ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 残酷な戦場(ぶたい)〜いつか君に会えると信じて〜
- 日時: 2010/02/27 17:40
- 名前: 夜琉 ◆nFgGo2zKeY (ID: CUrDDjil)
この小説は、BR(バトルロワイヤル)に似てるかもしんないですけど、そこはご了承を。
☆プロローグ☆
何故人は 助け合う? 殺し合う?
意味がわからない この世界の意味が
ここはどこなのか どこに存在するのか
僕ら いけないんだ?
は 何故 こんな目に会わなくちゃ
私達 いけないの?
もう 意味がわからないんだよ————。
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- Re: 残酷な戦場(ぶたい)〜いつか君に会えると信じて〜 ( No.1 )
- 日時: 2010/02/28 11:25
- 名前: 夜琉 ◆nFgGo2zKeY (ID: CUrDDjil)
第一章 「始まり」
僕達は、いつも通りにしていた。
普通に、友達と喋って、登校して、歩いて。
ただそれだけだった。毎日、毎日。
そして、人に恋をして。
君だけがずっと思いの人だった。
何度も何度も失恋して、悲しみを覚えて。
君は、“希望”という名のプレゼントをくれた。
でも、希望なんていらない。
権力がほしい。大人たちに逆らえる。
何も悪くない子供をいじめる、大人たちへ復讐するための。
人は何故、心を傷つけ、憎しみあい。
仲直りして、愛し合い、また傷つけあう。
意味のわからないこの運命は、何故一刻も早く終わろうとしない?
だから、こうやって巻き込まれたんだ……。
「おい! 行くぞ! お前おせーんだよ! 」(乙矢)
「わり! 今行くって! 」(吟)
俺達は、いつも通りにしていた。
笑って、たまには怒って。楽しく過ごした。
今日だって、そのつもりだったのに。
なのに、何でこんなことになったんだ?
学校について、ホームルームが始まった。
いつも通りの、日常。生活。
なのに、先生の顔は深刻そうで。
「宙夢先生? 」(夢羽)
「どうしたんだよ。宙夢」(星羅)
相変わらず、宙夢は黙っている。
深刻そうな表情も、いっさい変えない。
いつもの、あの明るい笑顔は何処に行ったのか?
「皆に、知らせがある。残念な知らせだ」(宙夢)
教室が一気に、ざわざわとし始める。
それでも、宙夢は続けた。
「君達は、バトル隠れ鬼の出場者となった」(宙夢)
“バトル隠れ鬼”
それは、あまりにも残酷な戦場。
これの出場者となった今、未来はないと思わなくてはいけない。
それだけ過酷な、“バトル隠れ鬼”。
“バトル隠れ鬼”とは。
ルールは普通の隠れ鬼と一緒。
だが、それにルールが少し追加されたのが“バトル隠れ鬼”。
“バトル隠れ鬼”とは、いわゆる殺し合いのような者。
生き残れる数も、死者数も決まってはいない。
鬼さえも決まってはいない。
だが鬼になれる者は決まっている。
鬼になれる条件。それは“大人”だということ。
“子供”は、出場者にしかなれない。
そう、子供(出場者)は、大人(鬼)に殺されるしかない。
生きる道、それはただ一つ。“助け合う”ということ。
皆と助け合い、そして壁を乗り越えなければいけない。
どんなに残酷で、過酷で、辛くても。
そんな大きな壁を乗り越えるために、仲間が居る。
皆が居る。命がある。人生がある。
——過酷で残酷な戦場は、ほら、もう目の前に立ちはだかっている——
- Re: 残酷な戦場(ぶたい)〜いつか君に会えると信じて〜 ( No.2 )
- 日時: 2010/02/27 20:26
- 名前: 亮 (ID: 2nrfRM.C)
来たよ〜
続きが気になるよォ 早く! 夜流!
- Re: 残酷な戦場(ぶたい)〜いつか君に会えると信じて〜 ( No.3 )
- 日時: 2010/02/28 11:42
- 名前: 夜琉 ◆nFgGo2zKeY (ID: CUrDDjil)
保留、はずしました!
- Re: 残酷な戦場(ぶたい)〜いつか君に会えると信じて〜 ( No.4 )
- 日時: 2010/02/28 14:59
- 名前: 亮 (ID: 2nrfRM.C)
読みましたッ
これからが気になるッ
- Re: 残酷な戦場(ぶたい)〜いつか君に会えると信じて〜 ( No.5 )
- 日時: 2010/02/28 16:48
- 名前: 夜琉 ◆nFgGo2zKeY (ID: CUrDDjil)
「戦場の残酷さ」
何故、私達が戦わなければならない?
何故、自分を、友を犠牲にしなければならない?
この団結力を試す、“バトル隠れ鬼”が、悲劇を呼ぶなんて知らずに。
人は苦しみ、憎しみ合い。笑い、悲しみ、怒りあう。
そんな人の感情は、何故、すぐに狂ってしまうのだろうか?
人は何故、人に問いかけようとするのか?
その答えは、この戦場が教えてくれるかもしれない。
だから、私達は諦めない。立ち向かう、って決めた。
人に言われてじゃない。自分の意思で、行くんだ。
君といた日々は、これで最後になるかもしれない。
だから、君とサヨナラをするとき、笑って言えますように。
「何故、私達が犠牲者とならなくてはいけないんですか!? 」(夢羽)
夢羽は大粒の涙を流しながら、宙夢に問いかけた。
宙夢は何も反応しない。
そして、皆が皆、宙夢に苦情を寄せる。
「そうだ! 何で犠牲にならなきゃいけねぇんだよ! 」(雷雅)
「俺、まだ死にだくねぇよ! 」(琉羽斗)
「そうだよ! 死にたくない! 」(杏羅)
「私達、死ななきゃならない運命なの……? 」(曖璃)
生徒達が、何度も何度も宙夢に問いかける。
そして、宙夢は口を開いた。
「それは俺も聞かされてはいない」(宙夢)
「そん、な……」(夢羽)
生徒達は口々に言う。
宙夢は悔しそうに、唇を噛み締めていた。
私達はバトルの内容を教えてもらった。
参加者はクラス人数の30人。
鬼はバトル隠れ鬼当日に、発表されるという。
なので、宙夢も鬼が誰かは知らない。
期限は一週間。
勝者は最後まで生き残れた者。
しかし、最低1〜10人までしか生き残すことは出来ないという。
つまり、クラスの三分の二は死ぬという道を選ぶことになる。
武器は、当日に抽選で渡される。ハズレは無し。
母にはそのことは、告げないというのが約束。
皆が皆泣いた。苦しんだ、怒った、泣いた。
笑う者なんていなかった。もし笑った奴が居たら、そいつはKYだ。
こんな状況で、笑える方がおかしい。
ルールを知って、私達はバトル隠れ鬼の残酷さを思い知った。
このゲームを境目に、私達の誰かが死ぬ事になる。
そして、生き残ることになる。
このゲームの目的は何なんだろうか?
————————————————————————ゲーム開始まであと、一週間。
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