ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ヴァンパイアと少女カオル 第三章までアップ
- 日時: 2010/03/09 18:05
- 名前: 夢猫日和 ◆PxAOHU.zVE (ID: aYwQGfB6)
こんにちわ。
社会問題系で何かを書いていたりしていた。夢猫日和です。
結構な、駄文だけど許してね。
注意
・荒らしは回れ右!
・中傷や悪口はやめてね。
登場人物
三浦カオル
この物語の主人公。語り手。
霊感がある。小学六年生。
ブレース・エルールット
この物語のもう一人の主人公。
ヴァンパイア。自称100才。
三浦ヒカリ
カオルの双子の妹。霊感はない。
篠田悠人
カオルとヒカリのいとこ。浪人生。
両親が亡くなった為、三浦家に居候している。
*目次*
序章>>001 第一章>>002 第二章>>003
第三章>>004
Page:1
- Re: ヴァンパイアと少女カオル ( No.1 )
- 日時: 2010/03/08 23:00
- 名前: 夢猫日和 ◆PxAOHU.zVE (ID: aYwQGfB6)
序章
ヴァンパイアは、普通の人には見えない。
私は、見えてしまう。
それは、霊感があるから。
霊感があると、道行く人に紛れている、魔女や魔法使い、死神・妖怪など見えてしまう。
たまに、同級生が魔女だったり。親友がある妖怪の一族の末裔で、生きていけなくて人間になりすましていたり…
霊感が無ければ、良いと思っている。
だけど、現実は厳しくて。霊感を捨てるのには、神社かお寺。それか、山で修行しないと行けない。詳しくは知らないけど…
しかし、私はいつしか。霊感が無くならない方が良いなと、思った時があった。
あれは、確か… 私が丁度、六年になったばかりの頃だった。今頃、あいつはどうしてるだろう? アルバイトでもしているのか?
私は、会いたくなった。でも、まず皆さんに、あいつと私の出会いから別れまで、お話ししないといけない。
それでは、ヴァンパイアと私の一年をお楽しみください。
- Re: ヴァンパイアと少女カオル ( No.2 )
- 日時: 2010/03/14 19:52
- 名前: 夢猫日和 ◆PxAOHU.zVE (ID: aYwQGfB6)
第一章
私は、今日。六年生になった。つまり、最上級生になったのだ。その分、色々と自覚しないと行けない。
でも、私の場合は霊感があるから。なるべく、学校の生徒が異世界の者だったり、気づかないようにしていきたい。
「カオル」
後ろから、聞こえる声は同級生の瞳。ある事件をきっかけに仲良くなった。
「瞳。同じクラスだね」
「うん」
私の学校は、毎年クラス替えをしている。
「でもさ。同じクラスになったの。微妙だね」
「確かに微妙だね」
「そうよねぇ、微妙よね。瞳が、妖怪だ…」
「こら!」
実は、瞳は妖怪です。でも、今は妖怪を捨てて人間になっている。
「それは、禁句でしょ! 第一、もう…」
「はいはい。分かりました」
「分かったなら良いけど。カオルって、一見ね。普通に見えても、普通じゃないからね…」
「それ。禁句でしょ!」
「あはは」
私たちは、禁句同士で仲良くなった。
「じゃぁね。カオル」
「じゃあね」
瞳は右に曲がる、私は左曲がる。瞳と、逆方向だった。でも、そんな関係なく下校は帰れるところまで、一緒に帰る。
私は、瞳がだんだん人間らしくなってきたのが、嬉しくて、いつもとは違う道を歩いて見た。だけど、違う道は陰気で、少しホラーな感じがした。私は何か出そうな予感がした。私は霊感を持っていて。朝昼晩、関係なく、幽霊とか妖怪を見てしまう。いつも、塩とか懐中電灯に十字架(ヴァンパイア対策)を、持ち歩いている。私は、元来た道を戻ろうとした。戻れない。
「誰かいる、居るなら返事ください。早く、魔法を解いてください」
私は、見えない誰かに呼びかけました。この手の、魔法は魔女か魔法使いが使う。
「はーい」
返事がした。私は声がした方へ、向かった。多分、この辺だろうと思い声をかけた。
「魔法使いか、何か知らないけど。解いてよ。私は、帰りたいけど」
「人間の女か… おいしそう」
「だから。解けよ。おいしそうじゃなくて!」
「にやり…」
「にやりじゃなくて…」
いつの間にか、漫才になっていた。だけど、私は漫才をここで終わりにした。
「ヴァンパイアでしょ! 十字架を持ってるのよ、大丈夫?」
「大丈夫」
何とか、会話成立した。
「君の名前は… ふむふむ。三浦カオル。身長は百五十一センチ。体重はさんじゅう…」
「人の個人情報言うなーーー」
私は、この声の主を捜す事にした。あまりにも、酷すぎるから。
続く
- Re: ヴァンパイアと少女カオル ( No.3 )
- 日時: 2010/03/14 19:51
- 名前: 夢猫日和 ◆PxAOHU.zVE (ID: aYwQGfB6)
第二章
私は、気配を頼りにヴァンパイアを探した。でも、中々見つからず。最後の手段に出た。血の臭いを、嗅がさせる。つまり、私が転んで血液を出すのだ。運良く、何とか転んだ。そしたら、ヴァンパイアが私の目の前に立っていた。
「血をもらうよと言いたいが… おまえの血はまずそうだな‥」
「は! まずそうとか、関係なく。ヴァンパイアは吸うんでしょ!」
「吸わないさ。おいしい血だけ、吸って生きるからね。僕は100年生きているから、大体わかるさ」
「本当?」
「本当だよ」
私は、このバンパイアの行動がどうも人間に近くて笑い出してしまいそうだった。
「…。ヴァンパイアさんの、年は分かったわ。では、名前は?」
「ブレース・エルールット。階級の低い、ヴァンパイア」
「ヴァンパイアに階級なんて、存在するの?」
「するよ。存在するよ。それより、お前… ヴァンパイアハンターか?」
「っんな。訳ない! それより、早く帰りたいから… 魔法を解いて!」
「…あぁ。そうか、解かないとな。俺も、勉強あるしな…」
勉強? このブレース・エルールットというヴァンパイアは不思議な人だ。そして、ブレース・エルールットは指をならし、道を元に戻し消えていった。私は、元来た道を戻っていく。そしたら、後ろから声がした。
「カオルー 捜したのよ」
ヒカリだ。私の双子の妹で、霊感は無くおしゃれ好きな普通の女の子だ。
「カオルが、一時間も帰ってないから心配したよ。帰ったら、誰もいないから‥ もう…」
ヒカリはかなり、怒っているらしい。私が、ヴァンパイアに会ったと言ったら、ますます怒りそうだ。
「ヒカリ… 迷子なって…」
「嘘をつかないで。カオルは、うちでは方向感覚が一番良いからね」
確かにそう。もしかしたら、ヒカリって探偵?
「ねぇ。ヒカリって探偵なの?」
「あぁ。そうよ。はいはい」
私は、ヒカリには冗談は通用しないことが目に見えています。
続く
- Re: ヴァンパイアと少女カオル ( No.4 )
- 日時: 2010/03/14 19:49
- 名前: 夢猫日和 ◆PxAOHU.zVE (ID: aYwQGfB6)
第三章
ヒカリと一緒に家に帰った。ヒカリは、さっさと自分の部屋に戻り、鍵を閉めた。ヒカリと私の部屋は一緒なので、居候者が泊まっている部屋に向かった。私は、ノックした。
「悠人兄ちゃん、入るよ」
返事は無いので、私は勝手に入った。悠人兄ちゃんが布団で寝ていた。私は、どうしたものかと思い、悠人兄ちゃんの方に寄った。
「悠人兄ちゃん、どうした?」
「幽霊を見てしまった…」
「はぁ?」
「幽霊を、久しぶりに見てしまった… 悪霊だった。しかも、この部屋に住み着いてしまったから… 悪霊退散したら、呪われた…」
「幽霊なんて、居る訳無いでしょ! それに、ただの風邪でしょ?」
私は、そう言い残し体温計を持ってきた。
「はい。悠人兄ちゃん。あんた、浪人生でしょ?」
「はい。浪人生になり、三年がたちました。今年も…」
「呑気に、挨拶をしないで! 健康管理がだめじゃない! あーもう。両親が生き返ってくれないかな?」
「生き返れるんじゃない? 親父は?」
「はー、何言うの?」
私は、体温計を悠人兄ちゃんの脇に挟んだ。そして急いで、タオルに水を濡らし、悠人兄ちゃんのおでこにおいた。丁度、体温計が鳴ったので私は体温計を見た。
「…40度ぴったり。もー」
私は、ヒカリを呼び出した。
「悠人兄ちゃんが、40度ぴったりの風邪だから、手伝って…」
ガチャリと鍵を開けた。そして、ヒカリが出てきた。
「カオルは、看護が苦手だから。はい、タッチ交代」
ヒカリは、そのまま悠人兄ちゃんが居候して部屋に行き、私は、ヒカリと共有の部屋に入った。そしたら、何分か前に会った、ヴァンパイアが居た。共有の部屋の鍵をしめた。
「何か、用?」
「いや、別にね。君には、縁がありそうと思ってね」
「ないと思います。早く、帰ってください」
「良いのかな? 君のお母さんの血を吸うけど… だって、君のお母さんの血は美味しいからね。君より…」
「は、早く帰ってください」
私は、ヒカリに聞こえない様に気をつけた。
「カオルー 大変!」
ヒカリが、叫んでいる。私は、ブレースだっけ? ブレースと言うヴァンパイアを無視して、ヒカリの方に向かった。
「どうしたの?」
「悠人兄ちゃんが、悠人兄ちゃんが…」
「何々?」
私は、悠人兄ちゃんを見た。別に何とも無かった。
「どうしたの? 何も無いけど」
「何も無い訳無いでしょ… だって… 枕元に変な人が…」
私は、枕元をじっと見てみた。確かに、人はいる。
「あー いるねー。それが、どうしたの?」
「何、呑気… それより、やばい…」
ヒカリは指を指した。私は、その方向を見た。その人は、悪霊だった。
「ヒカリ… やばい。悠人兄ちゃんが、下手したら死ぬよ… あいつは悪霊だよ」
「あ、悪霊!」
「霊感がない。ヒカリが見えたほど、霊力が強いわ、どうも出来ないわ」
「助けてあげようか? カオル」
「助けてあげようか? カオル… ですって」
私は、後ろ向いた。やっぱり、ブレースというヴァンパイアだった。
「助けてあげる代わりにさ。俺のパートナーになってくれないか? 半年契約だけど…」
「はぁ?」
「カオルには、強い霊力があるから。俺の源になるから」
「あー はいはい。お断りですよ。何回も、あんたみたいなヴァンパイアに、頼まれたけど… 断ったこと知っている?」
「知っているよ。これで、十三回だから… もう、断れないよ」
知っている。まさか、こんな奴とは思わなかった。
「…ねぇ。カオル。誰に向かった話しているの?」
私は、ヒカリに答えられなかった。でも…
「おい。カオル、悪霊がヒカリに霊力を上げようとしている」
「や、ばい。ブレースだっけ? パートナーになって良いけど… 助けてよ。悪霊と悠人兄ちゃんを」
「分かってくれたか…」
ブレースは、悪霊の方に向かった。
続く
- Re: ヴァンパイアと少女カオル 第三章までアップ ( No.5 )
- 日時: 2010/03/14 19:46
- 名前: 夢猫日和 ◆PxAOHU.zVE (ID: aYwQGfB6)
第四章
ブレースは、悪霊の方を向いた。
「おい。お前、カオルの兄ちゃんの体から出ていけ」
「……」
「黙っているなよ」
ブレースは、口で交渉しようと思っている。
「…まえ。だ…れ…?」
「俺? ブレース・エルールット。階級の低いヴァンパイアだ」
「…さい。うるさい」
悪霊は、怒ったみたいでヒカリの方に、向かった。そのときだった。
「…カオルの妹に手を出すなよ!」
ブレースは、悪霊の前に立った。でも、もう遅かったのか、ヒカリに悪霊からの症状が出ていた。
「誰?」
ヒカリは、ブレースの方を指さして言った。
「誰よ。あんた!」
「……」
ブレースは黙った。そして、ヒカリの前に立った。
「ルエルエラビューエルカフィンフィン」
ヒカリの目を手で押さえながら、言った。そしたら、ヒカリが倒れました。
「大丈夫だ… それより、お前の兄ちゃんを…」
「…悪霊退散。如水行水晩翠 湖丹生寸臺…」
「何それ… カオル?」
「南無亜実蛇仏… 南無阿弥陀仏…」
お経です。殆ど、デタラメですが。いつか、お葬式で聞いたお経をマネしてみた。ブレースは、廊下に座り、悪霊を眺めていた。私は、ちらっと見た。そしたら、ブレースの瞳は変わっていた。赤色の瞳から緑色の瞳に変わっていました。
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