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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 不思議な少女
- 日時: 2010/04/12 16:23
- 名前: 悠祈 (ID: EeSEccKG)
初めまして!…の人がほとんどだと思います!
シリアス・ダークでは初めてですッ!
よろしくお願いします!
もくじ
序・梅雨の日の夜
1>>02
2>>03
3>>04
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- Re: 不思議な少女 ( No.1 )
- 日時: 2010/04/09 17:47
- 名前: 悠祈 (ID: EeSEccKG)
序・梅雨の日の夜
あたしはあの時から、もう憑かれてたんだ。
あの、不思議な少女に。
ある梅雨の夜————…。
あたしは塾帰り、夜10時ごろに駅から家までの道を歩いていた。
細い道を曲がったところで、不図、後ろが気になった。誰もいないはず…なのに。
ピチャ…
そんな音が聴こえた…様な気がしたのだ。
振り返る。居ない。
ピチャ…
また振り返る。誰もいない。
前に視線を戻した。すると…
淡い水色のドットのワンピースを着ている少女が目に入った。
こんな時間に…。まだ小学校中学年くらいだ。
どこかがおかしい。そう思い、よく観察してみた。
色々と、おかしな点に気付いた。
まず、その少女はこの結構な雨の中、傘をさしていない。
次に、寒さに強いあたしでさえ3枚+ジャンバーを着ているのに(下は相変わらずミニスカートだが)少女はノースリーブのワンピースなのだ。
そして、よく見えなかったのだが、髑髏のような顔の形が、腕に刺してあった。刺青のようだった。
最後に、その少女は傘をさしていないにもかかわらず、全く濡れていないのだ。ワンピースも、髪の毛も、布地の靴も。
少女は、家と同じ方向に歩いて行った。
5分くらい歩いて、家の前の曲がり角まで来て、少女はあたしの家方面に曲がった。
あたしも曲がると、もうそこに、少女の姿はなかった。
「…最近、塾で疲れてんのかな…」
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