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キエフガザフ
日時: 2010/03/16 23:14
名前: Richardtheresia (ID: LsYW7S6m)

高知県のある島での話です。
話作るの始めてでgdgdですが、多目に見てやってください。

あと、地名・実名など、特定情報だだ漏れですので、そういうこと許せる人だけ観覧ください。

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Re: キエフガザフ ( No.1 )
日時: 2010/03/16 23:41
名前: Richardtheresia (ID: LsYW7S6m)

人物設定です。適当です。


宇垣弥生うがき・やよい
主人公的ななにか。
日本人。
黒髪黒目で短髪の頭の良い少年。
9歳。
家族構成は、父、母、姉。
ちょっとひねくれている面があり、小学生っぽく無い。



Vera・珠・龙华(ヴェーラ・ジュ・リャンファ)
ロシア系中国人。
ロシア4分の3中国4分の1。
金髪紫目でショートヘアの言語学、国語力に優れた少女。
9歳。
家族構成は、父のみ。
根っから素直で頭がいいが、
計算力がまるでなく、繰り上がり、繰り下がりの足し引きや、
6の段から上のかけ算が出来ない。


Re: キエフガザフ ( No.2 )
日時: 2010/03/16 23:54
名前: Richardtheresia (ID: LsYW7S6m)

1月の冬、みんなが正月を終えて、また日常の生活に戻ろうとしているとき、母が今更、
掃除をする。
と言い始めたので、
僕はぼんやりと、意味もなく散歩に出かけた。
大晦日にやっておけばよかったのに・・・
家の手伝いは姉で充分だ。
学校は、インフルエンザが
流行して、今日は休み。
といっても、小中合わせて
31人しかいなく、今年の春で
8人卒業するので、
インフルエンザごときで
休校になることがバカバカしい。

そんなことを考えながら歩いていると、港の近くについた。
こんな寒い中、何もないこの島にくる船は
一体何を目当てにきているのだろうか。
今日はこんなに寒いというのに・・・。
船を眺めていると、急に後ろから、至近距離で声をかけられた。
「excuse me.
Do you speak English or Russian or Chinese? 
I am in trouble now…」
ビクッとして振り返ると、
すぐ後ろに、僕を覗き込むかんじで、
小柄な少女が立っていた。
髪は色の薄い金髪で、
目は紫かかった浅葱、
右眼は医療用眼帯をしている。
そして、肌の色は真白だ。

(この子外国人だな・・・
英語はなしてたし。
たぶん・・・
『すいませんが、
あなたは
英語、ロシア語、中国語を
話せますか?
私は今困っています。』
って言ってるんだろうけど、
なんて言えば良いんだ・・・?)

僕は、ちょっと動揺した。
なぜこの島に外国人が?
しかもこんな真冬に。
日本語は出来ないのか?

いろいろと考えをめぐらして
いると、その子が申し訳なさそうに言った。
「I can not speak Japanese. 
Sorry. Sorry.」
日本語が出来ないのか。
僕も英語は得意な方だが、
実践で使うとなるとまた別だ。
悩んだ末、とりあえず日本語を少し教えることにした。
さっき中国語が出来るみたいな事を言っていたから、漢字を多めに使ってあげれば大丈夫だろう。

"何?大丈夫?平気?どこからきたの?"

僕は、砂浜に木の棒で書いた。
彼女は、最初は首をかしげていたが、頷いて、

"謝謝.哪里?"

と書いた。
ありがとうは読めるが、あとが分からない。里・・・?
この子は里へ行きたいのか?
とりあえず、街の賑やかな
商店街に連れて行った。

Re: キエフガザフ ( No.3 )
日時: 2010/03/17 00:11
名前: Richardtheresia (ID: LsYW7S6m)

彼に手を引かれやってきたのは、お店が立ち並ぶ道だった。

目に入る言葉は、みな日本語ばかり。
魚を売っているおじさんが、日本語でなにかを叫んでいる。
道を歩く小さな子供が日本語で、母親に何かを話している。

彼が言った
「What do you do?
何をするんですか?」
英語だった。
日本人は英語が苦手だと聞いていたのだが・・・
気を使ってくれているのだろう。
異国からきた見知らぬわたしに。

しかし、言葉が通じないというのは不便なものだ。
ひらがなを知っていても、意味が分からなければ使えないし、
ここは日本の鵜来島かと聞くだけでも、
共通語がないと通じない。
相手は子供だから、英語も出来ると言っても少しだけだろうし、
私も、英語のネイティブスピーカーでは無いから、
英語の発音には自信がない。
せめて翻訳機でもあれば良いのに・・・

そんな事を考えていたら、ある看板が目に止まった。
丸々書店、と書いてあった。
日本語は読めないが、本のマークが
描かれてあったから多分本屋ではないか?
本屋にはもしかしたら
英和辞典か中国語辞典でも置いてあるかもしれない。
私は、嬉しくなって思わず走り出した。
彼は驚いて私を追う。
本屋から英和辞典を探し出すと彼が追いついてきた。
私は満面の笑みで、辞典の
「where(どこ)」を指差した。
そして、「鵜来島?」と
パパから教えてもらった覚えたての日本語を話した。
彼は明るく、
「Yes.ここは鵜来島。」
と言ってくれた。

ああ、言葉が通じるってなんて素晴らしいんだろう。
これで、ここがパパの言っていた
目的地という事が分かった。
とにかく日本語を使いたくて、私は
「ここが鵜来島。Thank you.」
と言った。片言だったが、彼は優しく頷いてくれた。
「I wait for my father, I want to return to port. (パパを待ってます、港に戻りたいです。)」
英和辞典の単語単語を指差して、文章を繋げる。
日常の会話でこんなに苦労したのは、
今日が初めてだろう。


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