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† SOS 山道でサバイバル †
日時: 2010/03/13 14:12
名前: 朝比奈 棗 ◆I4R7vnLM4w (ID: DGGfSCZ7)

はじめまして!

朝比奈棗と申します。

グロ系頑張りますので、よろしくお願いします!

= †第一話にいたるまで† =

7月下旬のある日時午前10時半ごろ、美和たちが乗った小型飛行機は、日本と外れた国の南西部の山に不時着しました。
不時着した際、飛行機は激しく爆発し、燃え上がりました。
不時着は、あまりにも突然であり、無線で救助を求める間も無く、また、現在地を知らせる時間もありませんでした。
パイロットは焼死しましたが、美和、奈菜、花実、竜彦、大智の5人は、奇跡的に大きな怪我もなく、無事でした。
パイロットは不時着直前に、「ココから最も近い街は、この山と、あと南南西に向けて二つの山をこえたらある」とだけ言いました。
この付近は、山ばかりで、住宅、店、人などはまったく見えません。
不時着前の天気予報では、「これからは日中の気温は、41℃。地面に近い足元では、50℃近くになるでしょう。」と言っていました。
美和たちの服装は、半袖シャツ、短パン、靴下、タウンシューズと、一般的な私服です。
ただ、飛行機が燃え終えるまでに、次の品物を取り出すことが出来ました。
・一人二㍑の水
・懐中電灯2個(乾電池入り)
・大きいビニールの雨具4着
・方位磁石一個
・弾が入っている45口径のピストル5個
・赤と蛍光ピンクのパラシュート一個
・ガラス瓶に入った一人5㌘程度の塩
・ミステリー小説一冊
・ベンチコート3着
・化粧用の小さい鏡
・1,5㍑のウォッカ(強めの酒)
生き残ったのは、美和、奈菜、花実、竜彦、大智の5人だけ。
さぁ、美和たちはどうなるのでしょうか。
↓第一話へGo!

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Re: † SOS 山道でサバイバル † ( No.1 )
日時: 2010/03/13 14:36
名前: 朝比奈 棗 ◆I4R7vnLM4w (ID: DGGfSCZ7)

第一話

「ヤダ、どうするの、美和」
気の弱い花実が、私にすり寄ってきた。
「うん、どうしよう花実。街まで行く?」
奈菜は、いつになく冷静で、方位磁石で方向を確かめている。
竜彦は、とにかく食料が大事なのか、やたらめったら木のほうを見つめている。
大智は、焼死してしまったパイロットを見てしまったようで、さっき食べたばかりの昼食を吐いていた。
「水は何とかあるし、皆怪我もない。塩があるから、食料も2,3日はいらないでしょ。街にいけそうよ」
奈菜が言った。
たしかに、ココでじっとしていても変わらない。
「私は街に行くけど、皆はどうする気?」
奈菜が、私たちに聞いた。
「わ、私は奈菜と行く!助けもこなそうだから…」
私が言った。
「も、美和が行くならあたしも行くよ!女一人じゃ嫌だもの」
「ぼ、僕も行く。死んだパイロットの所に、いつまでも居たくないよ」
大智も言った。
「皆が行くなら俺も。人間ってのは、2人じゃ生きられても一人じゃ死ぬんだ。孤独死って言ってな…」
これは竜彦のセリフ。
竜彦は、親が医者だからといってすぐ自慢したがる。
私が一番嫌いなタイプ。
「あ?何だよ、美和。ブス」
ムカッッ!
「ふん!」
こうして私たちは、街に向かって歩き出したんだ。


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