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- _声 音
- 日時: 2010/03/16 12:54
- 名前: 絢桜, ◆z/d3nOdrhc (ID: K.4zPHaY)
- 参照: http:// 奇怪な——.
こんにちは.絢娑です。
怖いかどうかわかりませんが、頑張ります。
プロローグ
「絶対殺すから。そうだな・・・。ずっとそばに——・・・」
あの声が聞こえて何年たつかな。
気になって気になって—・・・。今でもしっかり覚えてる。いや、忘れられないんだ。
ずっと今まで側にいるような気がして———
*キャスト*
♀ □伊藤 望 -イトウ ノゾミ-
♀ □赤津 葉歌音 -アカツ ハカネ -
♀ □沢森 乃 -サワモリ ナミ -
♂ □綾瀬 翔 -アヤセ カケル -
♂ □斎野 春哉 -サイノ ハルヤ -
♂ □平岩 祐樹 -ヒライワ ユウキ -
※増えるかもしれません
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- Re: _声 音 ( No.1 )
- 日時: 2010/03/16 13:23
- 名前: 絢桜, ◆z/d3nOdrhc (ID: K.4zPHaY)
- 参照: http:// 奇怪な——.
第 1 章
私は伊藤 望。普通の人間の女子。
けど私には悩みがある。そう・・・。6年前かな?
誰かわからない人間から、こんな予告をされた。
「絶対殺すからな。“絶対”・・・」
私はどうしてもこの記憶をかき消したかった。
でも消えない。今でも、声の特徴を、ひとつも忘れずに、きっちり覚えてる・・・。
そして時は6年後、今。当時、小学一年生だった私は中学一年になっていた。
新しい友達や、幼なじみを一緒に、今を過ごしていた。
そうといった変わったことはなかった。6年前の、あの声を聞いたときの緊張感といったものはなかった・・・。
「望!今日テストだよー。一緒に望の家出勉強しない?」
そういって声をかけてきてくれたのは、幼なじみの葉歌音だった。あの声が聞こえて以来、ずっとそばにいて、声のことを気にして手伝ってくれてる。
「葉歌音!どうしていつも私の家なの?葉歌音の家にいったことないし・・・。いってみた 「望っ!」
「え・・・?どうしたの?」
「あ・・・。ごめんね・・・。葉歌音の家は無理なの・・・。」
私は葉歌音の表情をみて、喋るのをやめた。
葉歌音は涙ぐんでいるけど、今までそんなことなかった。葉歌音は誰にでも優しく、他の人にも、頼まれたことならなんでもやってくれて・・・。
でも絶対に家には招きいれてくれなかった。
「あ・・・ははは、ごめんね・・・。そ、そういえば乃は?」
「ああ・・・。乃はさっきあいのところにいたよ。どうしたの?」
私は小さく首をふり、葉歌音と一緒に私の家に向かった。私の家にでも私の心の中で何かが無償に暑くなり、葉歌音のほうをむき、話している葉歌音の首を絞めた。
葉歌音は苦しそうにもがき、私に目をむけ、やめて!、といっている。
私は葉歌音の首から手が離れなくて、私まで涙が出てきた。
「望!何してるんだっ!」
向こう岸から、春哉が声をあげて走ってくる。
私の手を離して、葉歌音の首すじをみた。葉歌音は気絶まではいかなかったけど、目に涙を浮かべている。
「葉・・・葉歌音・・・!わ・・・私・・・っ」
「・・・いいんだよ・・・。声・・・が・・・」
葉歌音に何をいっていいかわからない。
でも苦しそうにする葉歌音を前にし、私は手をのばし、葉歌音の手をぎゅっとにぎりしめた。
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