ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 最後の天使
- 日時: 2010/01/24 14:31
- 名前: 五月雨 ◆.B9g.WpyZs (ID: tXtJgBFl)
シリアスかコメディかちょっと判断がつかないけどここに書かせてもらいます。
最後は多分ハッピーエンドです。(たぶん…)
◇*◆登場人物◆*◇
鈴掛明日菜
→ショップ店長、22歳。
恋愛にはすこし奥手なところがある。
山岸拓未
→新人モデル、24歳。
ちょっと天然でたまに彼女を怒らせるような人。
◇*◆目次◆*◇
第一話
>>1
>>2
Page:1
- Re: 最後の天使 ( No.1 )
- 日時: 2010/01/24 14:22
- 名前: 五月雨 ◆.B9g.WpyZs (ID: tXtJgBFl)
第一話
明日菜sade
「店長〜!これはどこにディスプレイしましょうか〜?」
『あ、うーんと…。その右の方にしといて〜!』
「はーい!」
それはいつもと特に変わらない時間だった。
あなたが現れるまでは。
お店のドアが開く音がして振り返ると、そこに立っていたのは、20代前半と思わしき、背の高い男性。
「『いらっしゃいませ〜!』」
「えっと、外に飾ってあるジャケットを見せてもらいたいんですけど…」
『あ、はい!あの黒のジャケットですね?かしこまりました。少々お待ちください!』
(あのジャケット気に入ったのかぁ。なかなかセンスある人だなぁ)
『こちらでよろしいですか?』
「あ、はいっ!」
『よろしかったら、こちらの鏡の前でご試着なさってください☆』
「は〜い」
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--------
(うわぁ、似合うなぁ〜。このジャケット着こなせる人はなかなかいないって思ってたんだけどなぁ…。)
「ね、店員さん、どうですか!?」
『あっ、はいっ!とってもお似合いですよっ!』
「うわっ、ほんとですか?じゃあサイズもバッチリだし、これください☆」
『(さっきから声でかいなぁ(笑))はい!ありがとうございますっ』
私は精算と包装のため、彼からジャケットを受け取ろうとした。すると、
「あ、俺このジャケット着て帰りたいんすけど、いいですかね?」
と彼。自分のデザインしたものを気に入ってくれたのだと嬉しくなり、思わず満面の笑みで
「はい、そうしてもらえたら、そのジャケットも喜ぶし私も嬉しく思います☆」
なんて言ってしまった。
「ん?このジャケットって店員さんが作ったんすか?」
『あ…、えっと…。そうですね。このお店にあるのはほとんど私のオリジナルです。で、このお店の店長も私です。』
「え〜!?マジ〜!!?すっげぇ〜!店長〜?すっげぇ〜!かっけぇ〜!」
『いえいえ…大したことないですよっ(やたらビックリしてるなぁ、この人。さらに声でかいし(笑))』
まだ何やら驚きの言葉を呟いている彼を見ながら、精算のためにレジに回った。
彼の顔を改めてよく見ると、黒目がちの綺麗な瞳に、よく通った鼻筋、可愛い唇…。びっくりしたときの顔なんて、子供みたいだったし(笑)
うーん、結構タイプかも…。
……おっと、あたしってばお客様相手に何を考えてるんだ。
仕事に集中!
『19800円になります!(必殺営業スマイルっ←)』
- Re: 最後の天使 ( No.2 )
- 日時: 2010/01/24 14:26
- 名前: 五月雨 ◆.B9g.WpyZs (ID: tXtJgBFl)
拓未side
今日は一日オフもらっちった〜♪ゆっくり買い物でもすっかな〜☆
お、あの店に飾ってあるジャケット超いいじゃん!赤い花の模様もいいアクセントになってるし☆
とりあえず入ってみっか。
『いらっしゃいませ〜!』
「えっと、外に飾ってあるジャケットを見せてもらいたいんですけど…」
『あ、はい!』
(って!何!?この店員さん!超タイプなんですけど…!?
クリクリした茶色っぽい目に、ぽってりした唇、透き通るような白い肌、髪はふんわり巻いてあって……。
派手さはないけど、何て言うんだろ…。
そう、華やか!!うん、そんな感じ!
でも、雰囲気がすんげーふんわりしてる。
うわぁ〜!!!どうしよう!すんごいストライク…!!)
『こちらでよろしかったですか?』
「(うぉ〜、まっすぐ俺の顔見てるし〜!←接客だから)あっ、はい!!」
緊張しまくった俺は、この店員さんの問いかけ一つ一つに、やたらデカイ声で反応してしまって、恥ずかしいやら、情けないやら…。
だけど、本当に素敵な人だなぁ。
おまけに、このジャケットもサイズといい、デザインといい、すべてが好み。せ
っかくだから、このまま着て帰りたいなぁ…。
「(よし、言ってみっか!)あ、俺このジャケット着て帰りたいんすけど、いいですかね?」
『はい、そうしてもらえたら、そのジャケットも喜ぶし私も嬉しく思います☆』
その笑顔まぶしすぎ///って、私も嬉しいって何で??まさか作った人??
「ん?このジャケットって店員さんが作ったんすか?」
『あ…、えっと…。そうですね。このお店にあるのはほとんど私のオリジナルです。で、このお店の店長も私です。』
うぇ??!!おりじなる??てんちょう??
「え〜!?マジ〜!!?すっげぇ〜!店長〜?すっげぇ〜!かっけぇ〜!」
可愛い上に、仕事もできるなんて…。ますますイイ!!
…でも、こんな完璧な子は俺みたいにバカっぽい男は嫌だろうなぁ…。
でも!でもっ!気になるっ!!
『19800円になります!』
おっと、またそのスマイル///!!頼むからこれ以上俺に微笑みかけないでくれぇ///
あ〜もう、これ以上耐えられない!(←?)
よし、決めた!!
「あの…、ここのお店すごく気に入ったので、雑誌の撮影で着る服とかを買いにきたいんですよ!!
…だから、えっと…、その…、よかったら……店長さんの名前を教えてくださいっ!////」
言えたぞっ、名前聞いたぞ!今の自然だったよな?おかしなこと言ってないよな?
『えと……、雑誌ですか?モデルさんか何かやってらっしゃる方?』
「あ、はい!そうです!!俺、山岸拓未です!!」
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