ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

ぼくとみどりの人 短編小説
日時: 2010/01/20 14:18
名前: ベルダルゼ ◆WSV9L6QLrs (ID: D2NnH/3T)

短編になるだろうと思いますので、プロローグや人物紹介は書きません。そもそも主人公の名前は無いですね。

前編『みどりのまち』

朝起きたら、部屋中が緑色だった。


カーテンも、絨毯も、壁紙も、家具も、小物も。
「イタズラかな……いや、昨夜鍵はしっかり閉めたはずだ……」
それに、イタズラにしては、しっかりとムラのない鮮やかな緑色だった。
昨日までは、全て地味な茶色や白、ベージュだったのに。

「嫌だな。気味が悪い。突然世界が緑色になったんじゃあるまいな」

おそるおそる緑のカーテンを開けてみる。
「信じられない!」
コンクリートも、自動車も、人間までも!

「全てが緑色なんて!」
僕だけは、肌色の肌をしていた。

Page:1




この掲示板は過去ログ化されています。