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神代の再来 
日時: 2010/04/20 18:57
名前: 更紗蓮華 (ID: lNJ.MCVY)

はじめまして、更紗蓮華です。
初めてスレを立てます。
更新も遅いですが、よろしくお願いします。

登場人物

十六夜 美波(イザヨイ ミナミ)
梛原 勇(ナギハラ イサム)
輝乃 綾土(カグノ アヤト)
天野 照香(アマノ ショウカ)
月村 読弥(ツキムラ トクヤ)
須佐神 ノア(スサガミ ノア)
佐野 恭央(サノ ヤスオ) 
櫛崎 灘姫 (クシサキ ナダキ)
咲夜 木花(サクヤ コノカ)
咲夜 長子(サクヤ ナガコ)
火照 海都(ホデリ カイト)
火織 山河(ホオリ サンガ)
珠妃 豊那(タマキ トヨナ)
穂野 賑太(ホノ シンタ)

まだまだいます♪
多いですが、勘弁してください・・・。

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プロローグ 最大級の転生(色んな意味で) ( No.1 )
日時: 2010/04/20 20:11
名前: 更紗蓮華 (ID: lNJ.MCVY)

それが、すべての始まり。

「・・・飽きたなー」

ここは根の国。

一人の女性が、岩の上に腰掛け、足をブラブラさせながら、退屈そうに言った。

「飽きたって・・・」

それに答えるのは、一人の老人。

「だって退屈なんだもん!イザナギもいないしさあ・・・
 あいつも、ひどいよね〜、覗いちゃダメって言ったのに覗くし、人の姿見て逃げ出すし・・・挙句の果てに、こんな大岩で道塞いじゃうんだよ!ああ、もう!」

彼女は、座っている岩をたたきながら、不機嫌そうに言う。

「・・・まったく、国産み、神産みの女神がこんな性格だと知ったら、地上の人は何と思うか・・・」

老人は、ぼそっと呟く。

「なんか言ったっ?」

「い、いや?・・・イザナギが恨めしいなら、この大岩をどける努力でもしてみたらどうだ?」

老人がそういうと、彼女はびっくりして岩から飛び降りた。

「とんでもない!確かに始めはすごく恨んでたけど・・・今は、そんなことない。愛しくて愛しくて、しょうがないの。でもまあ・・・」

彼女は、大岩に手をのせる。

「彼に逢いたいから、この岩をぶっ飛ばしちゃおうかと思ったこともある・・・ていうか、今でも思ってるんだけどね」

そういうと、ニッコリと微笑む。

「・・・はあ」

老人は、またため息をつく。

「・・・あ、そうだっ!」

彼女は、不意に手をパンッと叩く。

そして、老人の方にクルッと振り向く。

「ねえ、普通の人達は、しばらくしたら転生するんでしょ?」

「え?・・・まあ、そうだが・・・」

老人は、渋い顔で返す。

「じゃあさ!私を転生させてよ!私が一番長くここにいるよ!」

キラキラした目で、老人を見つめる。

「じゃが・・・」

「いいでしょお?」

「・・・」

老人は、彼女に手のひらを向ける。

すると、彼女の体は光りだした。

「くれぐれも、無茶はするなよ?・・・イザナミノミコト」

彼女は、本当に美しく・・・嬉しそうに笑う。

やがて、その身のすべてを光に変えて、イザナミは岩の向こうへ飛んでいった・・・。


——さて、ここは高天原。

「・・・む?」

一人の男性が、不意に振り返る。

「どうしました?」

そこに、一人の女性がやってきた。

「イザナミ。イザナミだ!」

「へ?」

彼は、いきなり体を光に変える。

「ちょっ・・・!いきなりなんですかっ?!まさか・・・」

「何事です・・・って、ええっ!」

そこに、もう一人男性が現れる。

「じゃあ、行ってくるから。しばらく任せた」

「えええっ!!ちょっと、待ってくださいよ!」

「そりゃない!いきなりすぎです!」

二人は、不意に光りだした彼に向かって、必死に呼びかける。

「何千年ぶりの逢瀬だ、止めてくれるな。ああイザナミ、すぐに行く!」

そして、飛び立とうとする。

「待ってくださいよっ!」

「どうせなら私も行きます!」

その寸前に、二人は彼に飛びつく。
そして、三人は揃って地上に飛び立った・・・。


——再び根の国。

四人の神が飛び立った時、彼らに関係のある一部の者たちにも影響が出てきていた。

イザナミイザナギの末子、カグツチのカミが。
アマテラスオオミカミの弟、スサノオノミコトが。
その妻、クシナダヒメが。
アマテラスオオミカミの孫、ニニギが。
その妻、コノハナサクヤヒメが。
サクヤヒメの姉、イワナガヒメが。
ニニギの子で海幸彦、ホデリが。
その双子の弟で山幸彦、ホオリが。
ホオリの妻で海神の娘、トヨタマヒメが。

・・・なんと、全員が飛び立ってしまったのであった。


「しまった・・・地上に神が集う」

老人は呟く。

まさにそれが、すべての始まりだった・・・。


〜あとがき〜
はじめまして、更紗蓮華です。
御察しの通り、この小説は、日本書紀、および古事記を、勝手に解釈、改ざんしたものが元となっております。
元にした二つの書自体が、内容が矛盾しているので、私自身頭が混乱している箇所もあります。
間違いなどありましたら、指摘していただけると、幸いです。
でも、私の技術ではつじづまがあわなくなる可能性がありますので、その場合は指摘していただいても、訂正出来ない場合があります。
何卒、ご了承ください。

では、堅苦しい文章になりましたが、『神代の再来』よろしくお願いします。

第一話 神々の現在 ( No.2 )
日時: 2010/04/21 20:20
名前: 更紗蓮華 (ID: lNJ.MCVY)

「きゃーあ、遅刻しちゃう!」

微妙なイントネーションで少女は叫び、長い坂道を駆け下りる。
長く黒い髪がたなびいて、彼女が将来、美人になることを示していた。

「おはよう、美波」

隣に、少しふわふわした栗毛の少女が、追いつく。
やはり、将来はモテそうな顔立ち。

「おはよ、木花!お姉さんはどうしたの?」

「とっくに先行ったよ。生徒会長やってるからね」

彼女の姉、長子は、このあたりではよく出来たいい娘として知られていた。

「そうだったね。・・・って、急がなきゃ!遅刻なんてしたら、照香になんて言われるか!」

二人は、足を速める。

天野照香も、この二人とは仲が良かった。
しかし、何かやらかした場合には、誰に対しても容赦がない。
その性格を買われて、学年の学級委員長をやってた。

この三人を含む何人かの生徒は、一種の仲良しグループを形成してた。
単なるグループではなく、近隣の小中学校だけじゃなく、高校や大学、幼稚園や保育園にまでその名が浸透している、地域の名物のようなもの。

彼女たちがそんなに有名になってしまったのには、一つ理由がある。

それは・・・全員が、ずば抜けた美人、もしくはイケメンだったから。

街を歩けば、必ずスカウトに当たるような人たちが固まっていたら、そりゃあ有名になる。
実際、かなり前からファンクラブのような物ができてるし、以前は毎日のように告白などがあった。
最近では、そういうのはファンクラブに攻撃されて、減ってきているけど。

第二話 神々の現在(2) ( No.3 )
日時: 2010/04/23 06:03
名前: 更紗蓮華 (ID: lNJ.MCVY)

書きづらいので、美波の一人称にしました。
此処から先は、ほぼ全部短いと思います。


シューッ

そんな音を上履きで立てながら、滑り込むように教室に入る。

キーンコーンカーンコーン・・・

と、その瞬間、チャイムが鳴る。

「せ、セーフ「じゃないですよねッ」ひいっ?!」

私の後ろにいたのは、もちろん・・・

「・・・おはよ、照香」

鬼のような表情・・・ここまでその表現が似合う人って、他に会ったことがない。

「おはよ、じゃないでしょッ!最近遅刻多いですよ!・・・まったく、木花達はちゃんとしているのに・・・」

「え?」

彼女も一緒に来てたはずだけど。
パッと振り返ると、木花は席についていた。

早っ・・・

「おはよう」

担任の先生が教室に入ってきた。
やったーっ!これでお説教食らわなくて済む!

「チッ」

・・・照香、今、舌打ちしなかった?
あ、危ない・・・。

第三話 神々の現在(3) ( No.4 )
日時: 2010/04/27 18:06
名前: 更紗蓮華 (ID: lNJ.MCVY)

——休み時間。

「よっ!美波」

黒い髪の爽やか少年がやってきた。
女子のファンクラブ会員数が一番多い、隣のクラスのイケメン君、梛原勇。

もちろん彼も、『仲良しグループ』の一員であり、そして・・・

「勇!やっほ!」

・・・私のカレだった。

「・・・あいかわらず、ラブラブだね」

そういうのは、茶髪のクールガイ、月村読弥。
照香とは、いとこにあたる。

「あ、そうだ。今日みんな誘って、遊びいこーよ!」

私は、そう提案する。

「いいんじゃない?たまにはデートじゃなくて大人数でどっかに行くのも」

勇も、賛成。

「じゃあ、僕がみんn「も・ち・ろ・ん、校則は守りますよねっ?」ひいっ?!」

読弥のセリフをぶった切って後ろからいきなり現れたのは、もちろん照香。
・・・ってこれ、今日は何回目?

「・・・夜遊は「わ、わかってるよ、うん。ちゃんとするから・・・ちょっと離れてっ!」

照香の体から出てた気がする黒いのが、収まる。
読弥の顔色は、真っ青だった。

あー、おでこがくっつきそうなくらい近くで照香のあれをくらうとは・・・読弥、ご愁傷さまです。

「・・・じ、じゃあ、決まりだなっ!俺、山河と海都に知らせてくるからッ!」

ええっ?勇が、脱兎の如く駆け出そうとする。
ちょっとお、ずるいよっ!

「わ、私もっ!」

あとを追う。

・・・こ、これ以上いいんちょさんモードの照香のそばにいられないよ!

第五話 神々の現在(4) ( No.5 )
日時: 2010/04/30 03:49
名前: 更紗蓮華 (ID: lNJ.MCVY)

「楽しみだな〜♪ねえ、どこ行こっか?」

軽くスキップしながら、私は他のみんなに聞く。

「そうだな・・・久しぶりに遊園地!とか」

「ええ?子どもだけで大丈夫ですかね?それに、ちょっと、お金が・・・」

「・・・俺も、ちょっと今月余裕ない」

すぐに返信が帰ってきた。
先にいった方から、輝野綾人、珠妃豊那、穂野賑太。

「お金無いのか・・・じゃあ、カラオケもダメだね」

私も返信する。

「あのねえ。そもそもこんな大人数で行っても、部屋ないと思いますよ?」

ん、照香。そう言われてみれば、そうだね。

ちなみに。
現在の会話は、全部チャットでやってます。私は、自分の部屋にいるの。
・・・え?部屋でスキップするなって?・・・別にいいじゃん。

須佐神ノアという、機械に強い人が、パスワードが必要な特別なチャットルームを作ったんだよ。
でも、適当に打ったら当たっちゃった、っていう人が出てくるかもしれないから、一応ハンドルネームは使ってる。

さて、ここで一体何人いるの?という至極当然の疑問が出てくると思います。
まあ、名前だけの人も出てきたと含めるとまだ出てきてないの2人だけだから、その人達が出てきたら数えてm「おーい、イザヤさん?どうしたんですか?」あれ?

「イザヤ〜、返事しなさいよ〜」

あ、全員でた。

今のは佐野恭央くんと、私の親友、櫛崎灘姫。
ふたりともなかなかしっかりしてて、一部にはコアなファンもいるとか・・・。

あ、イザヤっていうのは、私のハンドルネームだから、気にしないで。

さーて皆さん、数えてご覧?


  ・・・・・


  ・・・・


  ・・・


  ・・


  ・


はい、時間切れ。何人だった?
正解は、じゅうよn「イーザーヤッ!ちゃんと返事してくださいッ!」あ。

「ゴメンゴメン。えっと・・・なんだっけ?」

「なんだっけ?じゃありませんっ!せっかくみんなが意見出してくれてるのに・・・」

う。そう言われると、ちょっと罪悪感が・・・
そういえば、今まで誰に対してしゃべってたんだ?

・・・もしかして、かなりイタイ娘になってた?


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