ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 夢の中の幻想曲
- 日時: 2010/01/29 21:21
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: HFyTdTQr)
hello☆ 凛と申します
書いてた小説が消えちゃったんで新しいのを←
*;;;;;;;;;;;;;;;;;;注意;;;;;;;;;;;;;;;;;;*
1、荒らし・中傷・偽・チェンメ厳禁
2、何かに似ていたらすみません
3、有り得ない事ありまくり
4、凛が嫌いな方は戻る連打です
1は必ず守ってください
+.*prologue
叶えられぬ願いの光
叶えたくはない?
その願い 叶えてあげる
さぁおいで。黒猫の導きに着いてきて
幻想がココロを満たしてくれる
幻想曲の流れる旋律の下で舞い踊るマリオネット
さぁ 今宵も幻想曲の流れる月の下に
一輪の血染めの花が咲く———……
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- Re: 夢の中の幻想曲 ( No.10 )
- 日時: 2010/02/01 15:32
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: HFyTdTQr)
- Re: 夢の中の幻想曲 ( No.11 )
- 日時: 2010/02/01 19:56
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: HFyTdTQr)
第1曲目 3節*召使?
何時も通り退屈な授業をこなす
そしてゴーンと大きな鐘の音が鳴る
嗚呼……授業の終わりの鐘だわ
ガタガタと席を立ち、思い思い休み時間を過ごす
「幻想さん、向こうでお喋りしない?」
クラスの女子が声をかける
だけど丁重にお断りしたわ
面倒だもの
此処、桜華学園は正直豪華な学校
校舎はまるで……お嬢様の通う学校のよう
学園の敷地も中々だしね
中にはカフェ、中庭、植物園も設置されているわ
なんて思っていると、不意に怒鳴り声が響いた
「どーゆー事!? あたしはパンかってこいつったんだけど!!」
あの声は……クラスメイトの月見さんね
怒鳴られているのは、金剛さんだわ
金剛さんは俯いている
「早くカフェで買ってこいよ!! 購買がダメならカフェ行けよ阿保!!」
あらあら……お嬢様気取り?
貴女がお嬢様なら……金剛さんは召使かしら
いつの間にか、玲香の姿は消え去っていた
- Re: 夢の中の幻想曲 ( No.12 )
- 日時: 2010/02/02 17:03
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: HFyTdTQr)
第1曲目 4節*鳥篭の中
+.*玲香目線
長い廊下をひたすら走る
いつの間にか流れていた涙が頬を伝う
ゴシゴシと涙を拭い、カフェに走り込む
「あの……チョココロネを下さい」
お金を渡し、チョココロネを受け取ると落とさないよう慎重に運んだ
落としたらかぐやがうるさいから
教室に戻りながら思う
———こうなってしまったのは何時から?
脳裏にあの日の事が鮮明に浮かび上がる
———————……
あの頃は幸せだった
友達と遊び、ふざけ合って
でも、あの時素直に言っていたら——
『いっくよ〜』
『わー飛んだ飛んだ! 玲香ーロングパスしなでよ〜』
『あは、ゴメ〜ン』
刹那、バリーンと何かの割れる音がした
『コラァ!! 誰だ割ったの!!!!』
運悪く窓ガラスに当たり、ガラスを砕いた
怖くて言えなかった
多分、それが原因
その後がぐやに呼び出されて言われた
『あれ、割ったのあんたでしょ』
『言われたくなかったら……言う事聞いたほうがいいんじゃない?』と———
あの時に、自由という名の翼はもぎ取られたんだ
そして、今はかぐやの鳥篭の中に居る
- Re: 夢の中の幻想曲 ( No.13 )
- 日時: 2010/02/02 21:24
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: HFyTdTQr)
第1曲目 5節*鳥篭の外
その後、リエルが見た限りだとその日のうちに玲香は7回も扱き使われていた
……かぐやさん、太るわよ
心の中で毒づく
放課後、取り合えず私は植物園へ向かった
何時もロイヤル達との待ち合わせに使っている
中に入ると、1人先客が居た
「グスッ、ううぅ……」
どうやら……玲香さんの様ね
その時、微かに空間が震えた
それと同時に感じた【想い】
フッと微笑み、前を見据える
どうやら……覚悟は決まったようね
コツコツコツと足音が響く
振り向いた玲香の視線とリエルの視線がぶつかる
「あ……」
ニッコリ微笑みを浮かべながらリエルは言葉を発した
「汝、思い描く幻想を叶えたいのなら黒猫の導きの下黒い館に来るがいい」
「え?」
「じゃあね」
クルッと踵を返し、歩き始める
さぁ、鳥篭から出る術は目の前よ
掴むかどうかはあなた次第
- Re: 夢の中の幻想曲 ( No.14 )
- 日時: 2010/02/07 16:30
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: HFyTdTQr)
第1曲 6節*黒猫の導き
+.*玲香目線
リエルからの不思議な言葉の意味をずっと考える玲香
「黒猫の導き……か」
覚束無い足取りで家へ入る
「……ただいま」
返事は返らない
暗く、哀しい生活だった
父親は死に、母親は働いてばかりで帰ってこない
俯きながらリビングに入り、電気を点ける
無論、音などしない
孤独だった
「今日も、同じだったな」
身体をベットに沈ませ、独り言を言う
チラッと窓を見やる
刹那、バッと身体を起こした
緋色の瞳が玲香の黒い瞳を捉える
———まさか
『汝、思い描く幻想を叶えたいのなら黒猫の導きの下黒い館に来るがいい』
可能性はある
すぐさまコートを羽織ると、階段を駆け下り、黒猫の後を追った
白銀に光る月が玲香を見ていた
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