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キミシニタモウコトナカレ
日時: 2010/01/23 18:44
名前: right (ID: zuIQnuvt)

建て直し…です。消えてしまったので。

どうも、rightです。『刃』(↓です)も書いてる中三の女です。
参照 http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=13433
軍モノかつファンタジーです。
よろしくお願いします。

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登場人物は↓です。

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Re: キミシニタモウコトナカレ ( No.7 )
日時: 2010/01/23 13:54
名前: right (ID: zuIQnuvt)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=13433

第一記[序]①


『仲間』がまた、いなくなった。


少女が慰霊碑の前で一人、たたずんでいた。
「『仲間』って‥‥‥なに」
そいつは俺にそう問うた。
彼女は『実験』のせいで、あらゆる感情を失い、成長することを許されない体になってしまった悲劇のオンナノコ。
「仲間、ねえ‥‥‥」
「ロイ、ド‥‥には‥わか、らない?」
わかるよ。でも、お前にはまったくわからないだろうから、言わない。お前がわかるようになるまで、教えない。
「わからないのがわからないってやつ」
「‥‥」
それ以上、彼女は何も聞かなかった。



「おはようございますであります、オルト少佐」
オシュへグ・ヘブンの本部の食堂で上官と向かい合う形で食事をすることとなった、中尉昇進五日目。
「上官に対して何だ、そのあいさつは」
すぐに指摘される。正直、うざい。ま、だれでも、どんな上官でもそう感じるでしょうねえ。ははは。
「いいじゃないっすか、歳も近いんだし」
ちなみに俺、二十歳。オルト少佐は二十四歳。結構近い。
「‥‥フン」
相変わらず、姉弟そろって厳しいんやら冷たいんやら。
「‥‥あー、そういえば」
昨日、町の結界を調べたときに彼は誰も知らないはずの情報を手にしていた。
「何だ」
「町の守護結界の効果範囲が狭くなってきているようです。そのせいでか、んー‥と、町の死者が昨日までに十三人、負傷者が八人出ました」
オルトは目を見開く。 そして、彼の声が小声になった。
「‥‥どこで手に入れたんだ、その情報」
本来ならば、上層部しか知らない情報だ。そんな情報を一体どうやって。
「一応、俺、ブラッティ家の長男なんすけど」
「関係ないだろ」
ブラッティ家とその情報はまったく関係ない。かすりもするはずがない。馬鹿か、こいつは。
「いや、そうでもないかもー」
最近、部下がうざい。
「もうすぐ任務が来る時間帯だ。早く支度をしておけ」
腕時計を一瞥し、立ち上がる。
「了解」
「それと、その情報は俺意外に誰も話すな。もし、その情報が人々に知られてみろ。町はパニックだ」
俺は返事の代わりに右目をウインクした。


         [序]②へ続く

Re: キミシニタモウコトナカレ ( No.8 )
日時: 2010/01/23 18:33
名前: 空雲 海 ◆EcQhESR1RM (ID: SLKx/CAW)

おもしろそうですっ! 頑張ってくださいっ!
どうも。初めましてっ! 空雲 海(くううん うみ)です。常連にさして頂きます!

Re: キミシニタモウコトナカレ ( No.9 )
日時: 2010/01/23 18:39
名前: right (ID: zuIQnuvt)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=13433

空雲 海さんっ。
ありがとうございます!
常連とは‥‥ほんとうれしいです!
がんばります!

Re: キミシニタモウコトナカレ ( No.10 )
日時: 2010/01/23 18:41
名前: 空雲 海 ◆EcQhESR1RM (ID: SLKx/CAW)

いえいえいえいえ。

Re: キミシニタモウコトナカレ ( No.11 )
日時: 2010/01/23 19:29
名前: right (ID: zuIQnuvt)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=13433

では続きをどうぞ。

第一記[序]②

森を駆ける少女が一人。
嫌だ。死にたくない、死にたくない、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ‥‥!!
殺さないで、助けて。
走らなきゃ、食べられる。
「あっ」
しかし、少女は木の根に足を引っ掛け、転んでしまう。
巨大な蟷螂のようなモンスターが彼女に迫る。
「ひっ‥‥あ、ああっ‥ああああああ!!」
モンスターが鎌を振り下ろす。
「バーカ」
だが、それは目の前にいた彼により防がれた。瞬時にモンスターの両腕を切り落としていたのだ。“ギャアアアアアアアアアアアアアアアア!!!”とモンスターは奇声を発する。
「耳元でうるせー。黙れ」
ついでに首も切り落とす。
しかし、その奇声は意味あるものだった。森のあちこちから同じような奇声が近づいてくる。仲間か。ったく、めんどくせーなオイ。
「おいで」 
少女について来るように、手を差し出した。少女は力いっぱいその手を握り、彼と共に走った。
そして誰かいる、洞窟らしきところに連れて来られた。
「どうした」
水色の髪をした男が少女と隣にいる男を一瞥する。
「本命登場ってとこっすよ」
その言葉を聴いた水色の髪の男は長銃を手にし、奥にいた黒髪の青年はなにやら本のようなものを手に持っていた。
「いくぞ」
「リョーカイ」
「了解」

目の前にモンスターは五体。こちらは三人。
余裕。
「ガーティ」
黒髪の青年は名前を呼ばれると、本を開き、何かを唱えだした。
魔術か。
「『炎よ、我に仇名す敵を焦がせ。フレア』」
奥にいたモンスターの足元に巨大な魔法陣が現れ、そこから巨大な火柱がモンスターを包んだ。
その間に俺とオルト少佐は、ま、それぞれ対応していた。まず俺は前衛の二匹。一匹は足、腕、首、胴体をばらばらにし、もう一匹は頭に剣を突き刺してやった。オルト少佐は‥‥銃で頭をぶち抜いていた。
「帰るぞ」
意外にあっけなくて、つまらなかった。

だが。

           [序]③へ続く


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