ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- コップ落とし。
- 日時： 2010/03/17 18:36
- 名前： キリ （ID: U0fMGoxO）
このお話は、『コップ落とし。』以外にも、
『三 角 関 係』というお話などを書きます！
コップ落としの主人公の名前は、『渚』です。
それでは、スタート↓
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- Re: コップ落とし。 ( No.1 )
- 日時： 2010/03/17 18:36
- 名前： キリ （ID: U0fMGoxO）
０１ コップ落とし。
携帯で見つけた都市伝説。
それは、「コップ落とし」というものだった。
「えっと・・・何々？
・やり方
１、まずプラスチック製のコップを用意する。
２、十字路の真ん中に立ち、コップを落とす。
３、コップが落ちる前に、かなえたい願い事を三回、唱える。（心の中で言ってもよい）
これであなたの願い事は叶います。
へー・・・すごい！よし、今からやってみよう。
・・？あ、注意事項もある。
・・まあ、読まなくてもいっか。どうせ普通のことだと思うし」
渚がこのとき、注意事項を読んでおけばあんな事にはならなかったのに———
「おかーさん。このコップ、ちょっと借りていい？」
「ん、いいけど・・何に使うの？」
「えー、まあ、何でもいいじゃん！」
「そう？じゃあ、無くさないでよね」
「うん！」
渚はコップを持って、近くの十字路へ向かった。
（あ・・誰もいないみたい・・。まあ、ここはあんまり人も車も通らないし、あたりまえか）
そして、十字路の真ん中に立った。
（・・そういえば、願い事まだ決めてなかったや。何にしよう？
う〜ん・・好きな人はいないしなぁ・・あ！）
願い事が決まった渚はコップを落とす準備をした。
そして———
コップを手から離した。
（南が明日死にますように。南が明日死にますように。南が明日死にますように——）
南とは、今、渚のクラスでいじめられている女子だ。
渚は南のことを酷く嫌っていて、一緒にいじめていた。
そして毎日、「死ねよ」といっていた。
カンッ・・・
「コレで、大丈夫だよね・・？」
渚はコップを拾って家に帰っていった。
——このコップ落としを、誰かが見ていたなんて知らずに————
次の日。
「おかーさん、いってきまーす」
「行ってらっしゃい、気をつけて行ってね。最近、不審者が出てくるっていってたし・・」
「そんなの大丈夫！そんなのに会うはずがないって！」
「そう？ならいいんだけどーー・・」
そして、学校に着くとすぐに先生が入ってきた。
今日は南の姿が見当たらなかった。
渚は、もしかして本当に死んだのではないか、と思った。
「えー、今日は皆にお知らせがあります。御崎南さんのことですが——」
（やっぱ南のことだ！）
「実は、御崎さんが今朝、不審者にお腹を刺されてしまって・・それで、
今は意識が戻ってないと連絡がありました。ですから、皆さんも
十分、不審者に気をつけて下校してください。」
（すごい・・まだ死んではないけど、あたしの願い事が叶いそう・・！）
そしてその日の帰り。
「渚ー、じゃあね〜」
「うん！ばいばい」
渚はこのまま南が死ねばいいのに——と思っていた。
あとちょっとで家に着くというところで、学校に忘れ物をしていたことに気が着いた。
（あ、やば！！携帯忘れた・・。早く取りに戻らないと・・・）
急いで学校に戻ろうとしたそのとき。
前から、いかにも怪しそうな男が来た。
全身黒ずくめで、サングラスに、マスク・・・・。
（いやっ！なにこの人・・！もしかして・・コレが不審者・・？）
渚は走ってその場を離れたのだが、その不審者が渚を追いかけてきた。
手には、真っ赤に染まったナイフが握られていた。
「いやっ！来ないでっ！！」
おおごえで叫んだけれど、今渚が走っている所は全然人の来ないところだった。
（何であたしがっ——なんであたしがこんな目にっ・・・！死ぬのは、南なのよ！！）
いっぱい走っても、男はまだ追いかけてきた。
「あっ———！」
ドサッ。
渚は石につまづいてしまった。
ゆっくり近づいてくる男。
「いやっ・・来ないでぇっ・・！」
そして、ナイフが振り上げられた。
「いやああぁぁぁあぁ！！！！」
———渚は、即死だった。
そして、南はその後、意識を取り戻した。
渚が読まなかった注意事項。
そこには、こんな事が書いてあった。
・注意事項
このコップ落としをやるときに、誰かに見られてしまったら、その願い事はあなたに返ってきます。
つまり、「〇〇君と両思いになりたい」の場合は、両思いになれません。
「〇〇死ね」の場合は、あなたが死にます。
そう、渚がこの注意事項を読んでおけば、誰かに見られずにコップ落しをすることが
できたかもしれない。
そして、あの時の渚のコップ落しを見ていたのは、南だった。
- Re: コップ落とし。 ( No.2 )
- 日時： 2010/03/17 18:49
- 名前： キリ （ID: U0fMGoxO）
ん〜・・
あんまり怖くないですね・・・・。
- Re: コップ落とし。 ( No.3 )
- 日時： 2010/03/17 18:58
- 名前： 空 ◆EcQhESR1RM （ID: MQ1NqBYl）
私は、恐いと思いました！
だって、人に見られたらそのことが自分に返ってくるって・・・
それが、南だったなんて、皮肉ですよね・・・
面白いです！
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