ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Яecover
- 日時: 2010/01/03 21:01
- 名前: ギガまる ◆yBvGP.RbD2 (ID: GLfOyQ7V)
こんにちは! こんばんは! おはようございます!
(↑いつでも対応できるようにw)
始めまして!新人のギガまると申します。以後よろしくお願いします (o_ _)o))
この物語はオリジナルのファンタジーとなっております。
荒らしの方は回れ右してお帰りください。
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目次 プロローグ >>1
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Page:1
- Re: Яecover ( No.1 )
- 日時: 2010/01/03 20:56
- 名前: ギガまる ◆yBvGP.RbD2 (ID: GLfOyQ7V)
〜prologue〜
10年前、荒廃した大地。
ある闇の組織が、世界を'無,にした計画「モスターク」。
世界を支える宝玉、天秤石。その二つの内の一つが組織によって強奪され、モスタークが起きてしまった。
しかしその計画は、5割ほどの力しか発揮できず、失敗に終わった。
現在、嵐が過ぎ、生き残った街や人は平和を取り戻しつつあった。
しかし、再び「モスターク」計画は牙を向く。
もう一つの天秤石を奪おうとする闇の組織。
そして、二つの天秤石を取り戻そうとする正義の組織。
Is it light or the dark to create the world?
(世界を創るのは、光か闇か)
- Re: Яecover ( No.2 )
- 日時: 2010/01/04 10:43
- 名前: ギガまる ◆yBvGP.RbD2 (ID: sU8QSIc2)
一話
古い冊子を開く。
9月18日 今日もまた、雨や雪、雷や暴風がこの町を襲った。一体何なんだ? 1ヶ月前からこんな気味の悪い事が起こっている。
9月21日 翼竜が襲ってきた。竜の力で町は火の海だ。何もかも崩れ、まるで焼け野原だ。
9月24日 軍が襲ってきた。機関銃や大砲、弓矢などで人を虐殺。
9月25日 終わった。もう私一人だけだ。妻も子供も、友人も、皆死んでしまった。もう、身を投げようか……?
9月27日 私は旅立った。あのときの世界を取り戻すために。誰かがこの日記を読んで、私の後をついてきてくれることを祈る……。
ふぅ……。
この日記は以前、父さんがモスタークの被害にあった場所から拾ってくれたものだ。
それを父さんは宝物にしてる。あの時の事を、一勝忘れないように……と。
父さんはオーグという軍に所属している。いわゆる、世界平和のための。
母さんは普通の主婦。息子の俺が言う言葉じゃないけど、美人だ。
そして俺は……、何もしていない。被害にあってないこの村で、俺はのんびり過ごしている。
「イルク、ちょっと野菜洗ってきて!」
「ん〜?」
さぁいつものパシリだ。何かあればすぐに俺に頼む。
台所にいる母さんから、野菜の入ったバスケットを受け取る。母さんの白くて、綺麗で、ちょっとひんやりした手が少し触れた。
家を出て、井戸に向かう。井戸に向かうまでの100メートル。景色は地面の色も、建物の色も、砂漠のような色だ。
井戸に着くと、縄で結ばれたバケツをそこに沈め、そして引く。水が溢れ気味のバケツが出てきた。
早速籠に入った野菜を洗おう。ジャガイモ、水に入れてこすると、芋が黄色くなると同時に、水が濁る。
ニンジン、こすったが色は大して変わんない。トマト、……まったく変わんない。
何回か水を取り替えながら、全ての野菜を洗った俺は回れ右して歩いた。さっきとは向きが逆でも、景色は変わんない。
——ん?
足に何かが当たった。細長くて、柄と鍔と、柄よりも長い、黒の細長いの。——刀?
「うわぁ……」
目に見えないオーラを感じた。手に取ると、それはもう。重さからして片手剣だが、両手で持ってしまった。
(こんな物騒なもの、持ち歩かないほうがいいな……。)
持ち帰ろうと思ったが、他人のだったら悪いし、持ったって使い道が無いのでやめた。
包丁代わりにも使えそうだが、却下。
「腹も減ったし、早く帰るか」
その時、右の頬に何かが掠った。一瞬だったので見えなかったが、細長いもの。そして、俺の体が反応した。
「痛ッ!!」
即座に頬を押さえた。後ろを振り返れば、一本の矢。そして聴覚が反応したのは、人々の悲鳴。
「やめろぉ!」 「うわぁ!!」 「しっかりしろ!!」
一体どうなってるんだ? 地響きと共に家が崩れ、人が叫び、逃げ、焼け、もう何がなんだかわかんない。
「母さん……!?」
そうだ。あれは俺の家だ! 俺の家が焼かれてる!
右手に持った籠を放り、全力で家へ走った。
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