ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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その少女死神
日時: 2010/03/12 11:04
名前: みらい (ID: qBWNiYNB)


久し振りの小説。
亀更新。

ド下手ですが温かい目で
母親目線で見守ってあげてください。

米大歓迎

Page:1



Re: その少女死神 ( No.1 )
日時: 2010/03/12 11:12
名前: みらい (ID: qBWNiYNB)



登場人物

アリス
死神。16歳。


人間。17歳。

りか
人間。17歳。

カルマ
黒猫。アリスの飼い猫。
魔法使いでしゃべる。

ミウ
死神。12歳。

竜馬
人間。17歳

タイガ
人間。20歳

トラ
白い虎。タイガが主人。
魔法使い。しゃべる。


随時更新

Re: その少女死神 ( No.2 )
日時: 2010/03/12 11:27
名前: みらい (ID: qBWNiYNB)



プロローグ





まとわりつく雨。
しなやかな体に水を吸って
ぴたりとくっつく服。
長い髪も鬱陶しい。


「終わりにしようか?」


彼女は刀を振り上げた。
高いビルの屋上。
そこにいたのは動く塊。

雷が鋭い音をあげた。
光で刀身が輝いた。


「君はただの天使。私の敵じゃものたりないね。」


塊はかすかに動きを見せた。


「お前…死神が天使を殺してただで済むとおもってるのか…?」
「……知らないよ。そなことが問題じゃない。」
「……?」
「殺せればそれでいいんだよ。」


驚くべきスピードで彼女は塊に
刀を振り上げた。

なんの声もあげずに塊は息絶えた。


塊は人間の男の姿になると
砂になって消えた。

白い羽が曇天の空に舞う。


「それに、私は…命令にしたがってるだけ。」


白い羽の一枚をつかむと
少女はそれをもう一度空中へ。

真っ赤にそまった羽はまた空へ
と飛んだ。



Re: その少女死神 ( No.3 )
日時: 2010/03/12 12:03
名前: みらい (ID: qBWNiYNB)



「いってくる。」


扉をあければ暖かい風。
春がそこまで来ている。
そんな季節。


優は学校へ向かうため、家をでた。
あと何日かすれば学校は春休みになる。
テストは高得点で無事進級できる。
頭は悪いほうではない。
毎日が苦なわけではない。
友達にも恵まれている。

いたって普通な学生生活。

でも…少しなにか大きな事件がおきればいいとも思っている。
退屈すぎるんだ。


Ep.1 少女死神






「優。」
「竜馬。おはよ。」


家をでてすぐに会った。
友達の竜馬。
金髪、ピアスの問題児だが
友達思いのすごくいいやつ。


「どうした?なんか元気ねぇな?」
「腹へった…。」
「は!?そんなこと??」
「うっせぇっ!!俺にとっては一大事!!」
「…金ねぇのか??」
「さすが。」


盛大に溜息。
竜馬は一人暮らし中。
親に反発して家を出たらしい。
仕送りはしてくれてるらしい、母親は竜馬が心配なんだろうなっていつも思う。
バイトもしていて達者だなとも思う。


「おごってやるよ。」
「まじ!?やった!!さすが優!!!でまちしたかいがあった!!」
「…お前なぁ。」


駅の近くにあるコンビニによって
竜馬の朝ごはんと自分にも適当に買った。


「まじサンキュー。」
「バイト代はいったらなんかおごれよ。」
「あぁ。覚えてたらな。」
「覚えとけよ。」


駅に着く前に竜馬は朝ごはんを
食べ終えた。
5分もたってない…。

改札を抜けてホームに
向うために階段を上がる。


「お前昼はどうすんの?」
「学食いける金はある…と思う。」
「アバウトだな。」
「なたったら行くから!!」
「くんなよ。」


どんっ。


人とぶつかった。
浮遊感。


「えっ!!優!!!」


竜馬が手を伸ばした。
その手をつかもうと手を伸ばす前に
だれかに腕を掴まれた。


「うへぇ!?」


なさけない声が出た。


「君、ちゃんと前みて歩きなよ。」


高い声。

最初に目に入ったのは長い黒髪。
そして奇麗な顔。かなりの美人。
短いスカートから延びる白い足。
かなりプロポーションがいい。

おもわず見とれてしまった。


「ぶつかってきたのはお前だろ?」


竜馬の声で我にかえった。


「私は普通に階段を下りてただけ。」
「あやまれよ!!最初に!!」


竜馬は彼女につかかった。


「おい。竜馬!!俺も悪いんだし。」


彼女は俺にほほ笑んだ。
妖艶とゆうかなんとゆうか…。


「ご、ごめん。」
「いいよ。金髪の彼がゆうことも間違ってないし。私のほうこそごめんなさい。」


彼女は俺の腕から手を離すと
髪をなびかせて階段を下りて行く。

その後ろ姿から目がは な せ な い。


「さようなら。」


くるりと振り返ると彼女は
手を振った。


「さ、さよなら。」


一目ぼれとゆうやつだろうか…?


Re: その少女死神 ( No.4 )
日時: 2010/03/14 16:27
名前: みらい (ID: qBWNiYNB)



「優。」
「……え?」
「話聞いてた??」


まったくきいてなどいなかった。


あの美少女との衝撃の出会いの朝から
気づけばもう放課後。
『彼女』のことを考えすぎていた。


「今日の優、なんかキモイ。」
「幼馴染に普通キモイとか言うか?」


今目の前にいるのは幼馴染のりか。
地毛の栗色の髪はソートカット。
陸上部のエースだと言われてる彼女は
頭が悪い。運動バカ。

で、今俺はコイツの補習の
めんどうを見させられている。


「早く問題解けよ。」
「あたしは優にさっきから聞いてるんだけど??」
「聞きすぎだろーが。ちょっとは自分で解け。」
「教える気あんの??」


シャーペンで頭をこずかれた。
まぁ、かわいい。スタイルもいいし
性格も悪くはない。りかにつめよる男は
たくさんいるだろう。話はあまり聞かないが。


「ゆーうー。」
「竜馬。」
「なんだまだ終わってなかったのかよ。」
「うるさいな!!」


違うクラスの竜馬は補習を終えたらしい。


「お前ら勉強くらいしろよ。」
「優が賢すぎるんだよ。」


竜馬は俺の隣の席に座った。


「おなかすいたなぁ…」
「りか。もうちょっとだから。」
「…う〜。」


妹の宿題を見ているようだ。













「できた!!!」
「先生に提出して、帰るぞ。」
「うん!!ありがとう!優。」
「どういたしまして。」
「おせぇーんだよ。」
「竜馬うるさい。」
「あ゛??なんだこのアマ!!」
「なによ!!単細胞生物!!」
「二人ともやめろ。うるさい。」


職員室に入ると先生にプリントを
渡して、げた箱に向かった。

夕暮れ時、部活動生の声が聞こえる。


「あたし陸上部に顔だしてくるね。」
「もう練習終わるんじゃないのか??」
「ちょっとでも体動かしたいの!!」
「運動バカ。」
「竜馬のアホ。」
「わかったから早くいってこい!!」


すぐにりかは消えた。
どんだけ部活大好きだよ…。


「じゃーな。優。」


たわいのない話をしてると竜馬と
いつも別れるところについた。

なんだか早い。


「あぁ。また明日。」


陽は傾いて少し薄暗い。
蛍光灯がついてまだ少し明るい道を照らす。

陽が傾くとなんだかすこし肌寒い。
思わず肩をさすった。


この道を右にまがればもう家が見える。
そう思って、右にまがった。瞬間。

ふっと明かりが消えた。
いや、ここには蛍光灯なんてないし、
第一蛍光灯の明かりがなくてもまだ道は
見えている、はずだった。


「…は?どこ??」


真っ暗なのだ。
何も見えない暗闇。

一瞬なにをしてたのかわからなくなった。
…家へむかってたはずなのに。


「…朝の君?」
「え!!!!」


聞き覚えのある声におもわず振り向いた。


「こんなところで何をしているの??」
「あ…朝の…?」


あの美少女だ。くすりとまた妖艶に笑う。


「ここは君がいていい場所じゃないよ??」
「俺…気づいたらここに…。」
「迷い込んだの?おかしい。普通『ここ』に人がいれるわけないんだけれど?」
「…え??」


ドぉぉぉオン!!!


なにか大きな音がした。


「な、何??」
「心配しないで。君は守ってあげる。」


少女は刀を抜いた。


「か…刀!?!?!」


風に吹かれた。
はっとして回りを見渡すと、都市。


「なんで…??さっきまで真っ暗だったのに。」


気がつけば自分は今高いビルの上にいた。


「ここは異空間。」
「いくうかん??」
「人のようで人ではない者が入れる空間。」


少女はまっすぐ何かを見つめた。
その視線をたどってその方向を見る。


「なんだよ…あれ…!!!!」


そこにいたのは白い大きな羽が生えた何か。
化け物といえばいいのか。


「死神の小娘め。よくも仲間を…!!!」
「知らないよ。私はただ切っただけ。」


その化け物に美少女は刃を向けた。
俺は情けないことにそこに
座り込んでしまった。

漫画やゲームの中のような光景に戸惑っている。


「君、邪魔だよ。もっと後ろ行って。」


言われるがままゆっくりと後退する。


「クスっ。いい子。」


頬が赤らむのを感じた。
この状況で何照れてんだ俺は!!!!


「しね!!死神!!!!」


化け物は大きく口をあけると炎の塊
のようなものを吐き出した。

少女めがけてそれはものすごいスピードで
飛んできた。


「ちょ!!あぶない!!よけて!!」


おもわず口が出た。


「必要ないよ。こんなおもちゃ。」


刀を強く握ると少女は火の玉に向かっていった。
そして一太刀。


ドォンっ!!!


「ふ…粉砕…。」
「生ぬるいよ。天使。もう消えて。」




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