ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

西野アリスと12人の王子
日時: 2010/02/17 17:22
名前: ゆれぃディア ◆ulmteXSwwA (ID: MTFzUrNw)
参照: 初投稿


もし、何でも願いが叶ったら・・・貴女は何を願う?

お金? 権力? 美貌?


全てをかなえて差し上げますわ。

何でも叶える西野アリスの『王子屋』。あなたにぴったりの王子様をご用意いたします。


ただし・・・・

代償のご用意は出来てますか?代償はしっかり頂きます。

そうですね・・・貴女の短所を頂きます。よろしいですね?


願いが叶わなくて困っている女性の皆さん。ぜひ、いらして下さいね。


場所は、満月の夜の夢の中。

.・*・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*・.

ゆれいディアです。

このお話は、「怖い!!」と言うより、「現実であったら恐ろしい。」と言う感じです。

なるべく更新していきますので、よろしくお願いします。

Page:1



Re: 西野アリスと12人の王子 ( No.1 )
日時: 2010/02/19 18:24
名前: ゆれぃディア ◆ulmteXSwwA (ID: MTFzUrNw)
参照: 初投稿


それは、地球規模の大きな事件になった。

【第一話 いなくなった王子】

「アリスー。今日の事件聞いたー?」
「あー、うん。『王子消滅!』ってやつでしょ。」

私は、興奮状態の理沙に軽く返事をした。

「何でも、超超お金持ちばっかりだとか。」
「そりゃ、王子だもんね。」

今日の朝、テレビで流れたニュース。
各国のセレブ王子が十二人も消えた。まあ、はっきり言っちゃえば、私のせいだけど。

とうとう完成したんだから。私の商売そして、復讐の道具が。

Re: 西野アリスと12人の王子 ( No.2 )
日時: 2010/02/20 10:29
名前: ゆれぃディア ◆ulmteXSwwA (ID: MTFzUrNw)
参照: 初投稿


【第二話 新しい商売そして復讐】

「おい、お前。俺達をどうする気だ?」

暗い地下室の奥の牢屋。そこにはたくさんの王子が捕まっていた。
軽い格好に身を包んだ王子は、たぶんヨーロッパの方の王子だろう。
異常に反抗的な態度を、私は面白がってみていた。

「自分達のせいでこうなったのよ。」
「何?」
「気づかないのなら、気づくまで待つわ。だけど、気づくまで生きていられるかしらね。」
「何だとっ・・・。」

他の王子たちも、ハッと私のほうを向く。

「おい!お前!俺達を殺すのか?俺たちは王子だ!こんな無礼・・・許されると思うな!」
「さあ、どうなるでしょうか・・」

その時、玄関の方で鈴のなる音がした。

「お客さんだわ。」
「お、おいっ、待てよ!」
「満月は今夜。という事は、もう零時ね。」
「くそぉぉぉぉ!!!!」

わざとローファーをならしながら、階段をあがる。
玄関には、小さな少女が立っていた。


Page:1



この掲示板は過去ログ化されています。