではなかった。
どれだけ歩いてきたのか、靴のない足は血に染まり、来ているワイシャツには大量の血が。
髪は雨に濡れ、虚ろな目に生気はなかった。
そして一言呟いたと言う。
「ごめんなさい」と。
倒れこんだ彼の世話をしたのが乃冬の両親や周りの大人達だった。

今では彼もこの過去を忘れているようで毎日を楽しく過ごしている。
「暦、大丈夫? 顔色、悪いよぉ」

続きはまた後で;;


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