ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

それは悲しい恋物語
日時: 2010/01/22 16:40
名前: 智愛 (ID: VTrHJ6VV)



それは

可哀想な少年と

優しい少女の


悲しい恋物語。

Page:1



それは悲しい恋物語 ( No.1 )
日時: 2010/01/22 16:57
名前: 智愛 (ID: VTrHJ6VV)



3月3日。
今日は私の誕生日。


私の家は小さな森の中。
「おめでとう、日向!」
友達が開いてくれた誕生日パーティーの帰り道。

湖には遠くを見つめる男の子。

「どうしたの?」
私は声をかけた。
「なんで?」
男の子は一点を見つめたまま聞く。
「なんでだろうね。」
私は笑う。
彼も笑う。
あ、笑顔、素敵。

私達はすぐ仲良くなった。
私は彼にこの森の事をたくさん話した。
彼は笑顔で聞いていた。
「あ、私もう帰らなきゃ。」
湖は夕日色に染まっている。
「ねえ、また会える?」
「会わない方がいいよ。」
「どうして?」
「俺ね、1年後の今日
 死ぬの。」


Page:1



この掲示板は過去ログ化されています。