ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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落とした林檎.
日時: 2010/01/24 19:21
名前: 雨音 (ID: n0YhO.Hu)

観覧ありがとうございます。
初投稿なので、迷惑を掛けることが多いと思います;
宜しくお願いします(-∀-`)

〔更新について〕
目が悪いのと、他のサイトを回らなきゃいけないので、ログイン少なめです。1ヶ月ぐらい更新してなかったりしたらすいません。

〔story〕
*1 >>1   *2 >>2   *3 >>3

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Re: 落とした林檎. ( No.1 )
日時: 2010/01/24 19:26
名前: 雨音 (ID: n0YhO.Hu)

*1

鳴りやまない雨。
コンクリートの壁に寄り添った。
首筋に、一筋の雫が流れる。

「うっ・・・あっ・・・」

首に突然、激痛が走る。
手を覆い被せた。

「駄っ・・・目・・・だ・・・っ」

私はふらふらと立ち上がり、傍に落ちていた銀の破片を手にして、何処へか、歩き出した。

Re: 落とした林檎. ( No.2 )
日時: 2010/01/24 19:24
名前: 雨音 (ID: n0YhO.Hu)

*2

ガチャッ

街外れの小さな家のドアを開けた。

「誰?」

静かな暗い部屋に、彼女の声と私の吐息が響く。

「ごめ・・んなさ・・い・・・」

手に握っている銀色の破片が怪しげに光る。

「え・・嘘でしょ・・・嫌・・・来ないでっ・・」

彼女は言った。
でも、もう止められなかった。自分でも。

グサッ・・・

カラン。

私の手から、銀色の破片が滑り落ちた。
その下には、真っ赤な血が広がっていた。

Re: 落とした林檎. ( No.3 )
日時: 2010/01/24 19:19
名前: 雨音 (ID: n0YhO.Hu)

*3

「あ・・・」

体が震え出す。

私は一体何をしたの?
何を見たの?ねえ・・・
 ど う し て ?

頭の中が真っ白になる。
自分を自分でコントロール出来ない。
どうすれば・・・

ガクッ

私は跪いた。
その瞬間、部屋のテーブルから、林檎が音を立てて落ちた。


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