鍵のセレディア | ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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鍵のセレディア: 日時： 2010/01/26 19:55; 名前：シャオリア ◆gYjELVKQn6 （ID: dfg2.pM/）; 飛鳥ちゃんへ−−−

数年前に書いた小説をリメイクしてまた書こうと思います。
更新は不定期ですが、どうぞよろしくです。

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Re: 鍵のセレディア ( No.1 ): 日時： 2010/02/09 00:14; 名前：シャオリア ◆gYjELVKQn6 （ID: hH8V8uWJ）; 〜プロローグ〜

「愛してるよ、セレディア」

　優しく囁くように言う、貴方の姿を夢で見た。
　でも、それは夢であって現実ではない。
　目覚めれば貴方のいない世界がある。
　どんなに遅くても私は待っている———たとえ嵐になっても。
　どんなに辛くても、貴方を待っている———だから早く帰ってきて。

　嗚呼、冷たい粒が———雨が降ってきた。

　１人は怖いの。
　恐怖に押し潰されてしまうから。
　孤独に駆られてしまうから。
　非力さを感じてしまうから。

　心についた傷は長い歳月を経ても癒えることはなかった。
　突き動かすのは憎しみと復讐———心についた傷だった。
　止まった時は動かすことを執拗に嫌がる。
　それは何かに耐える———何かを待つかのように。

　今日も無知なユリの花が雨に打たれる。
　それは強く儚く———

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