ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 喰屍 -死シタ少年ト歪ム世界- 1話up
- 日時: 2010/01/18 16:18
- 名前: 荒神 暦 (ID: /jPQBODi)
いらっしゃい。
初めての人が多いと思うから一応ご挨拶。
荒神 暦、というモンです。
ココで軽く喰屍の紹介をしようかな。
喰屍、それは人の世に未練と執着を残した死した者の総称。
多くの喰屍は名の通り生きる者の魂を喰らう。
中には残虐な殺しを好む者もいると言う。
そのための被害は大きなものだった。
その被害を減らすため作られた組織、それが喰屍撲滅組織インライト。
人を超越した力を持つ者達によって組織立てられたものであった。
彼らの力で喰屍の進行は遅れ、世から去る魂も減っていった。
しかし、人の死が消えることは無い。
つまり喰屍が消えることも無い。
彼らの戦いはそんな、果ての見えないもの。
明るい未来を願う者達は今も喰屍を狩っていく。
その手を血で濡らしながらも。
この話はそんな、
未練と執着、そして死で作られた果て無き物語。
……みたいな感じっすね。
なーんかプロローグみたいになっちまった;;
まぁいいか。
これ、プロローグってことでヨロシク。
んじゃ、今後も喰屍と暦をどーぞよろしく。
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- Re: 喰屍 -死シタ少年ト歪ム世界- ( No.1 )
- 日時: 2010/01/17 22:26
- 名前: アド ◆0cvnYM3rjE (ID: lKhy8GBa)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=10931
荒神 暦さんこんばんは。 お初です^^
喰屍とは怖いものですね…(震
喰屍が消えると人間も消えるという事でしょうか?
緊迫感(?)が出てて良いと思います!
これからもよろしくお願いします!
- Re: 喰屍 -死シタ少年ト歪ム世界- ( No.2 )
- 日時: 2010/01/18 15:22
- 名前: 荒神 暦 (ID: 3JZ8Axjf)
アドs、こちらこそはじめまして。
あ、俺のことは気軽に暦、とか呼んでくれて構わないッスヨ。
駄文の天才の暦さんですが、
どうぞよろしく!!
- Re: 喰屍 -死シタ少年ト歪ム世界- ( No.3 )
- 日時: 2010/01/18 15:53
- 名前: 荒神 暦 (ID: /jPQBODi)
第一之屍 「黒神 恢」
人の世に未練と強い執着を持った死人は喰屍となる。
未来のある命を喰らう諦めの悪い人間の醜き姿。
俺はあんな風には成りたくない。
少年は窓の淵に腰掛け、そんな事を考えていた。
「あ、俺も半分そうか……」
少年は窓から入る冬の冷たい空気に銀色の髪を揺らしながらそう呟いた。
彼は小さな棚から眼帯を取り出し左目を覆った。
「……そろそろ時間だな」
窓を開けたまま少年は扉の外へ向かった。
喰屍撲滅組織「インライト」
東京都内の一際大きなビル。
そこには喰屍を倒すための力を持つ者がいた。
歳はさまざま、まだ若い者もいれば年老いた者を多くいた。
彼らは日本各地で被害を出している喰屍を撲滅するために集められた、簡単に言えば喰屍倒しのスペシャリストである。
銀髪の少年もその一人だった。
「見ろよ。あいつだろ、黒神 恢って? 喰屍混じりの人間」
「そうそう。なんだっけ……たしか心を持った喰屍と人間の子供、だっけか?」
恢の姿を見た者達は彼を忌み嫌うようにそう言った。
恢はその言葉を無視しコンクリートの道を進んだ。
(暇な奴ら。んなこと言ってる暇あったら鍛錬でもしてろっつーの)
そんなことを考えながらビルの最上階へ向うため、エレベーターに入ろうとした時だった。
「恢ー!! おっはよ」
若々しい元気な声が恢の耳を突いた。
茶髪の少年が恢に抱きつくようにしてエレベーターへと入った。
「おまっ、黎夜!! いきなり何すんだよ、馬鹿!!」
恢は黎夜の腕を振り払いそう怒鳴りつける。
これは二人の間では毎日の恒例行事だった。
「ひっどーい。それが親友に対する態度かぁ!?」
黎夜は嘘泣きをして見せながらそう言ってみせた。
「お前と親友になった覚えはありません」
そうきっぱりと言い切ると恢は真面目な表情で黎夜に問いかける。
「お前も最上階行きってことは任務か?」
「あったりー。恢と同じ任務だったかな、確か」
この組織「インライト」の主な仕事は喰屍発生場所への派遣と喰屍破壊。
恢と黎夜はその仕事内容を知らされるために最上階へと向かっていた。
「あんまし危なくないといいね」
「それじゃ俺らが行く必要ねぇじゃん」
黎夜は「その通りですね……」と呟き肩を大きく落としたのだった。
第二之屍 続
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