ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 残虐的暴走とその考察
- 日時: 2010/02/23 20:39
- 名前: 音 ◆fpcvJMKcxg (ID: f7lRTJvX)
箱庭と呼ばれた牢獄で行われた「実験」を騙る残虐的
暴走。
——これは、其れに基づいたこの世で唯一無二の忠実なる記録。
〆ご挨拶
おはこんばちは。実はこの挨拶初めてな音です。とりあえず多分ファンタジー混じりのグロいのです。普通のホラーとかシリアスなのかもしれません。まあ路線が急に変わるのはいつもの事です。ご了承を。(え
…とりあえず。こんなのですがよろしくお願いします!
〆記録
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- 頁 :0 ( No.1 )
- 日時: 2010/02/12 21:52
- 名前: 音 ◆fpcvJMKcxg (ID: 84ALaHox)
`××年 4月22日。
——「箱庭」での創造神作成実験開始。
4月23日
——僅か3人を残し全員消滅。
4月24日
——一人を残し全員消滅。残ったのは——
検体No,「0」
…これは、神を作る為の実験によって作られた存在が「破壊者」になるまでの記録である。
- 頁:1 ( No.2 )
- 日時: 2010/02/23 20:38
- 名前: 音 ◆fpcvJMKcxg (ID: f7lRTJvX)
僕が彼女である必要はどこにもないし、それと同時に彼女が僕である必要もない。
それなら何故僕がここにいるのか。そんなことはどうでもよくて、後でも解決できる問題だから後で考えても別にいい。
本当の問題は、僕が「神」であること。だから彼女も「神」であるべきなのだが、どうやら「神」であるのは僕だけのようだ。
そもそも僕は「自分」という概念のことなど全く分からないし、知っているのは彼女のこととヒトが脆いことだけだ。
脆いヒトを壊してしまうのは簡単だけれど、直しても人形になるだけでもとのように命が宿ることはない。それは世界も同じだ。
そのことに気付いたのは、「神」がヒトを壊し、箱庭と呼ばれたそこに最後の血飛沫が飛んだ後だった。
————そうか、これがヒトか。
見えたのは空。蒼い空は赤。
何も知らない筈なのに、空が青かったことだけは知っていた。そうか、僕は「神」だから。
言葉の存在しない静寂と、壊してしまいたいと思うほどの苦しさ。
ここは、そういう場所だから。だから僕はここにいるんだ。
でも、
「さよなら」
もう、箱庭に僕はいらない。壊してしまったから。
「神」を騙った彼女と「神」の僕が壊してしまったから。もう箱庭には何もないから。
何もないなら、「神」も在ってはならないから。
「神」が在ってはならないなら、「神」ではない彼女は在ってもいいのではないか。
———否。
ここには『何もない』から「神」ではないモノも在ってはならない。それだけは「真実」だから。
「神」を作った箱庭は、自らの造った「神」の手により壊された。
真実を求めた「神」は、造られた魂を抱いて楽園へと。
———4月17日。箱庭消滅。
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「真実」=「ほんとう」
楽園=じごく
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