ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ボクたちの世界
- 日時: 2010/03/12 22:24
- 名前: 羽鳥 (ID: p8.Ij.U2)
こんにちは、羽鳥ですっ! 元、嵐猫です。 名前変えました^^
魔法とかけっこう出てきます。
ファンタジー書くのは二回目です。 頑張ります!
─主な登場人物─
<乙宮 杏樹 Otomiya Anju> 十六歳の少女。 ごく普通の高校生。
<夏目 桜花 Natsume Ouka> 十六歳の少女。 歴史が大好き。
<竜堂 十夜 Rindou Touya> 十六歳の少年。 バスケ部に入っている。
<ユーリィ・アニア・ウィン> 年齢不明の少年。 世界を創る能力を持つ。
<ハイネ・アニア・ウィン> 年齢不明の少女。 破壊の能力を持つ。
─目次─
プロローグ>>1
第一章<壊れていく世界> >>3 >>4
Page:1
- Re: ─空想世界─ ( No.1 )
- 日時: 2010/03/11 22:04
- 名前: 羽鳥 (ID: Nco2fuPq)
<プロローグ>
あぁ、駄目だ。 全然駄目だよっ、納得できない。
僕は再び最初からやり直す。
やり直しなら、何回もやっているから慣れているんだ。
次はちゃーんと、丁寧にやるから大丈夫だろう。
あ、普通の人間でも入れてみるか。 面白そうだし。
- Re: ─空想世界─ ( No.2 )
- 日時: 2010/03/11 22:14
- 名前: 羽鳥 (ID: Nco2fuPq)
<第一章 壊れていく世界>
「幕末がね、個人的に一番好きなのっ。 すごく面白いのよ!」
わたしの親友である、夏目桜花が歴史について語っている。
今日は幕末について、なのね。 昨日は平安時代だったけど。
肩より少し長い綺麗な黒髪に、黒いフレームの眼鏡。
一見、頭良さそうな美少女に見える。
だが中身は大好きな歴史でいっぱい! な、桜花。
「ねぇ杏樹。 幕末といったら、何があるか知っている?」
「幕末ねぇ・・・・・・。 新撰組とか?」
わたし、乙宮杏樹はそう答えた。
肩につくくらいの茶髪に、二重の瞳。 これは自慢できる。
二重って、イイよね。
「ああっ、新撰組! そこ来ましたか、杏樹」
「近藤勇と土方歳三に・・・・・・」
「芹沢さんと沖田さんよっ! 始まりはね───」
はじまりました、桜花の歴史話。
最低一時間、最高五時間は語り続けるこの少女。
今日は新撰組について語るのね、桜花。
ちょっと保留。
- Re: ─空想世界─ ( No.3 )
- 日時: 2010/03/12 21:48
- 名前: 羽鳥 (ID: p8.Ij.U2)
<第一章 壊れていく世界>
「幕末がね、個人的に一番好きなのっ。 すごく面白いのよ!」
わたしの親友である、夏目桜花が歴史について語っている。
今日は幕末について、なのね。 昨日は平安時代だったけど。
肩より少し長い綺麗な黒髪に、黒いフレームの眼鏡。
一見、頭良さそうな美少女に見える。
だが中身は大好きな歴史でいっぱい! な、桜花。
「ねぇ杏樹。 幕末といったら、何があるか知っている?」
「幕末ねぇ・・・・・・。 新撰組とか?」
わたし、乙宮杏樹はそう答えた。
肩につくくらいの茶髪に、二重の瞳。 これは自慢できる。
二重って、イイよね。
「ああっ、新撰組! そこ来ましたか、杏樹」
「近藤勇と土方歳三に・・・・・・」
「芹沢さんと沖田さんよっ! 始まりはね───」
はじまりました、桜花の歴史話。
最低一時間、最高五時間は語り続けるこの少女。
今日は新撰組について語るのね、桜花。
「そこで近藤勇を中心とする───」
ちなみにここは、放課後の教室。 わたしと桜花だけの空間。
桜花の歴史話に耳を傾けていると、突然誰かが教室に入ってきた。
「・・・・・・っ、乙宮と夏目か」
「あら、竜堂くん。 どうしたのかしら?」
入ってきたのは同じクラスの竜堂十夜。
少し可愛らしい顔に、茶色の髪をしたバスケ部の少年。
息が切れていて、走って来たようだった。
わたしの予想。
竜堂は桜花のことが好き、だと思う。
だって竜堂、よく桜花に話しかけるし。 仲良さそうに見えるし。
───二人とも、なんかお似合いだし。
「お、乙宮? どうかしたのか?」
急に竜堂に声をかけられた。 心配そうな顔をして。
少し頬が紅いのは、桜花がいるから?
走って来たから? バスケをしてきたから?
「なんでもないよ、竜堂。 どうして?」
「いやぁ、なんかありそうな顔してたから・・・・・・」
「あ、そう。 何もないから、大丈夫」
わたしはふいと、顔を桜花の方に向けた。
───竜堂がかなしそうな表情をしたのは気のせい?
「で、夏目はまた歴史の話でもしてたのか?」
「今日は新撰組よ。 私は個人的に大好きねっ」
「じゃ、俺も聞こうかな。 夏目の話」
すると桜花は嬉しそうな顔をして、再び語り始めた。
───このとき、無理にでも帰れば良かったのに。
あとから、わたしは後悔することになるのだった。
- Re: ─空想世界─ ( No.4 )
- 日時: 2010/03/12 22:18
- 名前: 羽鳥 (ID: p8.Ij.U2)
「───これでオシマイよ、新撰組の話は」
桜花の歴史話は終わった。 竜堂は楽しそうな表情で聞いていた。
では、帰りましょうか。
「面白かったよ、夏目の話。 また、してくれよ」
「本当? 嬉しいっ。 時間があったら、また、ね」
「じゃ、桜花。 わたしたちは帰ろうよ」
「そうね」
桜花がそう言って、三人同時に席を立った瞬間だった。
ぴんとした、冷たい空気が流れてきた。 不気味で、気持ち悪い空気。
「なんか、気持ち悪くないか。 この、空気・・・・・・」
「何かしらね、少し不気味だわ」
「まさか、幽霊とか出ちゃうのかなぁ・・・・・・?!」
「乙宮、そういうの苦手なんだ?」
「五月蝿いっ! 黙ってぇえっ」
それでも竜堂はケラケラと笑っている。 もう、やめてよぉ。
『君のだぁいすきな、世界に行ってみないか?』
突然、そんな声が聞こえてきた。 少年の声だ。
三人は驚いて、まわりを見回すが誰もいない。
『気に入らないなら、壊してしまえばいいんだよ』
次に聞こえてきたのは、少女の声。
この声もどこからするのか、分からない。
「だッ、誰だよ?! 誰かいるのかよ?!」
───クスクスクスクス、クスクスクスクス、クスクス!
まるでわたしたちをあざ笑っているかのような、笑い声。
さらに不気味になってきて、キョロキョロと人を探す。
『例えば、昔の世界。 江戸時代はどうかなぁ?』
その呼びかけに、桜花はピクンと反応する。
『気になるねぇ、気になるねぇ?!』
『仲良く三人で行ってみたらどうかな・・・・・・?』
『気に入らないなら、あたしが壊すから大丈夫』
「本当に誰なんだよッ?!」
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