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闇機械—The dark machine—
日時: 2010/04/20 18:43
名前: 煉獄 (ID: X9/3/8Rv)

始めまして煉獄です!
これから頑張って書いていこうと思います!


登場人物設定

・赤空 煉
容姿:赤い髪に中世的な顔立ち。あまり感情を表に出さない。
普段着は黒いパーカーを着ている。
武器:ナイフ
能力:黒い炎を操る事が出来る。
参考:『闇機械』に改造された人間達の首謀者を兄に持っていて、兄を良く思っていない。
結構クールで、人の死をあまり嘆かない。
炎遣いとして名を上げている。


・他登場人物
後で設定します!






・目次
第零話 The dark(闇) 『機械時代』
第一話 氷河 『小屋に居た少女』

Page:1



Re: 闇機械—The dark machine— ( No.1 )
日時: 2010/04/20 18:28
名前: 煉獄 (ID: X9/3/8Rv)

第零話 The Dark (闇)


20XX年。

世界はある研究に成功した。

その研究は、いわば人間理論を無視した研究だった。
アンドロイド———いや、改造人間、否・人間機械。
そして、その研究に成功した後、政府はすぐさまその技術を戦争に使用した。

だが、その結果。

暴走。

そして世界は闇へと落ちた。
それが、今の時代——機械時代。
政府は、改めて研究を開始した。
だが、何もヒントは得られず、ただ破滅へと落ちるしかなかった。

だが———希望が失われたわけではなかった。

『クリスタル』と言われる結晶を持つ人間が発見された。
彼らは唯一、闇機械を『殺す』事の出来る『技術者』。
クリスタルを持つ者たちは、すぐさま政府の元で動き始める。


そこに、一人の少女が現れた。


『クリスタル』でありながら、『闇機械』を『殺さない』もの。

漆黒の炎を操り、『闇機械』を人間へと戻す為に放浪する少女。

それが、政府も追い続けている、赤空煉、だった。

Re: 闇機械—The dark machine— ( No.2 )
日時: 2010/04/20 18:42
名前: 氷空 (ID: X9/3/8Rv)

第一話 氷河


——東京

「うっわさむっ!」

赤空煉。
謎に包まれた少女だが、唯一わかることは『闇機械』を殺さず、『闇機械』を破壊する少女。

だが、今はそんな事を語っている場合ではなかった。

「何で東京こんな寒いわけ・・・」

赤いマフラーを首元に巻きながら、耳にヘッドフォンを当てた。
音楽が流れ出す。

「・・・冬じゃ、ねぇよな・・・」

周りを見ながら独り言を呟く。

闇機械の仕業か、あるいは『クリスタル』の仕業か——。

「・・・だけど何でも氷河期並に寒くしなくても・・・」

現在の気温、マイナス10度。
ブリザードが肌に当たり、冷たく痛い。

「・・・ん」

そこに、小屋があった。


———


「誰か居ませんか・・・」
ギィッと扉を開けて言って見るも返事は返ってこない。
俺は小屋の中に勝手に入る。
「・・・いねぇのか・・・?」
「あ、あの」

すると後ろから声が聞こえた。

ゆっくりと振り向くと一人の少女。
赤毛で大人締めの少女らしい。
「彼方は・・・」
「ああ、旅人だよ。悪いけどしばらく居させてもらえませんか・・・?」
「ああ、いいですよ、旅人さん」
少女は手に持っていたバスケットを置く。

その中には、果物が入っていた。

「・・・この極寒の中でよく取れましたね・・・」
「ああ、奥に森があるんです。そこは雪が降って無いんですよ」
「・・・雪が降っていない?」
何故森にだけ?

「ええ・・・本当不思議な現象ですよ」

そう言って少女はにこりと笑った。

「じゃあ今スープを作るんで待っててくださいね」
「あ、名前は・・・?」
「あ、私は青菜です。」
「俺は、赤空煉だよ」

俺は彼女の表情を見て。
彼女は笑って答えた。

Re: 闇機械—The dark machine— ( No.3 )
日時: 2010/04/20 19:03
名前: 氷空 (ID: X9/3/8Rv)




「スープ、出来たわよ」
「有難う」
俺はそのスープを飲んだ。
コーンスープだった。
「美味しいです」
「そう。」
嬉しそうに笑った少女、青菜。
正直胸やけみたいな嫌な予感が耐えない。
経験からか・・・または、

「ご馳走様」
「お粗末様」

俺はその後、ベッドにもぐりこみ、目を閉じた。


———


ギシッギシッ・・・

ビュッ

ガッ!

「!」
「やっぱりか・・・お前は闇機械だな。」


目の前に居る少女、否、闇機械・氷。


錬の手によって受け止められた氷のナイフを振り上げたままの姿勢で俺をにらみつけた。
「クリスタルがッ・・・!」
「闇機械・氷・・・製造は確か二年前だったか?それで《コレ》とは・・・ちっとやりすぎだな」

視線を隣の部屋へ移した。

その部屋には氷付けにされた人間達が居た。


「あんた達が私達闇機械を殺そうとするからでしょ・・・!正当防衛よ!」

「じゃあ俺も正当防衛だ!」

皮製の黒い手袋をはめ、炎を灯す。
黒い、漆黒の炎。

「それがアンタの、クリスタル・・・!」
「そうだよ。俺のは少し、特殊でな・・・」

このクリスタルは、俺が生まれ付き持っていた物だからな・・・。
黒く燃える炎を掲げる。

「闇機械・氷。お前を殺さず破壊しず人間に戻す!」

炎がいっそう燃え上がる。
俺はその黒い炎を灯しながら走った。
氷に向かって。
「ッ」


ブリザードが襲う。


「アハハハハハハハ!」
「チッ・・・」
ブリザードが襲う中、俺はかけた。

炎を盾にして。

「なッ・・・」

「お前の氷よりも!俺の黒炎のほうが覚悟は強い!」


—クリスタルは!


心の力で強くなる!


ダンッと、飛び跳ねた。

「解けろ、氷!」
「ぐ、ァァァァァァアアアアアアア!」


————


「・・・」
小屋には、静寂が流れていた。
目の前には倒れている少女・・・氷。
頭から赤い血が流れている。


「・・・あ・・・ぁ・・・消えちゃう・・・」


か細い声で。

涙を流しながら、消えていく体を味わいながら、彼女は静かに消えていった。

青い粒子。

それは、死ぬのではなく、人間へと生まれ変わるクリスタルの欠片の粒子。

「・・・ばかみてぇ・・・」

俺はマントを翻し、ヘッドフォンを耳にあて、その小屋を後にした。


「・・・さぁて、次はどこいくっかな・・・」


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