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13.9のEND
日時: 2010/01/16 16:43
名前: チェーンソー (ID: SUsN38YB)

        俺達は走り出した。

         生きるために。

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Re: 13.9のEND ( No.1 )
日時: 2010/01/16 17:48
名前: チェーンソー (ID: SUsN38YB)

p r o l o g u e ...


俺達3人は背中合わせで奴らを睨んでいた。
「用意はいいか?」
俺は後ろを振り向かずに大地に聞いた。
「ああ。俺は大丈夫だ。雄大は?」
大地も俺のほうを見ずにそう言った。
「俺も大地と同じだ。柚木は大丈夫か?」
「、、、、、、ああ」
柚木も静かに頷いた。

「じゃあ 始めようぜ」
俺は大地と柚木にそう声をかけて、手元の機械を作動させた。
耳障りな音が部屋中に響いてゲームは始まった。





「あーあ。 今日も駄目だったなー。」
つまらなそうに大地は呟きながらヘルメットを外した。
「そうだなー 次はもーちょいチェーンソーをカスタマイズしておこうぜ」
俺はそう言ってチェーンソーをケースにしまった。
「、、、、、今日は昨日より3体多く倒した」
柚木がボソボソとそう呟いたのを聞くと大地は
もーちょいで次のステージいけたじゃんと叫んだ。
俺も正直悔しかった。
もう少しで次のステージにいけたのに。
「、、、、雄大今日はもう帰ろう」
柚木がそう言ったのを聞いて俺は頷いた。
「なぁ大地ー 今日はもう帰ろうぜ?」
ちぇっと大地が舌打ちする音が聞こえた。
「じゃあ また明日 な?」


2048年。
Nintanbuが出したゲーム「13.9chainsaw」は
爆発的なヒットを出し多くのファンが出来ていた。
ゲーム内容は3Dの世界でのバーチャルゲームで、
仲間とのチーム参加や1人でストーリーを進めるタイプや
オンライン通信などがあり、子供から大人まで幅広い人気があった。
バーチャルの世界ではチェーンソーをかたどった武器などで
襲い来る敵を倒していくと言うものだった。
俺達大地と柚木と俺も例外ではなく、熱狂的なファンと化していた。
学校が終わるとゲームセンターに俺達は集まってこのゲームを
夜になるまで続けた。
親が何か言わないのかって?
言う訳がない。
だって大人ももうこのゲームの虜になっているのだから。
俺達は毎日のように全クリアできるようにゲームで使うチェーンソーの
カスタマイズを繰り返してきた。
レベルも99になっている。
なのに。
何故クリア出来ない?


この興味が

「全部クリアしたい」


この興味が


僕達を壊していった


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