ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 苺 (ダーク系です…)
- 日時: 2010/02/27 18:35
- 名前: アリス (ID: uzSa1/Mq)
「雪ちゃん!学校行こう!ね?」
『アレ』は咲。
ずっと親友って言ったのに…最後はやっぱり約束をぶち破った女。
友情なんて…そんなに凄い物なんかじゃないんだ…。
「雪ちゃん、出て来て。」
咲は優しく、そして大きな声で雪に呼びかけた。
「…っさい…」
「え?雪ちゃん?」
「…うっさい!さっさと学校行けば良いじゃん!私の事なんてほっといて!」
「バンッ!」
扉に何かが当たった音が大きく響いた。
雪がムカついて思いっきり蹴ったのだ。
「……うっ、うん…。」
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- Re: 苺 (ダーク系です…) ( No.1 )
- 日時: 2010/02/27 18:46
- 名前: アリス (ID: uzSa1/Mq)
……———————…
「…ふぅ…やっと行った…」
そう呟きながら時計をチラリと見た。
8時3分だ。
「遅れてるじゃん……」
そう。
雪や咲が通っている小学校は8時までに学校に登校しなければ、『寝坊』扱いになるのだ。
そして特に…、咲はクラスの中で秀才で何でも完璧なのだ。
だから雪は一週間前から自分が欠席しているのを『嘘』だと見抜いて、毎朝学校に連れて行こうとする咲を遅らせないようにしているのだ。
「…嫌いになれないんだね…本当に…」
自分しかいない部屋で小さく、とても小さく呟いた。
「…でもね、どうしてもあんな真っ暗な『地獄』には行きたくないんだ……」
泣きながら又、呟いた。
雪の言う『地獄』とはなんなのだろうか?
そして何故泣いたのだろうか?
- Re: 苺 (ダーク系です…) ( No.2 )
- 日時: 2010/02/27 19:10
- 名前: アリス (ID: uzSa1/Mq)
〜2週間前〜
「雪〜!」
「何〜?」
「…死んでぇ!」
「…えっ?」
「灑愾湖〜!雪は超バカだからわかりっこないよ〜!?」
「結花ぁ!それもそうねぇ〜!体で分らせてあげないと…可哀相よねぇ〜?」
「………………」
雪は上げていた手を下ろした。
いや。
下ろしたのではなく、落ちたのだ。
「…死んでぇ!」
と言った女、灑愾湖は大手企業の娘で髪は床まで着くほどの長さだ。
そして、笑っているのだ。
結花は首までしかない髪の毛をカチューシャで飾っている。
この女も同じく大手企業の娘で灑愾湖の企業と合併しているのがあるのか、灑愾湖とは仲が良い様なのだ。
最初に話しかけて来たのはこの女供だ。
雪は友達を欲しいとも、作りたいとも思った事が無い為、ウザいと思ったのだ。
そして全ての質問に答えた後は人気の無い所に行ったのだ。
だが、この女供は気に食わなかったらしく、次の日からイタズラやからかいをしてくる様になったのだ。
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