ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 鬼姫
- 日時: 2010/01/08 21:15
- 名前: 璃亞 (ID: 21pxq.RV)
こんにちは、璃亞(リア)と申します^p^
今回このサイトで初めて小説書きます・`ω・ノ
どんな内容か…
鬼が出てきます(((
「グロ」って言うか「微エロ」満載((((
少々ホラーチック
15C〜18C位の話??
*-序章-*
———生物辞典
【人間】-にん げん-
「この世」に生息し、“コトバ”を使用し互いにコミュニケーションをとる生物。
死に方
⇒寿命/殺害/自殺/病気/事故
など多数ある
年を重ねるごとに容姿が変化する
【鬼】-おに-
「この世」で『「あの世」に生息している』と言われ、
人間同様に“コトバ”を使用する生物
(コミュニケーションをとるかは不明)
死に方
⇒不明
一定年齢になると成長が終わり容姿は変化しなくなる。
尚、年齢は個人よって差はあり、平均24とする。
【鬼羅】-きら-
鬼の長。
其の他のことは不明
++++目次++++
人物>>1
一章>>3 >>5 >>6
二章>>7 >>10 >>11 >>14 >>18
- Re: 鬼姫 ( No.2 )
- 日時: 2010/01/05 01:11
- 名前: 紗音 (ID: o6.7IlxV)
こんにちゎ!!
紗音っていいます!どんなお話か気になります☆
書いてくれますか?
実は私、結構前からやっているものの・・・・
全く出来がよくなくて・・・・。
ですが、私も頑張るので、璃亞さんもがんばって!
朝七時ごろ、またこのスレに来ますね!
長文すいませんでした…。では(*ω*)バイ×2★デス!
- Re: 鬼姫 ( No.3 )
- 日時: 2010/01/05 14:14
- 名前: 璃亞 (ID: 21pxq.RV)
*一章*-山奥の祠-01
「あー…暇だなぁ…。」
大きな欠伸共に、その人間のオスは畳へ寝転んだ。
寝転んだ拍子に敷いてあった布団に頭が当たり、
「ホフッ」っと言う妙な音を立てた。
「フフッ…だったら…外で遊んでこればいいのに、徹ったら…。」
『クスクス』と小さな笑いをしながら人間のメスが言った。
『徹』と呼ばれた人間のオスは起き上がり、
メスに向き合い言った。
「寝たきりの芹を置いて遊びに行ったらお袋に怒られるんだよ。」
「……御免なさい、私の所為で…。
小母さんには私から言って置くから…遊びに言ってきても大丈夫だよ??」
『芹』と呼ばれたメスは徹の顔を覗き込むように話した。
「え??マジ??いいの!?んじゃ、行って来るわ!!!」
そう言ったと同時に徹は家を飛び出して行った。
芹の「行ってらっしゃい」という声が、
本人に聞こえたかは、徹しか知らない事。
*
「おっ、徹じゃん!!芹ちゃんの面倒はいいのかよ??」
川原へ行くと徹の親友である人間のオス…『たか』が居た。
「ん、芹が『遊んで来いよ』だってさ。」
少し面倒臭そうに徹はたかに説明した。
「へ〜…芹ちゃん…早く具合良くなるといいけどな…。
隣の村から良い医者が時々診に来てくれてるんだろ??」
「あぁ……まぁな。」
さっき同様に徹は面倒臭そうに返事をする。
これは徹の癖。
芹や身内の前以外では…謝意な為か、意識しているのか、
少し冷めたような態度になってしまう。
それ以前に、徹にとって『芹』の話はタブーなのである。
「……まぁいいや、なぁなぁ!!今からこの間祭りでお供えした
山奥の饅頭を皆で食べに行くんだけど徹も来ないか??」
「あ??そんなことしたら鬼に祟られるぞ??」
鬼宗教の盛んな徹の村では、悪さをすると鬼に祟られると言われているのだ。
「だいじょーぶだって!!あれ??それとも徹…
お前…怖いのか??」
『ニヤリ』と言いそうな笑顔でたかが悪戯半分で徹を挑発するように言う。
—————『カチンっ』
「は??別に怖くねぇよ!!そこまで言うなら行こうじゃねぇか!!」
「さーすが!!徹!!行こうぜ!!」
++++
『悪さをすれば鬼に祟られる』
それは村の言い伝え……————
それは嘘であって本当の事。
徹はまだ知らない。
山奥へ行くことで、自分の身に降り掛かる
惨劇を………————
- Re: 鬼姫 ( No.4 )
- 日時: 2010/01/05 01:40
- 名前: 璃亞 ◆rhGzPkONPY (ID: 21pxq.RV)
>>紗音
あっ有難うございますΣ
紗音さんの小説…読みたいんですが、
見当たらず…;;
僕の小説なんて『糞』つくほど
駄文です><
応援有難うございます。
絶対完結させて見せますよ!!!゜▽゜
- Re: 鬼姫 ( No.5 )
- 日時: 2010/01/08 18:57
- 名前: 璃亞 ◆rhGzPkONPY (ID: 21pxq.RV)
-02
***
何分歩いただろう…、足はもつれ疲れてきた……。
なんで…あの時「行く」と言ってしまったんだろう……。
「なぁ……やっぱり戻ろうぜ??疲れた。」
ヘトヘト声で徹がたか達に話しかける。
「なぁ〜に言ってるんだよっ徹!っお見えて来た!!」
暗く、ジメジメした木の間に大きな光の塊が漏れた。
その光の方へ進むと、祠があった。
お世辞にも立派と言えるほど大層なものではないが、
見た目はガッチリとしていて頑丈そうな祠。
此処に鬼が祀られているらしい。
「おぉおおぉお〜!!!うめぇ!!!」
祠を見つめていた徹はハッと我に返った。
たか達が美味しそうに供えてあった饅頭を食べている。
「ほらっ!!徹も食えよ!!」
たかが目の前に饅頭を突き出す。
白く…薄い生地の饅頭は、中の餡子が透けて微妙に黒くなっている。
(……おいしそう)
徹はゴクンと唾を飲み込み、饅頭を受け取り頬張った。
人間とは理性に弱い生物。
空腹になれば、目の前にある食物さえも自分のものでなくても食べてしまう。
*
「は〜〜〜〜〜、美味かった!!!」
数分後、供えてあった饅頭を全て平らげ、たか達が言う。
「んじゃ、そろそろ村に戻るか…あんまり遅くなると心配されるしな…。」
その声と共に全員、山を降りることにした。
(……帰ったら芹の面倒でも見てやるか…)
きまぐれに徹は心の内にそう思った。
++++
彼女は見ていた。
彼女たちの一族特有の赤い瞳で。
「まったく、最近の子供に親はどんな躾を施してるんでしょうね……?」
「まぁ、いいじゃないか、俺達は『あんなモノ』は食べないんだから」
生真面目な青年に対して、彼女は軽く言った。
「それよりも……あの子供……」
「??どうかしました??」
「うん??ちょっと「ヒトの子」とは違う匂いをした子が居たような気がしてね……」
彼女は肌蹴た白地の着物を着なおしながら『ニヤリ』と笑った。
———サァ……祟リノ時間ガ近ヅイテクル
- Re: 鬼姫 ( No.6 )
- 日時: 2010/01/05 14:14
- 名前: 璃亞 ◆rhGzPkONPY (ID: 21pxq.RV)
-03
****
「ただいま〜…。」
「あっ徹!!!お帰り!!!」
帰ってきた徹に対して、芹は少し頬を赤らめ迎えた。
「ん?芹……お前少し顔赤いぞ??熱でも出たのか??」
額に手を当てようとした徹の手を芹は振り払いながら
「なっ、何でもないよ!?それより、何して遊んで来たの??」
気が動転しているのか早口でそういった。
「……?んー…あぁ、たか達と一緒に山奥の祠まで行ってた」
「え??山の祠??……まさか徹…供え物の饅頭食べたんじゃ……」
「食ってねぇよ!!鬼に祟られるのはゴメンだからな!!」
図星を付かれた所為か、少し早口で徹が否定する。
「あっ、徹図星なんだ。徹は嘘つく時は早口になるんだもん」
「…………うっ……」
芹が珍しく「アハハ」という笑い声を上げる。
「徹……そんなことして大丈夫なの??鬼に祟られちゃうかもよ??」
「あ〜……別に鬼なんて居ないだろ。村の迷信、迷信!!」
「なら……いいけど……」
少し心配そうな顔で芹は徹を見つめる。
「…………」
徹は心配する芹の頭を少し乱暴に撫でた。
「大丈夫だって!俺が祟られる時はたか達も一緒だし。
さてっと俺、そろそろ帰るな」
「うん、じゃぁね」
気がつけばもう日は落ち始め、空は赤く赤く染まっている。
これから起きることを暗示するように
空は暗い闇へ包まれ始める。
++++
少年は夢を見た。
赤い髪、赤い瞳をした女に出会う夢。
女は何をするわけではなく、
少年の方へ向きかえり『ニヤリ』と笑いこう言った。
「また……祠で待ってる」
————女はそう言って消えた。
長い、長い夢……。
*一章終わり*
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