ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 嫌い嫌い好き大嫌い
- 日時: 2010/02/20 17:19
- 名前: のえるちやん(ω)! ◆ediu73kcEQ (ID: /tWbIoNn)
WelcomToMyNovel⇔嫌い嫌い好き大嫌い
はろー、はろー∩^ω^∩
のえるとゆいます、ど-ぞよろしく\(^o^)/
カキコは一年前くらいから始めました^p^
あの頃は4月頃まで毎日来てたけど
今思えばあの頃の自分は痛すぎたのであの頃のハンネは公開しません←
多分ハンネだけは知ってるって子多いと思う←
痛すぎてw爆
まあ過去は置いといて卍爆
まいぺーすに頑張ります⊂(^ω^)⊃
お客様わ神様です★現在00人
きりばん
*
のえるについて。(興味ないーとか言わないの)
はんね⇔のえるちやん(ω)
年齢⇔義務教育6年目∩^ω^∩
趣味⇔妄想と人間観察(∀)爆
好きな物⇔ちょこれーと。
芸能人⇔嵐のあーばちゃん*やまだしんたろー*みそのちゃん*ありぷろ*かみじゆうすけ*きのしたゆっきいな*好きだよ∩^ω^∩
毒モ⇔ねもやよ*ひかちゅう*かなこ*純ぽ*つーちゃん*くみっきー*すず*憧れちゃん(ω)
*
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- Re: 嫌い嫌い好き大嫌い ( No.1 )
- 日時: 2010/02/20 17:30
- 名前: のえるちやん(ω)! ◆ediu73kcEQ (ID: /tWbIoNn)
【00】
__________むかしむかしのお話です。
そう、この絵本は御伽噺。
この御伽噺は本当にあったおはなしです。
この学園は、外装の通りむかしむかしはとある王国のお城でした。
ここは、王国だったのです。
お城にはお妃さまと王様と、二人の王子と一人の姫が居ました。
一人の王子はリウという、元気で活発なおとこのこ。
たくさんの人に好かれました。この城の跡継ぎの長男です。
一人の王子はルイ、物静かで知的なおとこのこ。
頭脳明晰、という言葉がピッタリな次男です。
一人の姫はラン、引っ込み思案なおんなのこ。
綺麗な容姿をしていますが人とのかかわりが苦手で、勉強もあまりできません。
このころはだれも知りませんでした。
ランが、“魔女”となる者だということは。
- Re: 嫌い嫌い好き大嫌い ( No.2 )
- 日時: 2010/02/20 18:07
- 名前: のえるちやん(ω)! ◆ediu73kcEQ (ID: /tWbIoNn)
【01】
「わ か ら な い!」
あたしは机の上に置いてあるプリントを教卓の方向へ投げた。
「ちょ、高下さん! プリントは投げるものではありませんよ!?」
「中崎せんせーのばか! こんなのわかるわけないじゃん!」
文句をいいながら補習プリントにお手上げのあたしは、高下優梨華。(タカシタユリカ)
じゅうななさいの現役バリバリの乙女!
「先生、こんなんユリカにわかるわけねえじゃん、可哀想」
「そーゆうユウタもわかんないんだろ、ドアホ。」
「ドアホって言う方がドアホなんだよドアホー!」
「小学生の喧嘩かよw」
「だーってツヨシ! このアホユリカを気遣って言ってやったのに!」
「余計な気遣いだばーか!」
ユウタってのは腐れ縁の真野雄太。(マノユウタ)
ツヨシってのは、兄貴的存在の上鶴剛。(カミツルツヨシ)
二人ともあたしと同じ、補習仲間。
「ユリカー、これわかった?」
「あたしこれわかんなぁい! ユリカわかる?」
「……あのさあ、マイカとサナがわかんないものをあたしがわかるとでも思うの?」
「そうですよ、あるわけないじゃないですか」
「ナオキ、それむかつく」
マイカは里川舞華。(サトカワマイカ)カの漢字同じだね、なんて話してたら仲好くなった、天然女子。
サナは同じく“ド”天然な山崎紗那。(ヤマザキサナ)ふわふわした印象のこ。
ナオキはまたまた同じく“激”天然な保直樹。(タモツナオキ)意外とストイック。
天然3。どちらにしろ補習仲間。
これまで紹介したあたしを含めた六人は、補習の常連。
まあ最近はドアホも増えたけど(自分が言えたことじゃない)
「ねえ、わかんない」
「白紙だよ」
「……逃げたい」
「……逃げる?」
「逃げよう」
……………
「こらああああ! 高下さん真野君上鶴君里川さん山崎さん保君!」
「バレたー!!!」
「ぎゃははははは! なんかすげえ楽しい!」
走りながら皆で大爆笑。
楽しい。
楽しすぎ。
こんな毎日が、ずっと続くと思ってた。
変わってゆくものなど、なんにもないっておもってた。
- Re: 嫌い嫌い好き大嫌い ( No.3 )
- 日時: 2010/02/28 18:45
- 名前: のえるちやん(ω)! ◆ediu73kcEQ (ID: /tWbIoNn)
【02】
あの後結局体育教師の元村先生につかまって、六人全員こってり絞られた。
おお、こわい。
「ユリカが逃げたいなんて言うからだぞ」
「逃げる? って行ったのはユウタだし」
「逃げようって行ったのはツヨシだね」
「どっちみち連帯責任?
「「「「「「はああああー……」」」」」」
六人してため息。
結局プリントは倍出されて、もう夜7時30分。
「もうこの際遊んで帰ろうよ、プリクラ撮ろう! 折角の日曜だもん」
「賛成賛成! ゲーセン行こう!」
「補導されね?」
「そんなの関係ねぇー」
ノリノリで小島○しおのモノマネして、六人でゲームセンターの中へ入って行った。
夕方行くような雰囲気とはまた少し違った感じ。
やっぱり大人が多いなあ……
そう思いながらプリクラが何台も並んだエリアに入っていくと、見慣れた人物達が居た。
「あ、あれケイちゃんとソノカじゃん」
「あっちにナナちゃんとヒロ君もいるよー」
ケイちゃんってのは山田慶太朗。(ヤマダケイタロウ)
ドアホ。今回は1点ギリギリで補習免れたけど、いつもだったらテストは一桁点数。
天然3のマイカ達と並ぶ超超超天然。因みに沖縄からの転校生。
ソノカってのは神風苑歌。(カミカゼソノカ)
両親が京都生まれだから京都の方便。
ケイちゃんの彼女。結構強気だけど頭は良くない。
ナナってのは南野奈々。(ミナミノナナ)
とにかくスタイルがいい女の子。
可愛くて優しくてちょっとおばかさん。アイドル的存在。
ヒロ君は崎谷裕。(サキタニヒロ)
唯一の秀才君。(笑)
スポーツもできて格好良い。ナナの彼氏でこれまたアイドル的存在。
つまりアイドルカップル。
「あ、ユリカじゃん! そのほか5名も」
「ソノカ、その他5名は余計」
「皆こんな時間にどうしたの?」
「いやーあんねナナ、馬鹿ユウタのせいで補習プリントが倍になったの」
「ユリカも悪いだろ」
「逃げるとか勇気あるっすね、俺無理っす」
「ケイちゃんはすぐつかまりそうだし逃げれそうにもないよね」
「ナナはいいなー、頭良い彼氏が居て」
「僕ナナにしっかり教えましたから!」
ヒロ君は得意げ。
六人で居るのも楽しいけど十人ももっと楽しい。
結局十人皆でプリクラを撮った。
結構大人数。
“我等最強十人組!”
あたしは、こんな落書きをした。
「確かにウチら最強やんねー。」
「ソノカさんと俺の愛には劣ります」
「恥ずかしい事言わんでえーねん!」
「……二人だけの世界が始まってますよーっと」
「入りこめないね」
なかなかケイちゃん×ソノカカップルはバカップル。
ケイちゃんが、初対面の人が見たら度肝を抜くような天然な為、いろいろサラッて言っちゃう。
そこらへんから、どんどん二人のラブラブへ繋がっちゃう。
「せめて他の奴が居る時は自主規制を……」
「無駄っすよツヨシ。あいつらもうピンクモード」
「ぴ、ピンクは不味いよ」
「どういう意味だよ、ツヨシ」
ユウタとツヨシとナオキが馬鹿やって、
ソノカとケイちゃんがラブラブで、
ナナとヒロ君もラブラブで、
あたしとマイカとサナは呟いた。
「「「恋したい!!」」」
「は、はもった!」
「やばい、あたしたち凄いね!」
「やば〜いね!」
まあそんなこんなで女子三人、盛り上がっていく。
それで家の門限がとっくに過ぎて怒られた。
……この幸せが、ずっと続くと思ってたのに。
- Re: 嫌い嫌い好き大嫌い ( No.4 )
- 日時: 2010/02/28 19:55
- 名前: のえるちやん(ω)! ◆ediu73kcEQ (ID: /tWbIoNn)
【03】
早朝。
もうすぐ春なのに、まだまだ朝は寒くて、空気の冷たさに目を覚ました。
結局ユリカは、昨晩親にも怒られ、逆ギレし部屋の中へ飛び込んでしまったので夕食を食べていなかった。
「お腹、すいたあー……」
自分のスクールバックからカロリーメイトを取り出して、一個食べた。
昨晩はベットの中で携帯をいじっていた為睡眠時間も短い。
サナと恋話を始めると、キリがない。
「あー眠」
まだまだ時間あるのになあ。
すると、携帯が鳴った。
デジスプレイには、「サナ」の字。
From:サナ
本文:夜はごめんねっ遅くまでメールしちゃって; ナオキ君のことよろしく!
……察した人も多いと思うが、サナはナオキが好き。
もうメロメロってレベルじゃない。
それで、ナオキと仲良しのあたしはサナの相談相手だった。
あたしは今日早めに家を出た。
親に、顔合わせたくなかったし。
親と行っても、母親だけだけど。
母子家庭で父は居ない。
気が付いたら父は居なかった。
そんな程度だから、父の顔は微慶にも覚えていないし、母は何故か写真すら見せてくれない。
理由は、聞くまでもないだろうけど。
学校について、教室の前まで来ようとしたとき、ユウタが立っていた。
あたしはおはようって言って、教室に入ろうとして近づくと、ユウタは慌てて両手で×のポーズをした。
「……何で?」
あたしは小声で聞く。
するとユウタは、教室を親指で指した。
「……あ」
ヒロ君とナナ。
二人っきりで、まあ俗に言うラブシーン。
「ガッコだって、ここ」
「朝早いから大丈夫だと思ったんじゃねーの? あんのバカップル」
「んじゃ、図書室でも行って寝る」
「俺もそーする」
「ええ一緒にー?」
「悪いか、バカ」
ユウタと一緒に図書室に向かう。
図書室なんて、大分行ってなかったなあ。
本なんて、読まねえし。
「ユリカは絵本でも読んでろ」
「は、ガキ扱いすんなし。ユウタが読めよ、ユウタが!」
「はっ俺はユリカよりか頭いーし」
この学校は、実を言うと超金持ち学校。
バカから秀才までいっぱい居る。
校舎もすっげえデカくて、城っぽい。
「つくづくこのガッコって豪邸だよな」
「廊下に絨毯敷くとかやばいって」
「そこかよ」
でも本当に豪邸。
廊下だけでも超広いし。
図書室もどでかくて、棚の一番上は梯子を使わないと手がとどかないぐらいでかい。
図書室のでっかくて重い扉を、あたしはグイッと開けた。
ガガガ...
ゆっくり開いた。
途端、鉄のような臭いがした。
「何、この臭い」
「さあ。 とりあえず入ろうぜ」
図書室には誰も居ない。
ゆっくりと入っていくと、奥に異様な光景を見た。
とても高い天井から長いロープがぶらさがっている。
そのロープはなにかに絡みついていた。
それは、人だった。髪の毛が長いあたり、女の子であることが分かる。
ふわふわの髪の毛にはどこか見覚えがあった。
その子の足は5cmほど机から浮いている。
机は、鮮血。
ポタポタと未だ落ちている。
臭いの原因は、それだった。
彼女の体は真っ赤に染まっていた。
そっと、そぉーっと、揺れている。
様子が明らかに、おかしい。
「なに、あれ……?」
何、なんて、なにかは、もう、とっくに、わかっている、のに。
首をつっていたのは、夜中まで一緒にメールをしていた、サナだった。
- Re: 嫌い嫌い好き大嫌い ( No.5 )
- 日時: 2010/02/28 20:14
- 名前: のえるちやん(ω)! ◆ediu73kcEQ (ID: /tWbIoNn)
【03】
「なんだよ、これ……」
ユウタは、その自体を見て、呆然とする。
「そんなの、わかるわけないじゃん……」
あたしは、ゆっくり、近づいた。
サナの方へ。
傍までくると、……ぽたぽた落ちる血が、上履きに染みた。
染まる、染まる。
するとサナはぐりんと回って、サナの顔があたしを見下ろした。
光のない瞳。
涙の跡。
腹部は赤、というより、真紅。
じわじわと染み込んでいる。
「さ、な……さなあ!」
あたしは錯乱して、何故か両手を広げて抱きしめようとした。
そこをユウタが止める。
「辞めろ! 今先生呼んだから落ちつけよ! 今そんな錯乱してる場合じゃねえだろ!」
「だってだって! サナが! サナ! サナアアアアアアア!」
ぶつり。
そこで、意識は途絶えた。
目が覚めると、保健室の天井が見えた。
手に、暖かいモノを感じる。
ユウタの手だった。
「あ、起きた! 麻花先生!(アサカ)ユリカ起きました!」
ユウタは保健の麻花先生を呼ぶ。
麻花先生はいろいろ説明してくれた。
あの場であたしは気を失って倒れた事。
貧血と、睡眠不足と、……錯乱も少し原因。
あたしが倒れてから、大分時間が経っていたようだった。
「良かった、お前まで死ぬかと……」
「お前、まで?」
ユウタの言葉が、おかしい。
までって、何?
何それ、。
ユウタは自分の失言に気が付いたらしく、黙り込む。
すると、保健室に設置されているテレビのニュースがこんなことを言い始めた。
『速報です。都内の有名私立×○高等学園の図書室で首つり死体が発見されたことが発覚しました。
死体の人物は山崎 紗那ちゃん(1X)首つりの他に腹部など外傷を負っており自殺の線もあるが殺人の可能性が高いなどと……』
死 ん だ ?
「サナは……死んだんだ」
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