ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 機械騎士—knight—
- 日時: 2010/03/26 09:29
- 名前: right&柊 一葉 (ID: zuIQnuvt)
- 参照: http://noberu.dee.cc/novel/bbs/black/read.cgi?no=486
どうも、知っている方もそうでない方もこんにちは。
rightです。
えーっと、この作品はノベル交流図書館と同時進行で書いて行きたいと思います。
お気づきでしょうか、名前が二つありますよね。
はい、つまり合作です。二人でやることとなりました。柊 一葉さんという方です。
ナイトの戦闘シーン・機体解説は柊さんが、私rightは物語の主な流れ、情景描写、人物描写を担当しています。
こんな長ったらしい文で構成された小説を読んでくださると幸いです。
>>1設定・ストーリー
>>2用語集(まだ作りかけです)
>>3登場人物
>>4搭乗機
——機体解説——
>>ドラゴンナイト
>>シルバーナイト
—————————————
>>5プロローグ
>>6第一話[平和だった]前半
>>第一話[平和だった]後半
>>第二話[異変]前半
>>第二話[異変]後半
>>第三話[白銀の騎士]前半
>>第三話[白銀の騎士]後半
>>第四話[組織]前半
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- Re: 機械騎士—knight— ( No.2 )
- 日時: 2010/03/26 08:42
- 名前: right ◆TVSoYACRC2 (ID: zuIQnuvt)
—基本知識—※用語集です
[ナイト]…日本とアメリカが互いの技術を駆使して作り上げた戦闘用人型ロボット。見た目は西洋の騎士。作った目的は『世界平和の維持のため』だそうだ。新国際連合の条約によりその所有数がそれぞれ制限されている。ヘブン軍は30機のみ。
[ヘブン軍]…日本の軍の名前。西暦2207年に日本国家自衛隊からこの名前に改名された。理由は不明。基地は一県に一つという割合で設置されている。本部は東京。本編の主人公が所属するのは第三の本部といわれている横浜。ナイトは三十機。(最新型も含め)
[ヘブン軍付属学習院]…十歳から入学が六年間義務付けられている。いわば軍の学校。入学三年目でナイトに乗る。卒業後は軍に所属か、働くか、進学か。多くは軍に所属する。
[横浜基地]…第三の本部とも言われている基地。ナイトの数は六機。神奈川県の山間部近くの森に基地が設置してある。第一前衛部隊は雨崎少尉と杉村中佐、第二前衛部隊は紅蓮大尉と橘軍曹、特別後衛部隊は春野中将と矢口曹長。中尉、少将、大将はパイロットではない。
[エデン・アーク]…作成中
- Re: 機械騎士—knight— ( No.3 )
- 日時: 2010/03/26 08:46
- 名前: right ◆TVSoYACRC2 (ID: zuIQnuvt)
登場人物
—ヘブン軍—
名前:雨崎 友幸/ウザキ トモユキ 性別:男
年齢:20歳 誕生日:12月25日
血液型:A型 靴のサイズ:27cm
身長:178cm 体重:65kg
性格:少し辛口・時々優しい・お人好し
容姿:赤い髪のロング(縛っている)、瞳も赤色。パイロットスーツは黒と白。
所属:ヘブン軍第三本部第一前衛部隊 階級:少尉
備考:弟と兄がいる。自室で猫を飼っている。飛び級をし、僅か三年で学習院を卒業した。操縦指導員として時々学習院に来る。別称、レッドドラゴン。
名前:杉村 ルーファ/スギムラ ルーファ 性別:男
年齢:23歳 誕生日:6月7日
血液型:AB型 靴のサイズ:26.5cm
身長:181cm 体重:70kg
性格:物言いは優しいが毒舌・非人間的
容姿:金色の髪・瞳は青・眼鏡をかけている・パイロットスーツは青と緑と白
所属:ヘブン軍第三本部第一前衛部隊 階級:中佐
備考:イギリス人と日本人のハーフ。両親は既に亡くなっている。今は杉村家の養子として、軍にいる。本名は劉円寺ルーファディア。
名前:アミカ・シークレット 性別:女
年齢:14歳(?) 誕生日:?
血液型:? 靴のサイズ:22.5cm
身長:148cm 体重:40kg
性格:歳のわりには冷静
容姿:栗色の髪のロングヘアー・瞳は金・パイロットスーツはオレンジと黒と白
所属:ヘブン軍第三本部第一前衛部隊 階級:少佐
備考:自分がどこで生まれたかも知らない謎の少女。戦いの技術は高い。
名前:中村 悠/ナカムラ ハルカ 性別:男
年齢:25歳 誕生日:8月19日
血液型:A型 靴のサイズ:27cm
身長:183cm 体重:67kg
性格:自分に絶対の自信がある・上司にも部下にもフレンドリー
容姿:青色の髪・瞳は黒色・パイロットスーツは青と黒と灰色
所属:ヘブン軍第三本部第一前衛部隊 階級:伍長
備考:名前から、女性かと思われがちだが男である。出身は北海道。札幌基地から転勤してきた。
名前:秋空 霧人/アキゾラ キリヒト/[エルシア] 性別:女
年齢:21歳 誕生日:8月28日
血液型:A型 靴のサイズ:25cm
身長:173cm 体重:47kg
性格:よく他人を挑発・からかう・とても好戦的
容姿:白銀の雪のような髪・アメジストのような紫の瞳・コンタクトだが、たまに眼鏡・パイロットスーツは白と黒と紫・ポニーテール
所属:元イギリス軍特殊部隊所属の大佐
備考:イギリス軍の超エリート、命令で組織に派遣される。とても、好戦的だがパイロットは殺さない。専用機体のアカシックナイトを持つ。
名前:シンヤ(猫) 性別:オス
年齢:推定2歳 誕生日:?
種類:ソマリ(おそらく)
体長(頭胴体から尻尾):54cm 体重:3.2kg
性格:人懐っこい・友幸にはかなり甘える
容姿:黒く少し長い毛・瞳は緑
備考:一年前、友幸に拾われた捨て猫。友幸がベットで寝ているとき、よくベットの中に入ってくる。
- Re: 機械騎士—knight— ( No.4 )
- 日時: 2010/03/26 08:50
- 名前: right ◆TVSoYACRC2 (ID: zuIQnuvt)
=ドラゴンナイト=
正式名称*[G-Knght02-FD](ガーディアンズナイト02フレアフィルム,ドラゴンカスタム)
◆搭乗者:雨崎 友幸
◆通常武装:F(フェバリア)セイバー、Fシールド、GB(ガルア)(ビーム)ライフル、コンバットナイフ
◆機体性能:スピード:A パワー:S エネルギー:B ステップ:C 耐久力:B
杉村 ルーファ
搭乗機:ナイト《フルver.》
正式名称:プラチナフィルム00フルバージョン・ガーディアンナイト
◆武器:エクスカリバー、ESシールド、ESビームガン
◆性能:スピード:B パワー:B エネルギー:A ステップ:B 耐久力:B
=シルバーナイト=
正式名称*[G-Knight01-SC]( ガーディアンズナイト01シルバーフィルム,クローカスタム)
◆搭乗者:アミカ・シークレット
◆通常武装:B(ブレファリア)クロー(通称ブラッククロー)、KB(カスファ)(ビーム)ライフル
◆機体性能:スピード:S パワー:B エネルギー:A ステップ:S 耐久力:C
中村 悠
搭乗機:クロスナイト《遠距離系》
正式名称:ブラックアイアンフィルム05遠距離バージョン・ガーディアンナイト
◆武器:ESビーム・高性能ビームガン・ミサイル・Sガード
◆性能:スピード:C パワー:B エネルギー:S ステップ:C 耐久力:S
秋空 霧人
搭乗機:アカシックナイト
正式名称:対情報戦特化型ナイトフルバージョン・試作デジタルカスタム01・ver-Kirihito
◆武器:湾曲可能型ビームカノン、対ナイト用EMP短距離爆散ミサイル、高性能型弾道・行動処理システム
◆性能:スピード:S パワー:C エネルギー:S ステップ:A 耐久力:D
—まだ決まっていない機体—
搭乗機:スピリッツナイト《ソードver》
正式名称:アクアアイアンフィルム03ソードバージョン・ガーディアンナイト
◆武器:オリハルコンソード、Gシールド、ブラックワイヤー
◆性能:スピード:A パワー:B エネルギー:A ステップ:S 耐久力:B
- Re: 機械騎士—knight— ( No.5 )
- 日時: 2010/03/26 08:52
- 名前: right ◆TVSoYACRC2 (ID: zuIQnuvt)
プロローグ
—ヘブン軍付属学習院、ナイト格納庫にて—
自分の後ろで一つに束ねた紅色の髪が風になびく。
少し掻いた汗で、黒と白色のパイロットスーツの中が湿っていくのを感じる。
「ありがとうございました」
まだ十五、六歳ぐらいの栗色の短髪で、新人用の水色のパイロットスーツを着た少年は、照れたような表情で、俺に頭を下げてお礼を言った。
別に、お礼をされるほどのことはしてはいない。むしろ、しないで欲しい。
人を殺すための技術を教えているようなものだから。
今、彼とやっていたことは『ナイト』同士の模擬戦だ。戦いながら、モニターを通じて、敵を倒すコツや命取りになることなどを教えていた。彼から誘いがあったのだ。
『敵からみんなを守る方法を教えてください』と。
この『ヘブン軍付属学習院』の中でこんなにも熱血な生徒は見たことがなく、感心するほどの熱心さだったが、それが時に迷いにもなる。彼は、戦えないタイプだろう。今後が心配だ。
「……覚えておいて欲しい」
「はい」
「迷ったらお終いだ……。だから、迷うな」
少年は不思議そうに、俺を見つめ、何かを言いたそうだった。
「……え?」
どうしてと問われる前に、俺はこの場を去った。
ジャーナリストとして戦争に行き、この世を去った父のことを、彼は思い出す。
「……父さん」
どうやら俺は、『殺す方』になるかもしれない。
そんな気がするんだ。
——そして彼は天を仰ぐ。
空は、何も知らない無垢な少女のようで。
- Re: 機械騎士—knight— ( No.6 )
- 日時: 2010/03/26 09:37
- 名前: right ◆TVSoYACRC2 (ID: zuIQnuvt)
第一話[平和だった]前半
—日本太平洋沿岸部・ヘブン軍所有港、横浜港—
軍に物資を送って来ている輸入船がいくつも停められている軍所有港。だいぶ昔に在った、東京ドームというドーム約二百個分は軽々収まるだろう広さ。広くても、此処には輸入船数隻と小さな建物ぐらいしかない、ほとんど何もない場所。周りは森で囲まれてている。模擬戦闘には打って付けだ。
彼ら二人のナイトが夕日によって照らされ、港には大きな二つの影が写る。まるで人が二人、互いを見据えているよう。
『どうします? 雨崎少尉?』
今俺は、第一前衛部隊隊長兼作戦考案副長の杉村ルーファ中佐と模擬戦闘を行っていた。一戦目は彼の圧勝だった。そして今はリベンジの二戦目。杉村中佐に勝てばいいのだ。勝つだけで。
コックピットの右上にあるモニターには彼の、凛とした姿が映っていた。釣り上がっている口角、怪しげに俺を見つめる海の底のような暗い青い瞳、それほどがっちりとはしていないが、それなりに細い体。その体はその瞳とは正反対の空のような明るい青と草原の草のような明るい緑に雲のような白色のカラーで染められているパイロットスーツを身にまとっている。ヘルメットでよくわからないが、金色の髪が汗のせいだろうか、とりあえず少しだけ濡れていた。こちらも同じく汗を掻いている。あまり動かないものの、熱いのだ。
神経を研ぎ澄ませ、ゆっくり深呼吸をする。……さっきの言葉、俺を挑発しているようにも聞こえた。できるだけ、無視をしておこう。
彼の言葉には模擬戦闘中、耳をあまり貸さないことにしている。杉村中佐は相手を言葉で惑わすことが得意だからだ。彼は、戦闘向きではなく、心理戦と作戦考案、指示向き。しかしそれでも強い。
友幸の戦闘用人型ナイト、ドラゴンナイトの血の色に近い赤色の頭部が、夕日によって黄金に輝く。どちらとも動こうとはしない。
彼のナイトの装備は、昔の西洋の騎士ようなフェヴァリア製の剣と盾、F(フェバリア)ソードとFガード。Sガードの内側には小型のコンバットナイフが装備されており、ナイトの腰の部分にはガリア社製のGB(ガリア・ビーム)ライフルを完備。まるでライフルのような巨大な銃だ。装甲は主に血のような赤色とレモンのように明るい黄色、赤を少し混ぜたオレンジ、白で塗装されている。
対峙するは杉村中佐の同じく人型ナイト、すべてのナイトの原点。一番最初に作られた、ナイトフルバージョン。装甲の塗装は、白が八割、金が二割といったところだ。
装備はオリハルコンとプラチナをあわせて作られた剣、エクスカリバー。同じく、オリハルコンとプラチナで作られた盾、ESシールド。高性能ビームガンよりも銃弾が多く装備できるESガン。基本は同じだ。それぞれ、体長は二十メートル程度で、昔の西洋の騎士の見た目をしており、コックピットは人間で言う、みぞおちの辺りだ。
『……黙っていては拉致が明かないので……こちらから行かせてもらいます』
彼のナイトが動き出した。こちらとの距離は約二百メートル。ナイトフルバージョンはブースター全開で、その手にエクスカリバーを持ち、向かってくる。速い。時速二百キロメートルは軽々超えるほどのスピード。友幸は操縦レバーを握り、ドラゴンナイトはGBライフルを腰から抜き、ナイトフルバージョンに向けて撃つ。青色の一筋の閃光がGBライフルから放たれる。それも、後から何発も。
『遅い!』
コックピット内に杉村中佐の声が響く。
ナイトフルバージョンは、そのビームを左右に、瞬間移動するようにすべて避ける。美しいと、つい思ってしまうほどのしなやかな避け方。距離が五十メートルほどになる。友幸はドラゴンナイトのGBライフルを素早く腰に戻し、構えに入る前にFソードを抜いた。そして、その剣を右手に持たせ、構える。
エクスカリバーが、ドラゴンナイトに振り翳される。それを何とかソードで受け止める。コックピット内が揺れると同時に、金属同士がこすれ合う音が大きく、港に響いた。
『受身になっていてはだめです。自分から攻めていかないと。ほら、僕を押し返すように……!』
「くっ……」
友幸は、ブースターレバーを限界まで上に上げる。
両者、ブースターを全開にし押したり押し返したりを繰り返す。
何とかしないと、負ける。勝たないと。負けたら、負けてしまったら……!
一週間、トイレ掃除。
横浜基地のトイレ広いし、何か臭いし嫌なんだよ!
「……っ!!」
右手操縦レバーを限界まで押し返す。すると。
『なッ…?!』
ナイトフルバージョンのエクスカリバーが上に大きく弾かれ、海に突き刺さる。そして、ドラゴンナイトはコックピットに向けて、ソードを突き刺そうとするが、寸前で止める。
『……フ、負けました』
モニターの中でお手上げというように、両手をあげた。
その頃には、夕日はもう海に沈みかけていた。
続く
———right———
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