水晶玉＿＿ | ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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　水晶玉＿＿: 日時： 2010/04/05 12:03; 名前：なおなお ◆AiFt/34IcM （ID: IPa3Cr.F）; 初めまして、なおなおと言います。

皆さんは水晶玉をご存じですか？
キラキラ光っていて、よく占いに用いられるようなあの水晶玉です。
その水晶玉を舞台(?)とした作品です。

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Re: 　水晶玉＿＿ ( No.1 ): 日時： 2010/04/05 13:24; 名前：なおなお ◆AiFt/34IcM （ID: IPa3Cr.F）; 01:光

「　はい、勝ち〜！　」

放課後の楽しみとはこれの事を言う。
小学校の玄関の前でゲーム機で対戦をしている。
俺の名前は、八木　圭吾。ゲーム大好きな中学1年生だ。
つい最近まで、重いランドセルを背負って友達と喋っていた俺だが、1ヵ月前—、ついにランドセルを卒業したのだ。
「　やっぱ圭吾すげーな！　」
ズボンについた砂をはらいながら、友達の仁は言った。仁は中学になってから仲良くなった。
「　とーぜんだろ、元小のゲーム王と言われたんだからな　」
—、と自慢そうに話す奴は、小学校が同じだった親友である真琴。
俺の中学での仲の良い奴らはこいつらという事になる。

今は春—、5月だ。
俺ら3人が所属している陸上部にも慣れてきた頃。
平日だが、今日は先輩達の用事があるらしいので部活は無しとなった。
そんな時は、家で勉強をするよりやっぱ遊びだろ？
「　さー、帰ろうぜ　」

自転車に乗り、仁が言った。
俺も自転車に乗り、夕暮れの中を誰よりもはやくこいだのだった。