ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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日時: 2014/06/12 20:41
名前: КΙЯВУ ◆QoOyuasSqI (ID: Mu5Txw/v)

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Re: 第1作:『逃げるが勝ち』 / 第2作:『リレー小説』 ( No.107 )
日時: 2010/05/15 14:52
名前: КΙЯВУ ◆FzEe1/LUVI (ID: c52Pxlps)

あげ

Re: 第1作:『逃げるが勝ち』 / 第2作:『リレー小説』 ( No.108 )
日時: 2010/05/15 15:00
名前: Faker (ID: x2W/Uq33)

おー、リレー小説ですか。
俺も何か書いてみようかな。

Re: 第1作:『逃げるが勝ち』 / 第2作:『リレー小説』 ( No.109 )
日時: 2010/05/15 20:02
名前: 涼香 (ID: udZFMs3r)

КΙЯВУさん

了解です
じゃなんかかこうっておもったんだけど、
一わぐらいは書いてもらわないと……ね?

Re: 第1作:『逃げるが勝ち』 / 第2作:『リレー小説』 ( No.110 )
日時: 2010/05/16 19:43
名前: Faker (ID: x2W/Uq33)


幻想と共に我が剣の錆となれ。
そんな格好の良い台詞と共に、若い騎士は剣を振るった。
灰色を基調とする制服から、彼が誰で、何処に所属する騎士か解る。
騎士国家フレアフィールド、【堅牢なる盾】騎士団の若き騎士団長、アラン・イシュヴァニア。
彼は今、1人の少女と剣を交えている。
何故だ、とアランは吠えた。

幼き頃より、共に騎士を目指した親友、リィン・ヴァージセルと。

彼女はアランの何故という言葉に答えるように軽い調子で言葉を紡ぐ。

「私は、私の理想を追求したいだけだよ〜ん」

軽い調子で、彼女はアランと同じ種類の剣で戦う。
衝突する剣と剣。
軽い調子の彼女に、アランは激高したように声を荒くする。

「その理想は騎士国家から逃亡してまで追求する事なのか!?」

漆黒の夜闇の中、閃々と刃が閃く。
何故、こんな事になったのか。
アランは旧友を前に歯を噛み締め、剣を振るい続ける。
もしも、情で彼女を逃がせば、次は騎士国家が動く。
そうなれば、この世界に彼女の安息は───────────無くなる。

「戻れ、リィン!!」

「ゴメンだけど、勘弁ね」

リィンは旧友の言葉に自らの意志を揺るがせない。
それ程にまで、彼女が追求しようとしている理想は大切なものなのだ。
だからこそ。


「此処で止まってる訳には行かないんだよね、これが」


風を引き裂く音が聞こえた。
直後、アラン・イシュヴァニアは確かに感じた。
腹の横に激しい痛みを。
視界を痛みを発した場所に移し、ようやく痛みを発した要因を理解する。

リィン・ヴァージセルの剣の逆刃が深々と埋まっていた。

肺の空気が吐き出され、彼は夜の闇の中に倒れ伏す。
最後まで剣を離さなかったのは、彼女を止めたい、という強い意志の現れか。

「リィ…ン」

「アラン。私は行くよ。縁があったら、また会おうね?」

薄い赤色を帯びる茶色の髪を靡かせ、彼女は静かにアランに背を向けた。
もう、彼女は戻らない。
だから、だろうか。
遠く、遠くに行ってしまう彼女に無意識の内に手を伸ばしていたのは。
そして、

張り裂けんばかりに、彼女の名を叫んでいたのは。

「リィン・ヴァージセル─────────────ッ!!!!」

痛みが影響してか、意識は遠くなっていく。
そんな中、リィンは一度だけ彼に振り向いた。
その顔は笑顔だった。
とても、とても哀しそうな笑顔。
今にも、泣いてしまいそうな、そんな笑顔。
彼女は静かに、そして明確に告げた。

「ゴメンね、アラン」

直後、アラン・イシュヴァニアの意識は漆黒の闇に呑まれ、失われた。


この日、【王座の守護者】騎士団の騎士団長、リィン・ヴァージセルは騎士国家から出奔。
世界の大半を支配する騎士国家フレアフィールドは、彼女の【討伐】の為、動き出した…。

Re: 第1作:『逃げるが勝ち』 / 第2作:『リレー小説』 ( No.111 )
日時: 2010/05/24 16:44
名前: КΙЯВУ ◆FzEe1/LUVI (ID: c52Pxlps)

おぉ!
1話目ありです^^


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